ここのところ、原発の資料を読むことにかなり集中しています。
40年以上前の学生時代から名前は知っており、気になりながら、私にとってまだそのテーマに取りかかる時期ではないと思って読まないままで来た、高木仁三郎さん(1938年生れ-2000年10月没)の本を読み始めました(いまさらながら……もっと早く読んでおいたらよかった!)。
高木さんは知る人ぞ知る、世界一級の原子力研究者であり、脱原発運動の学問的支柱ともいうべき人でした。
亡くなる2ヶ月前に『原子力神話からの解放――日本を滅ぼす9つの呪縛』という最後の著書を出しておられました。
私は、カッパブックス版を図書館で借りて読み、手元に置いておきたいと思ったのですが、残念なことに絶版になっていました。幸い、今月末、文庫本になって再刊されるとのことで、早速予約注文したところです。
内容目次は以下のとおりで、私たちがいつの間にか信じ込まされていた「神話」の呪縛からみごとに解放してくれます。
原発賛成の方も反対の方も、一度は読んでおくといい必読文献の1つだと思います。
第1章 原子力発電の本質と困難さ
第2章 「原子力は無限のエネルギー源」という神話
第3章 「原子力は石油危機を克服する」という神話
第4章 「原子力の平和利用」という神話
第5章 「原子力は安全」という神話
第6章 「原子力は安い電力を提供する」という神話
第7章 「原発は地域振興に寄与する」という神話
第8章 「原子力はクリーンなエネルギー」という神話
第9章 「核燃料はリサイクルできる」という神話
第10章 「日本の原子力技術は優秀」という神話
第11章 原子力問題の現在とこれから
![]() | 原子力神話からの解放 日本を滅ぼす九つの呪縛 (講談社+α文庫) |
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講談社 |
なお、これも知る人ぞ知る、1995年にすでに出されていた警告の論文「核施設と非常事態――地震対策の検証を中心に――」が公開されています。