3・11によせて

2014年03月11日 | 持続可能な社会

 大震災-原発事故から3年が経ちました。

 なくなられた方々のご冥福、復興途上の困難の中で闘っておられる皆様のご健康と一日も早い復興を心からお祈りさせていただきます。

 ここのところ、のどかな田舎暮らしの記事が多かったので、日本や世界の状況について考えることは放棄して、まるで能天気な暮らしをしているのだと思われた読者もいるかもしれません。

 しかしもちろんそういうことではなく、心の健康法としてまずリラックスしてなるべくポジティヴな事実を多く見て、心のエネルギーをしっかり蓄えてから、ネガティヴな事実もしっかり観察・洞察をして、自分にできることを考え、実行するというのが、筆者がこれまで一貫して採用してきた人生戦略です。

 個人の力では、わずかなできることと、あまりにも大きく多いできないことがあります。

 けれども、微力ではあっても無力ではない。微力も協力すれば強力になる。

 しかし、残念ながら今の日本には根源的な協力の倫理が存在していないと思われます。

 そこで著述・講演業―ものを考え・書き・語る人間としての筆者にできることは、日本人全体が共有できる強力な協力の倫理――それは右の倫理と左の倫理の妥当な面を統合することによって創出される――を再確立するための試案として、唯識-仏教を核とした神仏儒習合の伝統の再発見と現代科学を援用したつながりコスモロジーの提案をし続ける、つながりコスモロジーから必然的に生まれる社会・共同体の理念とビジョンを語り続けることだと考えています。
 
 それに関して、東北の復興について考えていることを、「持続可能な国づくりを考える会」のブログに「3・11によせて:永続可能な復興を」というタイトルで書きましたので、ご覧いただけると幸いです。

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2 コメント

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Unknown (三谷)
2014-03-12 00:31:11
「今の日本には根源的な強力の倫理が存在しない」とは、ほんとうにそうだと感じます。本当の復興のため、ぜひともつながりコスモロジーが必要なのだと思わざるを得ない状況です。ぜひともこの流れが強力になってほしいものだと私も思います。
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絆からつながりコスモロジーへ (おかの)
2014-03-12 21:16:20
>三谷さん

 「絆」は、農山漁村の生活共同体を基盤とし、神仏儒習合を理念として長い年月をかけて熟成されたものだと思いますが、生活共同体も神仏儒習合も失われた都市部しかも首都圏に経済、政治、文化が一極収集した現状の日本では、根源的で普遍的な協力の倫理には、残念ながらなりえないと思われます。

 やはり手間暇かかっても、絆をつながりコスモロジーへと含んで超えるしかないように思えます。

 手間暇を惜しまず、伝え続けましょう。
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