素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

小正月

2024年01月15日 | 日記
 元日に年神様をお迎えする行事を「大正月」と言い、それに対して農作物の豊作や家族の健康を願う正月行事のこと「小正月」を言う。毎年1月15日が小正月。旧暦を使っていた昔は、満月から満月までを1か月としていたので1日が新月で15日が満月となる。1月15日は1月最初の満月の日にあたり、めでたい日としていて元服などの儀式が行なわれていた。成人の日がもともと1月15日になった理由もそこにある。

 本来、このあたりから本格的に始動するのだが、今年はこの2週間の間にいろいろな出来事が起こり「まだ半分なんやな」というのが実感。ざっと拾い出してみると、令和6年能登半島地震に始まり、日航機と海保機の羽田空港での衝突事故、その間に各界で活躍した人の訃報の発表、篠山紀信さん、中村メイ子さん、八代亜紀さん、冠二郎さん。昨年噴出してきたジャニーズ、宝塚と芸能界を牽引してきた団体の題点に引き続いて、吉本興業の松本人志さんの休業宣言も波紋が大きい。また、派閥の裏金工作で揺れている自民党で、金権体質のの象徴的存在だった田中角栄氏の目白御殿の焼失も暗示的だった。また、日大で2008年に理事長に就任してから2021年まで日大のドンとして君臨していた田中英寿氏の死去も一時代の終わりを感じさせた。

 その間に、情報網が遮断されていた能登地方から震災の模様がドンドン入って来て、想像を越える被害の大きさに声も出ない。まだ全容がつかめていない状態で心が痛む。

 とにもかくにも「目まぐるしかった」というのが率直な思いである。

 篠田桃紅さんの「たぶん明日もある」が心に染みる。

     私はこういう線を引きたいと思って、
     一本の線を引いた。しかし現実にできた線は、
     思った線とは違う。

     人生も同じ。
     人は、こういうふうに生きたいと思って、
     しかし現実の人生は違う。

     一寸先はわからない。
     今日があるから、明日もあると思っている。
     でもほんとうは、明日があるかどうか、
     誰にもわからない。

     これまでの経験上、明日もまあ、
     あるだろうというぐらい。
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