嫌なことに遭った時の心得

2007年05月31日 | メンタル・ヘルス

 今日もアウレーリウスを読んでみましょう。

 「悪徳とは何か。それは君がしばしば見たことのあるものだ。一般にあらゆる出来事にたいして「これはきみがしばしば見たことのあるものだ」という考えを念頭に用意しておくがよい。結局上を見ても下を見ても至るところ同じものが見出されるであろう。古代史も中世史も近世史もその同じものでいっぱいだし、今日も都市や住居はこれでいっぱいだ。一つとして新しいものはない。すべておきまりであり、かりそめである。」(『自省録』7・1)

 嫌なことに遭った時、「ありえない」とか「耐えられない」と考えると、そういう気分になってきます。
 しかし、「よくあること」、「ごくふつうのこと」と捉えると、かなり気が楽になってきます。

 そして

 「君が自分の理性に従って生きるのをなんぴともさまたげはしないであろう。また宇宙の自然の理性に反してはなにごとも君に起こらないであろう。」(6・58)

と思い直すと、生きる勇気が戻ってきます。

 今日もよりよく生きるべく最善を尽くしましょう。



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