7/25~27は、京都からご参加のSさんをご案内して剱岳のガイドでした。 今夏のこのエリアは残雪が多く、まさに「岩と雪の殿堂」といった感じです。 やはり天候が安定しない3日間でしたが、うまく好天を掴むことができノンビリと余裕で剱岳を楽しんでいただくことができました。
今が高山植物の盛り! 綺麗に咲くクルマユリ
剱岳といえば「カニのタテバイ」、といわれるまさに名所と化した岩場を登ります。足場手がかりもしっかりあって見た目より余裕で登ることが出来るのです。 但しガイド山行なのでロープで確保して登っていただきます。
余裕で剱岳に登頂です。 ガスで周りの景色が見えないのが少々残念です。
余裕とは言っても場所が場所。下山も一歩一歩慎重に行動します。 足下に望む、平蔵谷から剣沢。日本離れした景観です。
最終日は高曇りの中、花を見、山を見ながらノンビリ下山しました。 源治郎尾根をバックに咲き誇るチングルマ。
帰途ようやく剱岳が全容を見せてくれました。 ずーっとこの場所に居たいなぁ~ というなんとも言えない寂しい気持ちになり顧み顧みしながら下山します。
でもまた次の山へ向けての下山でもあるのです。 Sさん、次の山も楽しみましょう!
7/21~23で夏山第一弾の北アルプス 後立山連峰縦走のガイドでした。 九州から毎年ご参加のお二人様です。 登山途中で会う人会う人に「えっ! そんな年齢の方がこんなコースを!?」 と驚かれるのですが、本当に強い意志と経験の持ち主の女性Oさん。 今回も並々ならぬ強い気持ちでロングコースを僅か3日間で踏破されました。
五竜山荘を朝3時半に出発。まずは縦走コースの始まり五竜岳に登頂です!
今回のメイン、八峰キレットに突入です!
台風6号通過後にも関わらずどうも天候が安定しません。
ガスで折角の景色が望めませんが、厳しいコースを気を引き締めて進みます。
厳しいコースを踏破して待望の鹿島槍ヶ岳に登頂です! やはりガスで景色が望めないのが残念です・・・
最終日、ようやく晴天に見舞われて素晴らしい景色が望めました! 黒部川を挟んで対峙する、剣岳、立山連峰です。 最高のプレゼントですね!
お二人様、お疲れ様でした。 次はどこのコースへチャレンジしましょうか・・・
から昨夜、一ヶ月ぶりに帰宅しました。
留守中にお問い合わせ頂いた方々、また現地まで直接ご連絡頂いた方々、皆様には大変ご不便をお掛けしました。
プライベート登山とバカンスということで私にとっては毎年の恒例行事となっているヨーロッパ行き。結果的には狙っていたルートには全く登ることができず、代替ルートを登ってきました。
主にモンブラン山群周辺で活動しました。
モンブラン・デュ・タキュル北壁 トライアングル
正面の三角形の壁。左奥には一昨年に登ったツールロンド北壁が遠望できます。
近づくとこんな感じの壁。平均斜度60度(部分的に70度)位で切り立つ格好の良い壁です。
三角形(トライアングル)のこの壁で2本のルートを登りました。2ルート共に一昨年に登ったツールロンド北壁よりは確実に難しく、変化に富んだ素晴らしいルートでした。
①コンタミヌ・グリソー(たぶんこの読み方かな?)ルートをソロ/中央やや左のミックス壁
②コンタミヌ・ネグーリ(本当にこの読み方?)ルートをソロ/壁の左縁の氷雪壁
コンタミヌ・グリソールート登攀中のショットその1
登ってきたカリカリのアイスルンゼを見下ろします。本当に堅い氷で少々ビビリが入りました。
(注)今回くらいレベルの壁をソロで登る時は基本的にフリーソロ(ロープを使用しない)で登るのですが、念の為にロープは持参しています。但しザックに入れて背負っていると重たいのでスッキリした直線的に登るルートの場合はハーネスから垂らして引っ張って登るようにしています。
コンタミヌ・グリソールート登攀中のショットその2
所々美しい氷雪壁を登っていきます。隣ルートを登るクライマーが見えます。
コンタミヌ・ネグーリルート登攀中のショットその1
70度位の氷部分を抜けたところでキワドク撮影。はるか下の氷河を歩く登山者が見えます。スリップすると2秒位で氷河に到着しそうですね・・・
コンタミヌ・ネグーリルート登攀中のショットその2 ひたすらダブルアックス登ります。青空へ向かって登っていくこの感覚がタマリマセン!
この他、易しい所にも少し登りました。また観光もフランスを中心にスイス、イタリアなど方々へ出かけ沢山写真を撮ったので、時間を作って専用ページでも作りたいなぁ~と考えています。あまり期待せずお待ちいただければと思います。