里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

セイヨウヒイラギの赤い実

2019-12-26 | 日記

町内の散歩で南寄りの横丁を歩いていると、農家の敷地内に常緑広葉樹があって、たくさん
の赤い実が生っているのが見えます。今の時季に赤い実を付ける常緑広葉樹にはシロダモや
モチノキがありますが、それらより葉が小さく見えるので別物でしょう。
家の方に許可をいただいて敷地内に入り、葉を見ると粗いトゲ状の鋸歯がありますね。
ヒイラギの仲間でしょうか ?

そう言えば、かつてクリスマスケーキを食べていた頃、ケーキに緑葉と赤い実が付いた飾り
が刺してあったような ? 「クリスマス 飾り 赤い実」で検索すると、クリスマスホーリー
と出てきましたが樹種までは書かれていません。
幾つかの記事を読み込んでみると、クリスマスホーリー=セイヨウヒイラギとあります。
俗称がクリスマスホーリーで、標準和名がセイヨウヒイラギということのようです。

                             二枚とも2019.12.22撮影

セイヨウヒイラギの葉は硬く、棘のように尖っている部分があります。これはイエス・キリ
ストの受難のシンボルである茨の冠を表しているとされ、赤い実はイエスが処刑された際に、
流れた血を表しているとされます。
イエスは諸人の罪を背負って処刑されたと言われ、キリスト教圏の人々はイエスが諸人のため
に受けた「受難」を忘れないよう、クリスマスの飾りにヒイラギを用いているのだそうです。

セイヨウヒイラギと同定する際に、参考にさせていただいた写真を下に貼り付けます。

「木々の移ろい セイヨウヒイラギより」

                                 2019.12.22撮影

モチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹で、樹高6~8mの小高木。雌雄異株。
原産地はヨーロッパ南西部~アジア南西部。稀に公園や庭に植栽される。
円錐状の樹形になり、樹皮は平滑で、淡い灰色。
葉は互生し、葉身は楕円形で長さ5〜12cm、先端は刺状に鋭く尖り、基部はくさび形。
葉縁には数個の棘状の鋸歯があり、葉縁は裏側に反る。鋸歯は触ると痛い。
太枝や古木の枝では刺の数が少なくなったり、葉の先端のみが尖り他は全縁となる。
質は厚い革質で硬く、表面は濃緑色で光沢がある。裏面は緑色で、両面とも無毛。
花期は5〜6月、前年枝の葉腋から短い花序をだし、数個~10数個の花を束生する。
花は淡黄色で、直径6mmほど、短い柄をもち、花弁と萼片は4個。
果実は直径6〜10mmの核果で、11〜12月に赤熟し、4個の種子を含む。

 

 



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