忙しい日々で、なかなか記事の更新ができません。
そこで今日は、疲れていて朝起きにくい時、思い出すことにしているアウレーリウスの言葉をご紹介しておくことにしました。
「明けがたに起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。「人間のつとめを果すために私は起きるのだ。」自分がそのために生まれ、そのためにこの世にきた役目をしに行くのを、まだぶつぶついっているのか。それとも自分という人間は夜具の中にもぐりこんで身を温めているために創られたのか。「だってこのほうが心地よいもの。」では君は心地よい思いをするために生まれたのか。いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、それとも行動するために生まれたのか。小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれ自分の分を果して宇宙の秩序を形作っているのを見ないのか。」(マルクス・アウレーリウス『自省録』5・1、岩波文庫)
改めて、「小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれ自分の分を果して宇宙の秩序を形作っている」ことに体と心の目を向けると、爽やかな気分がもどってきます。
そして、「いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、それとも行動するために生まれたのか」という自問自答は、自分を奮い立たせてくれます。
私は、しばしば「楽だけど結局は空しい人生と、苦労も多いけど充実した人生と、どちらを選びたいんだ」と自分にも学生にも問います。
答えはいつも決まっているわけです。
では、間もなく今日の勤め――中級講座――に向かいます。明日は日帰りで、名古屋の名城大学での講演です。
こんなことを書いていると、私の何倍も忙しい人には笑われてしまいそうですね。
みなさん、それぞれにご苦労さまです。
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