熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 八ヶ岳 赤岳と雪山講習

2023-03-29 09:59:52 | ガイド山行/雪山登山
3月27日~28日は、個人ご依頼で赤岳のガイドでした。

信州の山々も早くも春を迎えて、ここ八ヶ岳も山麓などは完全に初夏かと思ってしまう程ですが、2000m以上はまだまだ冬の様相です。
前日までの降雪のお陰で? すっかり冬の装いの逆戻りした赤岳でした。素晴らしい天気にも恵まれてこれぞ「ザ・雪山」を満喫していただくことができました。

初日は近くの雪斜面を使ってアイゼン・ピッケルワークをはじめとした登下降技術を講習。ガッツリと何度も何度も反復練習を繰り替えしていただき翌日の赤岳登山に備えました。
その甲斐あって? 翌日はお二人様共にとても安定した確実なとても落ち着いた行動で余裕をもって見事赤岳に登頂! 憧れだったという雪山の赤岳に登られて感激のお二人でした。


赤岳鉱泉に到着~
今シーズンは終了してしまったアイスキャンディがお出迎えです。


翌日めざす赤岳を望みます。緊張と期待に気持ちが高まりますね。

午後は登下降技術を中心とした講習を行いました。






先ずは「体勢を整えながら動く」ことを意識しながら緩い斜面からスタート。
徐々にハードルを上げて行って翌日の赤岳登山時に必要とする技術とちょっとプラスした技術までをガッツリ練習していただきました。


赤岳鉱泉の夕食はステーキ! 
皆、感嘆の喜びようでした。


翌2日目は素晴らしい晴天!
赤岳をめざします!


文三郎尾根コースを登ります。
阿弥陀岳の雄姿が素晴らしい!


横岳をバックに焦らず、慌てず、落ち着いて、一歩一歩登ります。




青い空と白い雪、そして黒い岩肌、この3色だけが作り出す絶景の中を登っていきます。


阿弥陀岳よりも高い所まで登ってきたのであと一頑張りです!


山頂まであと30m!


赤岳登頂! おめでとうございます!
お二人様、本当によく頑張りましたね!
こんな素晴らしい日に登れて最高の山頂ですね。


山頂で暫く休憩して下山開始です。
天望荘を経て地蔵尾根コースからの下山は急斜面が続くのでより一層の確実な一歩一歩で下山していきます。


地蔵の頭まで下りてきて赤岳山頂を見上げます。
あんな急斜面を下ってきたのかとお二人様共に驚きの声を上げられていましたが、お二人の落ち着いた行動の成果ですね!
この後、赤岳鉱泉を経て下山。無事に今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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くろんど通信

2023-03-25 08:53:26 | プライベート
ハイ! くろんどチアリです!

くろんど池へ山走りのトレーニング。
今週末の土曜と日曜はそれぞれ中央アルプスの日帰りガイド予定だったのが悪天候予報により中止に。二転三転する天気予報に振り回されて結局は中止を決断。
モヤモヤ感満載の気持ちを治めるにはひたすら身体をイジメ抜くしか方法はありません!
というわけで楽しそうに歩くハイカーを横目に鬼の形相でひたすら山道を走ってきました。
桜も八分咲きくらいになって、ミツバツツジも沢山咲いていて一時気持ちを癒してくれました。やっぱ春はいいですね!


満開のミツバツツジ 


展望台からのくろんど池


桜も間もなく満開を迎えそうです。

20度越えの山道をサウナスーツで走るのは流石にキツイですが身体をイジメ抜くには最高。満載のモヤモヤ感も少しは解消できました。かな??








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個人ガイド 南アルプス 黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳

2023-03-22 10:31:40 | ガイド山行/雪山登山
3月19日~21日は、個人ご依頼で黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳のコースをガイドしてきました。

前日18日の大雪の影響でここ甲斐駒ヶ岳でも一日で降った雪としては今シーズン最大だったとのこと。
気温こそ春そのものですが、一気に厳冬期の装いに戻った甲斐駒ヶ岳でした。
大量の積雪のために大変なラッセルを強いられ、更に核心部を含めてルート全体が不安定な雪のコンディションでなかなか用心しながらの行動でしたが、クライアント様の素晴らしい頑張りで見事登頂していただくことが出来ました。
また、今回2泊した七丈小屋ではノンビリ、マッタリと過ごすことが出来て全てにおいて満足の山行でした。


麓の道の駅から望む甲斐駒ヶ岳。
朝日が当たり山が染まり始めました。
いざ!甲斐駒へ!


5合目からの甲斐駒ヶ岳


七丈小屋に到着~


夕飯は名物の七丈カレーです。これが美味いこと!


翌朝は快晴! 風弱し!の最高の天気に恵まれました。
8合目、御來迎場より甲斐駒ヶ岳をめざします。




核心部周辺は大量の降雪で物凄いナイフリッジになっていたのでしっかり目のステップを作りながら慎重に進みます。


ルンゼは雪崩の心配があるのでロープを伸ばしてやはり慎重かつスピーディーに通過です。


黒戸尾根の名所、二本剣と鳳凰山、そして富士山


甲斐駒ヶ岳登頂! おめでとうございます!
なかなかガッツリ大変な登行でしたが、本当によく頑張りましたね!


北岳と鳳凰山
山頂からは360度の大展望を楽しみました。


スタートした場所までちゃんと戻ってこそ登山。
山頂を後に慎重に下山開始です。


8合目まで下りてきて登った甲斐駒ヶ岳を振り返り眺めます。
「あんな所から下りてきたのかぁ~」と感慨深い思いですね。


美し過ぎるシュカブラ
風雪の激しさを物語っていますね。

この後、七丈小屋に無事帰着。
もう1泊なのでノンビリと午後を山小屋ライフを満喫しました。


3日目は黒戸尾根を下山。
ハシゴ場とクサリ場の連続する黒戸尾根はかなり危険が伴うのでロープを使いながら慎重に下山していただきました。


刃渡りまで下りてきて鳳凰山を望みます。
この後、登山口まで下山して今回の3日間の山行を無事に終了しました。

大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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救急法講習

2023-03-18 10:56:11 | プライベート
3月15日~17日まで3日間で日本赤十字社大阪府支部 主催の救急法救急員講習を受講してきました。
主に都市型災害をへの対応がメインの内容ですが、理念や方法など全ての基本はここにあると思います。




朝から夕方までみっちりと学ばせていただきました。


時々、窓から大阪城を眺めて気分転換です。
なかな濃い3日間でした。









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鳥取 大山 北壁 八合尾根~弥山

2023-03-13 12:16:31 | ガイド山行/雪山登山
3月12日は、大山北壁の八合尾根をガイドしてきました。

前日の主稜線縦走に続いて大山の入山でしたが、更に雪のコンディションは悪化していてもはや完全にシーズン終了~というべきコンディションでした。この後、雪が降ってくれるとまだチャンスもあるのかもしれませんがね~
そんな具合でしたがご参加のお二人様、よく頑張って登り切っていただくことが出来ました。


元谷河原から朝日に照らされた北壁を眺めます。
日本を代表する山岳景観ですよね!


左から弥山尾根、別山バットレス(中)、そして右がめざす八合尾根


谷を詰めて八合尾根取付きをめざします。


八合尾根下部の雪壁をグングン登ります。


八合尾根稜上を登っていきます。


これぞ雪稜! とでも言いたくなるくらいの美しい雪稜を次々越えて行きます。


状態の悪い所は側面から迂回を繰り返しながら上をめざして登っていきます。


上部の岩のナイフリッジを今回の状況では余りに危険なので雪壁をトラバースして通過。
しかしこのトラバースも負けず劣らず悪すぎ~


この確保中にこの上の三角ピークが突然岩雪崩を起こしたのでとても正面の稜通しでは登れなくなりました。
ので急いでトラバースして右リッジから登りました。


最後のピークをめざして相変わらず悪いリッジを登ります。


最後の雪稜を登って八合尾根終了~
よく頑張りましたね!


この後、予定どおり弥山に登頂!
おめでとうございます! バリエーションルートを登って来てからの登頂は格別ですね!
山頂をめざしてこそアルパインです。


剣ヶ峰のへの縦走コースを眺めます。
前日より更に雪が減っていました。

この後、一般登山コースを経て大山寺に下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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