近代文学館・名著復刻全集の本棚を整理したら復刻本に紛れて「人生は一本の線」(篠田桃紅・幻冬舎)があった。墨を用いた抽象表現主義者として世界的に広く知られている篠田桃紅さんの104歳の時の著書である。日野原重明さんら100歳を越えた方たちが健筆をふるっていた頃に買った覚えはあったがどこに行ったのか行方不明状態だった。
懐かしき人に再会したみたいに嬉しかった。
、読み返してみた。平易な文章だが心に響くものが沢山ある。
どう考えてもいい
1本の線が聞いた。 「どんな線でもいいんだよね」
その横にいた線が答えた。 「どんな線でもいいですよ」
そして、ほかの線も口々に言った。
「世の中は、こうでなければならない。っていうものではないし、
どういうふうに考えたっていいんです」
「この世に、絶対なんてことはありませんよ。
なにかあるとしたら、こっちのほうがいいかも、
というぐらいのものです」
篠田さんは2021年3月に107歳で亡くなっているが、今度は行方不明とならないように座右の本として大切にしていこう。
懐かしき人に再会したみたいに嬉しかった。
、読み返してみた。平易な文章だが心に響くものが沢山ある。
どう考えてもいい
1本の線が聞いた。 「どんな線でもいいんだよね」
その横にいた線が答えた。 「どんな線でもいいですよ」
そして、ほかの線も口々に言った。
「世の中は、こうでなければならない。っていうものではないし、
どういうふうに考えたっていいんです」
「この世に、絶対なんてことはありませんよ。
なにかあるとしたら、こっちのほうがいいかも、
というぐらいのものです」
篠田さんは2021年3月に107歳で亡くなっているが、今度は行方不明とならないように座右の本として大切にしていこう。