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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2025-01-09 13:16:32 | 講習
1月8日は、京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習の中級技術編の講習を行いました🏔
青空が見えて充分な日差しもありましたがとても寒い寒い🥶金毘羅でした🥶
いつものメニューで先ずは雪、氷雪、氷の斜面を想定した練習から開始。靴、アイゼン、ピッケルが泥だらけになりましたが念入りに反復練習💦
続けて岩場に移動して、前爪で立ち込む、動く、登る、下る、、、技術を徹底的に反復練習。
後半は実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動🏔
雪や氷雪、岩場、ザレ場などを想定した場所を選んで動き回り、最後は岩尾根をクライムダウンで下り終えて締め括りました☆彡
本番の中級レベルの雪山コースからするとかなり難しい内容のことを行うようにしています。何故ならガッツリ雪の着いた本番の山に比べると格段にマイルドなコンディションのゲレンデでの練習なので「敢えて」難しいことをしておいて(技術の底上げをしておいて)、そうすることでハードなコンディションの本番の山行でも充分に使える技術を身に付けておこうという考えに基づいています。
朝から夕方までガッツリ頑張って練習に励んでいただきました👏






雪、氷雪、氷の斜面を想定した土斜面での立ち込み、動く、登る、下りる、トラバースなどなど想定する動きを反復練習です。








続いて岩場に移動して前爪での立ち込、動き、登り、下りる、トラバースなどなど岩場を落ち着いて、安定した確実な動きができるようになる為にひたすら反復練習を繰り返します。
とても地味な動作の繰り返しですが、実はこういう地味な練習というのがとても重要なことなのです。「1mの高さで落ち着いて動くことが出来ない」、「1mの高さで安定した立ち方が出来ない」ことが10m、20m、50mの高さで出来る筈がないからなのです。全ては1歩、1手の先に繋がることなのでその1歩、1手を疎かにしないでちゃんと身に付けることが大切なのです。
ここまで行って前半終了~



後半は実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動です。
前半でミッチリ練習していただいたことを元にザックを背負って行動スタートです。




アイゼンワークを駆使して岩場を慌てず、落ち着いて登っていきます。


大原の里は積雪こそないものの久々の冬本番の寒さでした🥶

下山もやはり雪山登山コースに現れる雪、氷雪、氷、岩場を想定して下っていきます。


急な雪壁を想定した下ったり・・・


時には岩場を下ったり・・・


最後の岩場を慎重に下って終了~

よく頑張って全身お疲れのお二人でした。
朝から夕方まで本当によく頑張っていただきました👏
今シーズンそれぞれ目標とされているであろう雪山登山に役立てていただければ幸いです。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2024-12-16 11:10:16 | 講習
12月15日は、京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編講習を行いました🏔
今回は3名様共に同講習には過去に複数回参加経験のある方々だったので通常よりも少しレベルを上げた内容で行いました。
前半で少しだけお浚いを兼ねた基本技術の反復練習を行った後は直ぐに実際に雪山登山を想定したシミュレーション行動で岩や急斜面を登って、下って、また登って、時々懸垂下降しながら動き回りました。皆さま朝から日没前まで本当によく頑張っていただきました👏


金毘羅山麓の「里の駅 大原」で集合待ちの合間に隠れ絶品グルメの粕汁をいただきます。寒さ厳しい冬の大原の里🥶 講習前には可能な限り頂くようにしています。この時期にこそいただきたい一品どすえ☆彡




先ずはお浚いを兼ねて基本技術の反復練習を少し行います。
氷雪斜面を想定して土斜面を使って登り、下り、トラバースに練習です。


岩場に移動して、やはりお浚いを兼ねて基本技術の反復練習です。


お浚いの練習を早々に切り上げて、実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動の開始です。


皆さん当講習には過去に複数回参加経験のある方々なのでアイゼンを上手に使って登って行かれます。


時々岩場を外して急斜面を下ったり、登ったりしながら上をめざします。
だって実際の雪山ってこんな感じだからです。


好みのラインでグングン登っていきます。


ワイケンの頭、1回目の登頂です。
大原の里を眺めます。対岸の比叡山は雪景色してとても綺麗でした。一気に冬の到来です。






ワイケンの頭を後に懸垂下降を交えながら激下りのスタート。
皆さん馴れたもんです。とても上手に下降してこられます。


激下りの筈なのにやっぱりまた登りあり~
だって実際の雪山ってこんなもんやし~




歩きにくい急斜面をアイゼンとピッケルを使いこなして激下りの後は北尾根に取付いてアイゼンで岩登りです。
だって実際の雪山バリエーションルートってこんなもんですし~


更に登って・・・


ワイケン尾根に合流して再びワイケン尾根を登ります。
登ったり、下ったり、また登ったり・・・どんだけすんの~と言われそうですが、こういう所謂「練習」というものは「本番より難しこと」「本番より大変なこと」を行っていてこそ丁度良いという考えに基づいているのです。本番よりもマイルドな環境だし、荷物だって少ないし、何より精神的な負荷が全く違う(易しい)のでその分を本番より難しいこと、本番より大変なことで練習しておくことで帳尻を合わせるということなのです。


この後、ワイケンの頭に2回目の登頂をしてから下山開始。
やはりただ単に下るのではなく、出来るだけ急斜面を選んで氷雪斜面での下降技術を練習しながら下ります。


途中からまた岩尾根に移って最後の岩場を下り終えて終了~
皆さまアイゼンを引っ掛けてゲイターを破いたり、転倒したりすることも無く、本日の講習を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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個人講習 雪山登攀技術講習(京都 金毘羅の岩場)

2024-12-16 10:28:59 | 講習
12月13日は、個人ご依頼で京都の金毘羅の岩場を使って雪山登攀技術の講習を行いました🏔

雪山バリエーションルートを自分の力で登れるようになる為の技術講習です。アイゼン・ピッケルを上手に使いこなして行動することはとても重要で「登攀」「クライミング」ということにおいて最も基礎となる大切な技術ですが、どんなに高い「登れる技術」があったとしてもいつもフリーソロで登っているだけでは命がいくつあっても足りません。特に只でさえ不確定要素の高いアルパインという環境での活動において「より安全に活動するために」必要となってくるのが確保技術をはじめとしたシステムに関する様々な技術です。今回は自分でリードして、支点構築をしてセカンドを安全に登らせるという一連の流れ(システム)についての内容を中心に行いました。
基本クライアント様がリード、時々つるべで登りながら必要なことや改善点などを見つけてはその場その場で対処していただきながら行動しました。朝から日没後までガッツリ8時間半の講習でした🔥




易しい岩尾根を使って一連の流れ(システム)を練習しながら登っていただきます。




短くピッチを切りながらつるべで登っていきます。








カムも勿論ですが、岩の突起などの自然物を上手に利用して中間支点を設置しながら登ってもらいます。


大原の里を眺めます。
紅葉シーズンもあっという間に終わって(というか今年は遅すぎだったのですが・・・)、冬に向かって一直線(であってほしいのですが・・・)の大原です。
この後も練習をしながら下山して本日の講習を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ1/入門技術編/六甲山 蓬莱峡)

2024-12-02 12:05:26 | 講習
いよいよ12月突入! 今年も残すところ1ヶ月となりました💦
というわけで12月1日は、六甲山の蓬莱峡で今シーズン3回目のアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました🏔
暖かい日差しの気持ち良い講習日和の一日でした☆彡
雪山登山に向けてのシーズン最初の第一歩、基本的なことから少し発展的なことまでしっかり練習していただきました✊




美しいクリスマスツリー🎄が飾り付けられた煌びやかな宝塚駅
夜になるとクリスマスツリー以上に煌びやかな存在感を発揮するパチンコ屋さん。阪急の駅モールにパチンコ屋さんがあるのも少し不思議な気もしますが、宝塚という街の煌びやかさを演出する為にも欠かせない店舗なのかも!?と思えなくもありません。ってホンマかいな!


そんな煌びやかさに溢れた宝塚駅を後に、真逆の荒涼とした蓬莱峡に到着です。本日の舞台です。踊るわけではありませんが、やはり宝塚歌劇の舞台とは真逆の舞台です。
とまあそんな面倒臭い話で引っ張る訳にもいきませんので早速講習開始です。


先ずは基本中の基本の「立ち方」「歩き方」から開始です。
「歩きなんて誰でも簡単にできるやん!」って言われそうですが、風の吹き付ける雪上や不安定な岩上を歩くことはなかなか難しくて体勢を整えながら安定した立ち方、歩き方をすることが大切なのです。


少しずつ傾斜を付けていってそれに対応した足の置き方、歩き方を反復練習しながら身に付けていきます。


更に急な斜面を今度はピッケルも交えながら登り、下りの練習をしていきます。
筋力だけに頼った動きではなく、骨格や重心移動を中心とした美しいフォームで動くことが大切です。


紅葉が美しすぎます~


だいぶ出来るようになってきたので更に急な斜面をアイゼン・ピッケルワークを駆使して動き回ります。


岩峰と紅葉


仕上げは実際の登山を想定したシミュレーション行動です。
アイゼンの前爪を使いこなしながら急な岩場を登ります。


いつ見ても素晴らしい蓬莱峡の絶景!


ずっと練習しながら奥へ奥へ辿って蓬莱峡針峰群(エギュ・ドュ・ホウライ、僕が勝手に名付けてるだけですが・・・)に到着~


プチ・プチ・プチ・クレオパトラニードル!? 




登りより難しいのが下り。急な岩場をやはりアイゼンの前爪を使いこなしがら下ります。お二人共に本当に上手に下ってこられます。
下り終わってようやく本日の練習も終了~

帰り支度を整えて道路を30分歩いて生瀬駅をめざします。




途中にある工場の建屋には昔から岩を登るクライマーの巨大な壁画が描かれています。
1万年後くらいに山中からこの壁画が発見されて「且つて人類はクライミングという遊びをやっていたんだぁ~」と言われる時がくるかもしれませんね。ってなんでやねん!

という訳で生瀬駅に到着して本日の講習を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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個人講習 アイゼン・ピッケルワーク講習(京都 金毘羅の岩場)

2024-12-02 11:36:51 | 講習
11月30日は、個人ご依頼で京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。
遠路はるばる関東からお越しのグループ様、山への情熱に溢れた心強い皆さまでした☆彡
前半で基本技術の反復練習を行って、後半からは実際の登山を想定したシミュレーション行動🏔 最後に少し急な岩場を使ってお浚い登り、下山もアイゼンとピッケルをしっかり駆使しながらの下りで皆さまかなりお腹いっぱい感のようでした。一日本当によく頑張っていただきました👏


雪、氷、氷雪を想定して土の斜面を使って雪、氷、氷雪技術の練習です。
登り、下り、トラバース・・・想定される動きを徹底的に反復練習です。


アイゼンワーク、ピッケルワークの練習というと大よそ岩場の登り下りというのが定番ですが、雪山ではそれ以上に雪の斜面、氷の斜面、氷雪の斜面での行動がかなりの部分を占めますので当然それに適応した練習が不可欠なのです。という訳で当方の講習ではこのような練習も徹底的に行うようにしています。




続いて岩場に移動して、アイゼンでの岩登り技術を反復練習です。
やはり登り、下り、トラバース・・・と想定される動きを練習していただきます。
ここまでやって前半終了~


後半は実際の登山を想定したシミュレーション行動をしていきます。


前半で練習したアイゼン・ピッケル技術を使いこなしながら岩場、土斜面(雪、氷、氷雪を想定した)を登っていきます。


時に後ろ向き(クライムダウン)での激下りもしながら岩尾根を登っていきます。


途中の急な岩場もそれぞれ好みのラインで登っていただきました。




岩尾根を登って来て最後の急な個所を「落ち着いて」、「考えて」、「足場と手がかりを探して」一段、一段上をめざして登ります。


大原の里を眺めます。
そろそろ冬の予感です。






少し急な側壁を使って本日のアイゼンワークのお浚いを兼ねて岩登りです。


下山もやはりアイゼン・ピッケルワークを駆使しながらの下りです。
この後、麓に下山して本日の講習を無事に終了しました。
皆さま本当によく頑張られましたね👏
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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