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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人講習 ロッククライミング講習(六甲 芦屋の岩場、泉州 奥立岩)

2018-12-10 08:39:35 | 講習
12/5~7は、個人ご依頼の講習でした。
クライミングの基本技術を身に着けておただくことをメインに、初歩のリード技術も体験していただく内容です。
常に危険に繋がるクライミングなので質を重視することはもちろんですが、とにかく量をこなして徹底的に頭で理解して体に覚え込ませていただくことが重要です。


■1日目
六甲が初めてのKさんなので、六甲の概要を知っていただく為にも先ずは地獄谷から入山。小滝を越えていくプチ沢登り的な登りが楽しいです。


A懸岩で初歩のクライミング


万物相は六甲を代表する景観の一つです。六甲が初めての方には欠かせませんね!


キャッスルウォールのネコちゃんがお出迎え。


キャッスルウォールでは易しいところから少々難しいラインまで、とんかく”数をこなす”ことを念頭に登っては下りを繰り返しました。


いつも写真を撮りたくなるこの景色。やはり六甲といえば海です。


最後の懸垂下降をして初日を終了~
初日早々長い一日大変お疲れさまでした。


■2日目
午後の早い時間に降雨となることから早朝に集合してキャッスルウォールから開始です。
雨が降り出す前に先ずは初日の復習をしながら登り込み。


雨が近いので大阪湾方面はだいぶ霞んで視界が悪いですね。


最近、ネコちゃんがかなり懐いてくれるようになりました。はい!


雨が降る中、ブラックフェースに移動して引き続き登ります。


取付き付近の平地を使ってリード技術のシステムを繰り返し反復練習した後は、実際の岩場で易しい箇所をリード体験。
降雨もあって、8割程度の内容までしか出来ませんでしたが、それでもしっかり実践練習していただけて先ず先ず良かったです。
2日目も大変大変お疲れさまでした。


■3日目
泉州の奥立岩でプチ・アルパインクライミングです。
2日間で練習したことを元に、より実践的な本当の自分の技術として身に着けていただく内容です。
また普段のガイド山行という登り方ではなく、所々で講習しながら登っていただきました。


ゲートロックから開始。
明け方までの雨で濡れた岩にいきなり緊張させられる登りです。


左リッジ 右フランケを登ります。
脆く、浮石の多い岩場なのでバランスを重視して落ち着いた動作が要求されます。
こういう技術はフリークライミング向きの堅い岩場を登っているだけではなかなか身に着けることが出来ないのでより重要です。


正面壁へ向けて懸垂下降


正面壁の左スラブを登ります。
急傾斜で足の使い方がポイントの箇所が多く、前日までの2日間の講習で行ったことを十分に発揮して登ります。


易しい左奥壁は2ピッチでリードしていただきました。
非常に脆く、またリードということで緊張されながらもしっかりした集中力と落ち着いた確実な動作で無難に登り切られました。


最後の右奥壁を登ります。


冬枯れの季節を迎え、より静かに佇む横谷の集落を眺めながら下山です。

麓に下山して奥立岩クライミングを終了。
合わせて今回の3日間の講習を修了しました。
ハードな毎日でしたが、メゲズにとても熱心に練習されて本当に上達されました。
大変大変大変お疲れさまでした。ご依頼ありがとうございました。









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