(発行:豈の会 発売:実業公報社 1000円+税)
『豈』64号で夏木久さんが
眞矢ひろみ句集『箱庭の夜』の評を書いておられ
その導入?にB・エバンスに
昔、夢中になったようなことが書いてあった。
そういえば~
私も~
結婚後どのくらい経ったころか
夏
太宰府あたりでJAZZフェスティバルに行ったような~
青空の下の野っ原に坐り
水色と青の縦じまのノースリーブの綿のワンピースから
少しのチクチク感が伝わってきた・・・
ソニー・ロリンズのルンペン帽?に
Tシャツの汗、
サックスの響き
あのメロディーは調子良かったなあ~
ところで
あれはいったい、
どこの野っぱらだったのかなあ。
うちのに聞いたら
それは、
荒尾の三井グリーンランドだよ、と。
へええ~そうだったの!
当時、福岡は2Kの百道官舎に住んでいたから
2度乗り継いで行ったんだなあ~
大牟田駅から荒尾グリーンランドまではバスかな?
で、ググってみたら
どうも1981年7月らしい。
他にはチック・コーリアの名前くらいしか思い出さない。
うちのが、望遠レンズで
ソニー・ロリンズがサックス吹いているところを
結構上手く撮った写真があったのだけど、
いまはどこ~
荒尾三井グリーンランドは
11月28日までの俳句投句イベントに関わることになっているが
そういうご縁があったとはねえ。
『豈』から
ソニー・ロリンズ、三井グリーンランドまで
引っ張りすぎましたが
『豈』64号に参加した拙連作「虹の切り株」をUPします。
一昨年から去年に掛けて、住宅開発業者がやってきて、
隣接の畑を見る影もなく造成し、
邪魔になった大きな柿の木を切り倒した。
そういう最中に作った句です。
虹の切り株 加藤知子
剥落の朝陽の照らす柿若葉
山鳩の声は人情のごと奏で
日曜の野薔薇は猫の真似しきり
青葉闇鴉つがいの麗しき
帰り来てトランペットは夏へ無垢
生きている駅と国境(さかい)にある裸身
この空の青なら自来也(じらいや)来たるべし
鮮やかな血反吐を散らす年輪よ
花火とは違う歓声キノコ雲
虹の切り株忘恩の飴舐めおれば
羊歯のもと日蝕の楽園へ行く
首無しの胴に遮断機降りて来る
草むらに月あり底(そこひ)より耀き
穂芒にクレーン重機のつんのめる
冬空に供える煮炊き縄文壺
告白がつばき花びらめきており
献体を拒みて菜種梅雨の底
瞑る(めつむる)や鼓動は水脈の音に消え
むらむらとして蘖のもぞもぞと
さえずりや椎骨三個増えている
追記:同号P108~109に、
竹岡一郎氏による拙句集『たかざれき』の評
「道行あるいは橋渡しの季」も掲載されています。
コメントありがとうございます。
いつも貴ブログを読ませていただいて
ああなるほど~と
参考にさせてもらってます。
まりえです^^
コメントありがとうございます
とても知的で多彩なブログですね
何を読んでも新しい発見があって
楽しいです🌹