3/10~11は、またまた西穂高独標のガイドでした。大阪からご参加のTさん。静岡県からご参加のSさんご夫妻。皆さん遠方からのご参加。少しでも「何か」を持って帰ってもらいたい。これが僕の持論です。
初日からスケジュールいっぱい。毎度同じく、まずはロープウェイ駅から西穂山荘までの間で、雪山に大切な事柄や技術などを講習しながら登りました。ということで通常1時間半位で行けるところですが3時間近くかけて登っていきます。 西穂山荘到着後は少し休憩した後、やはり外に出て近場でアイゼン・ピッケルワーク等の訓練。夕飯を遅らせてもらってまで熱心に訓練に励まれる皆さんには感心します。熱い
実は当方では山頂に登ることはもちろん最大の目的ですが、このような講習にこそ力を入れているのです。なぜなら必ずしも皆さん全員が自分だけの力で登ることができる「自立した登山者」とならないにしても、例えばガイド山行に参加された時でも「引っ張り上げられるような登り方」をしてほしくないからです。だって引っ張り上げられて登っても楽しくないでしょ また例えば友達どおし、仲間どおしで山に登る際にもしっかり余裕を持って楽しめるような登山をしてもらいたいからです。その為に必要な技術や考えをしっかり身に付けていただきたいというのがあるからです。
2日目、悪天候予報が激変して快晴の空の下、独標へ向けていざスタート!
前日の訓練の成果! 独標山頂への最後の急斜面を実に安定した確実な動作で登ってくる皆さん。 ガンバッ!
独標到着~! 皆さんにとって待望のアルプスの山頂です。
ここから望むピラミッドピーク、西穂高岳、ジャンダルム、奥穂高、それから・・・ 初めて目にした方は感激の涙もんでしょうね! これだから雪山は一度始めると止められない
折角登ってきた山、早々下山するのはモッタイナイ!(但し天候や環境が許す範囲内という前提ですが・・・) これが僕の持論です。 ということでやは歩行技術はじめ様々なことを訓練しながら下りました。 緊急避難の為の「半雪洞掘り」をしてみました。リミットは5分!ピッケル1本だけを使って立派な半雪洞が完成しました 強風の稜線でしたが風下の安全な斜面を選んでの半雪洞はポカポカ超快適。 おーっと早くもツェルト被って、寝るつもりですか~?のTさん。
僕自身も多くのことを再確認したり、学んだりできる良い機会となった2日間でした。