syuの日記・気まま旅

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一軒宿の赤引温泉

2011-02-26 | 気まま旅
弘法大師がこの地を訪れた時に発見したという伝説温泉

赤引温泉は、静かな山峡に旅情が漂う一軒宿、その昔、弘法大師が発見した弘法の湯が始まり。

赤引の名の由来は、大化の改新の頃より生糸が紡がれ、その品質は全国屈指の優秀品で、赤引糸として明治維新まで千余年間、
伊勢神宮へ奉納されていた。
この赤引糸を紡ぐ人も、この弘法の湯で体を清めてから作業をしていたから赤引温泉と呼ばれていたそうです。

  

豊橋市から新城市に入り、湯谷温泉に向かう県道沿いに立つ一軒宿。清流宇連川沿いにあり、
昼間は車がそこそこ通る県道も夜になると車の通りが一気に少なくなる、夜間は恐ろしいほどの静寂。

今夜は泊り客も少なく、珍しく2.3日前に雪が降り、寒い。こんな寒さは知らない。

 
玄関を入ると左手にフロント、右に階段を降りて決められた部屋に。
その途中の通路には熊の毛皮を始め、イノシシの剥製やらお祭りの道具まで、郷土色豊かな品々が飾られていた。
一つ一つを見るだけでも意外に面白く、たのしめる。 

由緒ある源泉も長い年月の中で枯渇したようで、「トロン温泉」の大きな文字の掲示があるのみ。天然トロン温泉ではなく、人工湯のようだ。
 
とはいえ、展望大浴場からは清流宇連川を眺めることができ、紅葉シーズンには鮮やかな色合いを木々が見せてくれるはず、
また家族風呂を使うこともできる。

宿泊した部屋、ここでは最高?                   部屋の前、自然がいっぱいの廊下
  



「みつまた」宿の庭に芽吹いている。淡い黄色の花が咲く、和紙の原料になるとのこと。

ミツマタはその枝が必ず三叉、三つに分岐する特徴があるため、三枝、三又とも書く。

春の訪れを、待ちかねたように咲く花の一つがミツマタ。春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、サキサクと万葉歌人はよんだ。





山の幸を使った料理の数々はすばらしく、特に厳選されたイノシシの肉を使ったしし鍋は絶品。

清流と木々を眺めながら湯につかり、山の幸に舌鼓を打てば、日ごろの疲れなどどこかへ行ってしまうほどの充実した時間を過ごせる。
  
  

          




「阿寺七滝~百問滝」

宿から車で山道を30分、残雪があり普通タイヤではちょっと危ない。

巣山高原から流れ落ちる水は、阿寺川となり礫岩の断層崖を落下する。全長64mが7つの階段状を成し、滝壷に落ちる姿は霊水そのもの。