6~7年前だったか、8月末にレンゲショウマという希少植物の自生地を、知人に
案内してもらったことがあります。場所は南三陸町志津川地区南部の山中。
鬱蒼とした樹林内に自生する気品のある白い花で、各地の低山を踏査していた知人が、
偶然見つけたのだとか。
南三陸町戸倉地区の山中に、何箇所か鬱蒼とした樹林帯があるのを、去年の秋の
踏査で見つけていて、そこならレンゲショウマが自生しているのではないかと見当を
付け、花期を見計らって登ってきました。
そこは登山道や林道のない奥山の急斜面で、樹齢50年ほどのコナラやカスミザクラ
などの広葉樹が茂る森です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/32/335064c1abd1e883912590e044b818fa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/35/41479fd6d5051af393c1a5db0739da6f.jpg)
二枚とも2017.9.4撮影
主稜線から10mほど西へ下った急斜面を、ほぼ水平に横切りながらレンゲショウマ
の白い花を探します。斜度は30度以上もありそうで、撮影時は登山靴で蹴りこんで、
ステップを確保しないと平衡が保てないほどです。
下草の茂みを抜けたあたりに、ピンポン玉くらいの大きさの白い花が見えます。
ひょっとして・・と期待しながら歩み寄ると、まさしくレンゲショウマの花です !
あたりを見渡すと、斜面の下の方にも2~3個の花が見えます。
それに花は咲いていないものの、若い株がたくさん生えていますから、群生地が
出来つつあるのでしょう。
その先にも名残の花が咲いていましたから、この斜面全体では20株ほどが自生して
いるようです。花の無い若い株もあるので、来年の盛期には30~40株の群生地に
なっていることでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/18/988e17f4f30dcdb7ac2a1c99b8db4905.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/10/06c4e5bb80b84afbb8ec5dbd5907d0be.jpg)
二枚とも2017.9.4撮影
キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草で、本州の福島県~奈良県の太平洋側
に分布し、草丈は40~80cm。ただし、岩手県の調査では、遠野市、一関市、
大船渡市、住田町などでも自生が確認されている。
深山~亜高山帯の落葉広葉樹林の林床に自生し、やや湿り気を好む。
私が宮城県内で確認した自生地は、いずれも標高300~400mの低山。
地下茎は太く、横にはう。
葉は根生又は茎の下部に付き、2~4回3出複葉。小葉は卵形、ときに3浅裂し、
長さ4~10cm、先端は尖り、縁には粗くて鋭い鋸歯がある。葉の両面ともに無毛。
花期は7~9月、花茎を高く伸ばし、数~十数個の花を下向きに開く。
花は白~淡紫色で直径3cmほど。萼片は長さ1.5cmほどで、開出して花弁のよう
に見える。花弁は萼片より短く、先が濃紫色になり開出しない。
果実は袋果で、柄が曲がって上向きに伸びて熟し、ひだのある種子を含む。
案内してもらったことがあります。場所は南三陸町志津川地区南部の山中。
鬱蒼とした樹林内に自生する気品のある白い花で、各地の低山を踏査していた知人が、
偶然見つけたのだとか。
南三陸町戸倉地区の山中に、何箇所か鬱蒼とした樹林帯があるのを、去年の秋の
踏査で見つけていて、そこならレンゲショウマが自生しているのではないかと見当を
付け、花期を見計らって登ってきました。
そこは登山道や林道のない奥山の急斜面で、樹齢50年ほどのコナラやカスミザクラ
などの広葉樹が茂る森です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/32/335064c1abd1e883912590e044b818fa.jpg)
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二枚とも2017.9.4撮影
主稜線から10mほど西へ下った急斜面を、ほぼ水平に横切りながらレンゲショウマ
の白い花を探します。斜度は30度以上もありそうで、撮影時は登山靴で蹴りこんで、
ステップを確保しないと平衡が保てないほどです。
下草の茂みを抜けたあたりに、ピンポン玉くらいの大きさの白い花が見えます。
ひょっとして・・と期待しながら歩み寄ると、まさしくレンゲショウマの花です !
あたりを見渡すと、斜面の下の方にも2~3個の花が見えます。
それに花は咲いていないものの、若い株がたくさん生えていますから、群生地が
出来つつあるのでしょう。
その先にも名残の花が咲いていましたから、この斜面全体では20株ほどが自生して
いるようです。花の無い若い株もあるので、来年の盛期には30~40株の群生地に
なっていることでしょう。
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二枚とも2017.9.4撮影
キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草で、本州の福島県~奈良県の太平洋側
に分布し、草丈は40~80cm。ただし、岩手県の調査では、遠野市、一関市、
大船渡市、住田町などでも自生が確認されている。
深山~亜高山帯の落葉広葉樹林の林床に自生し、やや湿り気を好む。
私が宮城県内で確認した自生地は、いずれも標高300~400mの低山。
地下茎は太く、横にはう。
葉は根生又は茎の下部に付き、2~4回3出複葉。小葉は卵形、ときに3浅裂し、
長さ4~10cm、先端は尖り、縁には粗くて鋭い鋸歯がある。葉の両面ともに無毛。
花期は7~9月、花茎を高く伸ばし、数~十数個の花を下向きに開く。
花は白~淡紫色で直径3cmほど。萼片は長さ1.5cmほどで、開出して花弁のよう
に見える。花弁は萼片より短く、先が濃紫色になり開出しない。
果実は袋果で、柄が曲がって上向きに伸びて熟し、ひだのある種子を含む。
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