熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

鈴鹿 鬼ヶ牙 プチ・アルパインクライミング

2024-11-18 09:02:05 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月16日は、鈴鹿 鬼ヶ牙のクライミングでした🏔

左フェースを登って上部岩稜に繋げるラインで登りました。僕は2003年に?2004年?(もう20年前も経ってしまってるし・・・)に初めて登ってからかなりの回数を登ってきたとてもお気に入りの山です。以前は本当にクライマーも少なくせいぜい地元クライマーが訪れている程度でとても静かな山でしたが、2年ほど前?にガイドM氏がロック&スノー誌にて紹介してからかなり人気が高くなって訪れる人も多くなったようです。
鬼ヶ牙については2020年6月11日のブログに少し詳しく語っています。

そんなわけで今回も楽しみにしていた鬼ヶ牙なのでした。
午後からの雨が心配だったので休憩を少なくして早めに登攀、クライアント様の頑張りのお陰で雨に遭うことなくスムーズに登り終えることが出来ました☆彡 小粒な山ですが好みに応じて様々な楽しみ方ができる「小さな巨人」ともいうべき鬼ヶ牙でした☆彡


左フェース、スラブを2ピッチで登ります。先ずは1ピッチ目


続いて2ピッチ目


遠路遥々東京からご参加のHさん、もう10年位の付き合いですがこんな遠い所まで来ていただけて感謝の思いしかありません。普段は関東周辺在住の日本を代表する名だたるガイド諸氏と登られていますが、関西のこんな無名ガイドを選んでご参加を続けていただいていることは本当にガイド冥利に尽きます。

中間部のややこしいパート(灌木帯、フェンス、灌木帯、砂ザレ・・・)は写真無しです~


上部岩稜にきました。鬼ヶ牙の由来の牙岩峰です。


牙を越えて最後の岩稜です。


左側にフィックスロープの付いた岩稜を巻くコースが本来ですが、折角なのでほんの少しでも面白いラインで岩稜伝いで越えていきます。
ここを越えたら登攀終了~


後はトレールを辿ってアップダウンを繰り返して鬼ヶ牙本峰に登頂!
おめでとうございます。
山頂めざしてプチアルパインでございました。
この後、短い登山コースを下山してこの日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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鈴鹿 御在所岳 藤内壁 後尾根~富士見尾根

2024-11-15 22:04:55 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月14日は、鈴鹿 御在所岳 藤内壁 後尾根~富士見尾根に継続するコースをガイドしてきました🏔
素晴らしい紅葉を楽しみながらノンビリ、ほんわかと登っていただきました☆彡


前日と同様、美しい紅葉を見ながら藤内沢を上がっていきます。




後尾根を登ります。


後尾根の核心部、チョックストーンに取付きます。


ちょっと奮闘されましたがチョックストーンを見事に突破!


後尾根を終えて続いて富士見尾根に取付きます。


稜上めざして急なチムニーを登ります。


次のピッチは最近お気に入りの左に広がる40mのフェースラインから登ります。


40mのフェースラインは易しいですが高度感、ロケーションが素晴らしくとても楽しく登ります。


富士見尾根を終えて御在所岳登頂! おめでとうございます!


山頂レストランでお決まりのみたらし団子&ウィンナーコーヒーのセットでマッタリとみたらしブレイクを楽しみました。注文ごとに焼いてくれて外はパリ、中はフワッの最高の美味しさです。

今回はロープウェイで下山。


昭和の御在所はこんな感じだったんだ~と思いを巡らしながら・・・


富士山が見えたらこんな感じなんだなぁ~と思いを巡らしながら・・・




中道を奇岩巡りしながら下山。という気持ちになりながら・・・

なにはともあれ山麓に下山し終えて本日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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鈴鹿 御在所岳 藤内壁 前尾根

2024-11-15 21:47:41 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月13日は、鈴鹿 御在所岳 藤内壁 前尾根のガイドでした🏔
雲一つないスッゴイ快晴の秋晴れ☀だったのですが終日強い北風が吹き付けてジャケットを着こんで寒さに耐えながらの登攀でした。ブルブル🥶
平日にしてはクライマーがとても多く、ピッチ毎に順番待ちを強いられながら登りました。最後のP2ヤグラは何組かは諦めて下山していかれましたが粘ってしっかり完登していただいて満足の一日でした☆彡 紅葉もそろそろピークでとても綺麗でした☆彡


赤、黄色、綺麗な紅葉に染まる藤内沢を上がって前尾根取付をめざします。


P7の1ピッチ目を登ります。


P7を2ピッチ目


P6を登ります。


P4はクライマーだらけ・・・
順番待ちがあまり大変なのでノーマルなラインを外して先行パーティを抜いてとにかく先をめざします。


P3もクライマーだらけ・・・


P3を越えて・・・


いよいよP2ヤグラ


P2を登ります。
なかなか豪快な登りが楽しめます。


ヤグラからは懸垂下降で取付きに戻ります。


前壁ルンゼを下降してきて登山道へ合流
この後、登山口に下山して本日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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姫路 雪彦山 地蔵岳 東稜

2024-11-10 16:59:16 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月10日は、雪彦山 地蔵岳東稜のガイドでした。

天気に恵まれて快適なクライミングを楽しむことができました。
山肌を覆う樹々も少し色付きが進んで紅葉ピークまであと一歩という感じでした。


青空に聳え立つ雪彦山の岩峰群


晴れ☀の日曜日ということもあって、地蔵岳東稜には既に多くの先行パーティが取付いています。 
雪彦山 COーOP! ちゃうわ! 盛況でした。


先ずは1ピッチ目を登ってこられます。


続けて2ピッチ目


3ピッチ目


4ピッチ目


ヘッドウォールを望みます。


5ピッチ目
短く切って6ピッチ目は写真無し・・・


最終ピッチの7ピッチ目を登る先行パーティ


7ピッチ目を登って


東稜の登攀終了~地蔵岳登頂! おめでとうございます!
今日はアッサリ、サックリ終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。

ところで・・・



ふと足元を見たらタランチュラもはやMr.マリック並にキテマス!キテマス!
そろそろ限界のようです。
最近のガイド、講習ではほぼ9割方がこのスポルティバのタランチュラを使用しているので3足を使い分けているのですが、どれも段々とオンボロになってきています。
僕は普段から仕事時は殆どこの最も入門者向け代表格シューズのタランチュラを使用しているので不思議に思われることが多いのですが、これには僕なりのキチンとした理由があるのです。
1番目の理由は、最近行っているようなガイドルートや講習では単にこの入門者向けのシューズで事足りるからです。例えばこの地蔵岳東稜とかでしたらアプローチシューズでも登れるとは思いますが、それではあまりにイキッてる感があるのでとりあえずこのタランチュラ一択です。
2番目の理由は、実はこれがとても重要なのですが、僕はこのクライミングシューズに限らずその他の技術の助けとなる装備品については基本的に参加されるクライアント様よりもスペックが同等或いは低いものを使用するようにしています。これはクライアント様よりも低いスペックのものを使用して、その上でクライアント様よりも高レベルのところを登る(クリアする)ことによってこそ「技術の必要性」というものを伝えることが出来る=説得力になるという考えからです。
「ガイドたるもの最先端、最高の装備やウェアを身に付けてクライアント様の見本になるようにすべき」という意見もあるようですが、少なくとも僕はそういう格好付け的思考性は殆ど持ち合わせていないのです。


因みに帰宅してから僕なりに少し難し目の所を登る際(最近は殆ど登ってませんが・・・)に使用するシューズ(左スポルティバ カタナ)と普段の仕事に使うシューズ(右スポルティバ タランチュラ)を並べてみるとサイズの違いに改めて驚いてしまいました。
決して攻める系のシューズでもないカタナでさえこのサイズの違い!
思わず ~僕の身体が昔より 大人になったからなのか~(徳永英明~壊れかけのラジオ~より) と口ずさんでしまいそうになりました。
話がだいぶ脱線して纏まりが無くなってしまいましたが、雪彦山を登りながらいろんなことを考えた一日でした。
最近めっきり攻めることをしなくなった牙の抜けた一匹オオカミではなく、一匹ワンちゃん(戌年なので・・・)の戯言でした。ワォーン!








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大峰 大普賢岳 リアル縦走(曾孫普賢~孫普賢~小普賢~大普賢)

2024-10-27 23:20:23 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月27日は、大峰 大普賢岳リアル縦走のガイドでした🏔

リアル縦走というのは単にガイドプラン用のタイトルとして僕が勝手に名付けたネーミングですが、とにかく大普賢岳という山を本来の理にかなったラインで登り、楽しもうというコースです☆彡
午後から雨予報でしたが、結局雨に降られることなく快適にワイルドに時にアクロバチックに楽しんでいただきました☆彡


紅葉した樹々を眺めながら登っていきます。


先ずは1座目、曾孫普賢岳に登頂!






曾孫普賢岳からは少々面倒な懸垂下降で孫普賢岳とのコルまで下ります。


大峰奥駆方面の峰々を眺めます。


激下り、激登り、木登り多し、スリップ要注意の連続で孫普賢岳をめざします。


2座目、孫普賢岳(日本岳)登頂!

途中で部分的に一般登山道を辿ったりしながら次なる小普賢岳をめざします。


石ノ鼻
♪今年最初の石ノ鼻を~♪ って「雪の華」やん!


3座目、小普賢岳登頂!








小普賢岳山頂からもずっと稜通しに進んで最後は懸垂下降2回で大普賢岳とのコルに下り立ちました。


大普賢岳山頂へも一般登山道を離れて道なきササ斜面を激登りしていきます。
それにしても紅葉した樹々のなんと美しいこと!


大普賢岳の山頂に飛び出して終了~
遂に4座目、大普賢岳登頂! おめでとうざございます!
皆さん本当によく頑張りましたね!


山頂からは一般登山道を経て綺麗な紅葉を見物しながらのマッタリ下山です。


秋を代表する花の一つ、リンドウも今まさに開花しようという感じで蕾を膨らませていました。

和佐又まで下山して今回の山行を終了~


折角なので昨年リニューアルしたばかりの和佐又ヒュッテで皆さんとお洒落に珈琲ブレイクを楽しんでから帰路につきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました☆彡







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