15日~17日で旅行会社主催の南八ヶ岳ツアーのガイドでした。この季節に横岳周辺でしか見れない貴重な高山植物、ツクモグサを求めて硫黄岳~横岳~赤岳~阿弥陀岳 を縦走しました。目当てのツクモグサはじめ沢山の高山植物に出会えた初夏の稜線歩きでした。
ただ、ただ、ただ・・・今回の山行、僕が思うところ内容は本当に最悪でした。 たまたま天候に恵まれた。たまたま参加者数が有り得ない少人数だった。その他数々のたまたま・・・。奇跡的ともいえる出来事が重なって「たまたま上手くいった」今回の山行。そのどれか一つでも揃わなければ脆くも崩れ去ってボロボロになっていたであろう。「綱渡り」とはまさにこのこと。しかし、いくら行程内容と旅行条件が滅茶苦茶であり、どんな経緯があってガイドを引き受けたとしても請け負ったのは自分自身。そういう意味でズルい立ち回り方をしてしまったガイドとしての自分の甘さと情けなさを実感させられました。また参加者の本質を見極める目の不足、そして主催旅行会社のツアー登山に対する知識、経験、見識の欠如、など様々なことが浮き彫りになった山行でもありました。
あらためて『仕事とは「誇り」と「使命感」そして「正義」の下で行なうもの』。ただそれだけなのです。
ガイド中、いつも心に引っかかっていた晴れない気持ちを常に癒してくれたのは、今回ばかりは参加者の笑顔ではなく、感謝の言葉でもなく、ただただ生き生きと咲き誇る花々と澄み渡った八ヶ岳の山々でした。
これからも自分の信念に基づいて、熱く・楽しくいこう!