大学の前期が終わりに近づき、以下のようなまとめの授業を行なっています。
宇宙カレンダーの12月15日、蠕虫が創発し、神経組織と感覚が創発します。
ここで、私たちの知るかぎりの宇宙に、初めて感覚するということが起こったのですね。
それまでは、様々なものは存在していても、それが感覚されることはなかったのです。
考えて見ると、とても不思議な気のすることですが。
そして12月19日(オルドビス紀、5億1千万年前)に、脊椎動物=魚類が創発し、神経管と知覚が創発します。
例えば「目」が誕生するのです。
それまで、世界はあっても見るものがいなかったのに、ここで世界を見るものが生まれたのですね。
そして、魚が見ている世界も魚自身も宇宙ですから、考えて見ると、宇宙の一部が宇宙の他の部分を見始めた、ということになります。
縮めていうと、「宇宙が宇宙を見始めた」のです。
これは、長い長い分化と統合による自己進化の結果です。
もちろん私たち人間も今、「目」という進化の遺産を受け継いで、世界を見ています。
……このあたりで、「これは奇跡のような確率の偶然が重なってこうなったんだろうか? それともそこにはある種の必然があると解釈すべきなんだろうか?」と、学生たちに問いかけます。
ブログ学生のみなさんはどう答えられますか?
*過去の関連記事はこちらを参照。
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