12月6日に登米市東和町嵯峨立地区を踏査した際に、初めて見る植物に出合ったのですが、
素性が判らないので保留にしていました。
ようやくそれがエイザンスミレの夏葉と判ったので、記事にまとめました。
登米市東和町嵯峨立地区東部、沢沿いの林道を上がって行くと杉林の中を行くようになり、
山側斜面を見ながら歩いていると、杉落葉の間から何かの葉が出ているのを見つけました。
その周りにも群生していて・・さて何でしょうね・・でも、見たことがあるような ?
二枚とも2019.12.6撮影
ふと思い出したのですが、スミレの中には花期に生えている葉と、花後に生えてくる夏葉
が違うものがあるようなので、それなのかも知れません。
「スミレ 夏葉」でネット検索すると、たくさんの記事がヒットしましたが、それらの中に
「エイザンスミレ すみれ想」という記事があり、そこに収載されている写真の中に、私の
写真と同じものがありました。この葉はエイザンスミレの夏葉だったんですね。
「すみれ想 エイザンスミレより」
2019.12.6撮影
スミレ科スミレ属の多年草で、本州〜九州に分布し、花期の草丈は5~15cm。
丘陵~山地の林下や沢沿いの斜面など、やや湿った場所に自生。杉林縁に多い。
地上茎はなく、根茎は短い。
葉が3全裂して各裂片に柄があり、側片はふつう更に2裂して鳥足状の5小葉に見える。
小葉は長さ5~9cmの披針形で、粗い欠刻状の鋸歯がある。
花後に出る夏葉は長さ15~25cm、葉柄も含めると30cmほどになり、とても同じものとは
思えないほど大きくなり、裂片も広くなり3全裂する。
花期は3~5月、花茎は高さ5~15cm。花は香りがあって大きく、直径2~2.5cmで色は
紅紫色~白まで変化がある。花弁は5個で縁はしばしば波打ち、側弁基部に毛がある。
唇弁に紫色の筋があり距は長さ6~7mmで太い。萼片は5個で付属体が目立ち、切れ込み
がある。果実は蒴果で3片に胞背裂開する。
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