素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

事実はドラマより奇なり

2022年09月07日 | 日記
 時間潰しのテレビでは、サスペンスものを見ることが多い。妻や息子からは「また見てる、好きやね」とか「そんなドラマ作っているから世の中に似た事件が起きる」などと揶揄されるが「フィクションの世界で追体験することで現実への抑止効果がある」とか「現実の映しがドラマであって、逆ではない」などとかわしている。

 現実に起きる事件をデフォルメしてドラマに仕立てているとこれまで思ってきたが、最近のニュースを見ているとドラマ顔負けの不可解な事件が多いような気がする。

 福岡県での5歳の男児を餓死させた事件。今、裁判で「ママ友」の関与が争われているが、理解に苦しむことが多々ある。大阪高槻での高額保険金変死事件、1年間かけて状況証拠を積み上げ、事件発生の約5カ月前に養子縁組をした高井容疑者の逮捕にこぎ着けたものの拘留されていた大阪福島警察署の留置所で容疑者の自殺という結末。東京五輪・パラリンピックにからむ贈収賄疑惑、芋づる式に次々と明るみに出てきている様はため息をつくしかない。

 現実が生々しいとドラマが色あせて見える。これはよくない傾向である。ドラマの中だけの世界を気楽に楽しめる世の中にならねばとしみじみ思う。
コメント
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