熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

2025年 謹賀新年

2024-12-31 23:14:22 | うんちく・小ネタ


旧年中はお世話になり誠にありがとうございました
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます
皆様にとって幸多き素晴らしい年となりますよう心よりお祈り申し上げます

皆様それぞれにとっての夢の頂や憧れの山を是非とも実現していただければ幸いです。またそのお手伝いが出来ることを嬉しく思います。
僕自身も一人の登山者としてまだまだ成し遂げたいことがあります。残り時間はだいぶ少なくなってきているのでどこまで出来るのか分かりませんが登山を始めた時の山に対する強い憧れと熱い気持ちを持ち続けながら今年も一年頑張っていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


♪人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの~ 希望の星に巡り合うまで歩き続けるだろう~♪ 
(~銀河鉄道999~ 主題歌より)






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六甲山 ロックハイク 芦屋の岩場~荒地山周遊

2024-12-31 21:09:09 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月31日は、六甲山 ロックハイク 芦屋の岩場~荒地山周遊というプランのガイドでした🏔

六甲山を代表する周回コースを点在する4ヶ所の岩場(ゲートロック、A懸垂岩、キャッスルウォール、ブラックフェイス)で軽クライミングをしながら巡るプランです。クライミング自体が全く初めてのクライアント様は時々奮闘されながらも楽しみながら登られていました☆彡


高座の滝からスタート。
日本で最初のRCC(ロッククライミングクラブ)発祥の地、創設者の藤木九三氏のレリーフに敬意の念を抱きながらの入山です。


地獄谷に入って先ずは一つ目の岩場のゲートロックで軽クライミングです。




ゲートロックを後に地獄谷を遡上していきます。
小さな谷ですが、ちょっぴり沢登り気分で小滝を越えながら登っていきます。


2つ目の岩場のA懸垂岩を登ります。


B懸尾根には最近人気のスヌーピー岩をはじめ様々な奇岩が沢山あって眺めたり越えたりしながら登っていきます。


万物相


キャッスルウォールで休憩していると名物のネコちゃんが食べ物のオネダリにやってきます。
因みにこのネコちゃんの名前は「マミー」というらしい・・・


僕的にはマミーというとこれですが・・・




3つ目の岩場、キャッスルウォールを登ります。


最後4つ目の岩場、ブラックフェイスを登ります。


神戸の海を眺めながらの気持ち良いロックハイクを楽しみました。


荒地山山頂

この後、岩梯子コースを経て下山して本日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。

これにて今年のガイド仕事は全て終了しました。今年も一年無事故で終えることができました。ひとえにご参加いただいた皆様の志と熱い想いとご協力あってこそです。今年一年、本当にありがとうございました。2025年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。







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鳥取 大山と雪山初級講習

2024-12-27 21:16:08 | ガイド山行/雪山登山
12月26日は、鳥取大山と雪山初級講習の山行でした🏔

天気予報によるとかなりの強風が予想されていて実施の判断を考えさせられるコンディションでしたが、講習山行なので何の躊躇もなく予定どおり登山を開始しました🏔
とにかくガスガス、強風、おまけに小雪舞うコンディションでしたが、そんなコンディションは気にせずにとにかく講習山行らしく、歩き方や登り方、強風対策などをしながら登っていただきました☆彡
下山はやはり下り方の練習をしながら途中では緊急避難用の半雪洞堀りの練習や、深雪の場所を使ってラッセルの練習や滑落停止の練習をしたりしながら下山して終了しました☆彡
クライアントのお二人様共に雪まみれになりながらもとても熱心に率先して練習に励まれて充実の一日でした👏
岡山県と福岡県からそれぞれお越しのお二人様、本当にお疲れ様でした。今後の山行に活かしていただければ幸いです☆彡


ガスガス~ 強風~のザ・雪山


視界が悪く景色が全く望めない中を一歩、一歩 山頂をめざして登ります。
快適とは無縁のまさに苦行ともいうべき登り。
「なぜ登るのか?その問いに答えてはならない。登りにいけ、とにかく登りにいけ」
僕が最も尊敬し、影響を受けた故鈴木謙造氏が遺した言葉がこういう時はいつもを頭に浮かんできます。


既に登頂を終えて下山してくるパーティと入れ替わり山頂をめざして登ります。


山頂台地は殆どホワイトアウト状態でしたがお二人様共に頑張って見事に登頂です!
なかなか大変なコンディションでしたが本当によく頑張りましたね!
おめでとうございます~!


もしも僕に曲芸の腕前があれば一芸披露した程でした。な~んてね!
おめでとうございま~す! (海老一染之助、染太郎)




下りは途中の斜面を使って緊急避難用の半雪洞堀り(手足とピッケルだけで5分以内に掘るコツと練習)を練習していただきました。
今回はツエルトを被るまでは省きましたが、たったこれだけの簡単な作業で生死を分けることに繋がるのです。




また、深雪の斜面ではラッセル訓練も行いました。
一見全く進めないような大変な深雪でも上手に登っていけるコツがあるのです。




合わせて滑落停止技術の訓練です。
コケナイ、タオレナイように歩くことが何といっても大前提ではありますが、やはり人間ですからどんな人間でも必ず失敗はあります。かくいう僕もかなり密度の濃い登山を長年行ってきていますが今までにやはり滑落の経験は何度もありますし、現在でもちょっと躓いたり、滑落しそうになることがあります。やはりそういう時の最後の砦というか本当の最後の切り札的にもこういう滑落停止の訓練を重ねておくことは必要です。
武道の世界に「千日(3年)を以って初心とし、万日(30年)を以って極める」という言葉があります。それだけ物事を極めるということは難しいという例えではありますが、僕も本格的な登山を36年間継続してきていますがとても極めるなんていうことには程遠く、未だに自分の歩き方、登り方、下り方に疑問を持っていて普段のガイド時においても常にどうしたらもう少し上手に歩けるか?、楽に歩けるか?などと考えながら行動しています。完成ということは有り得ないのでしょうが・・・。
話は逸れましたが歩き方というのはやはり難しい、そして登山の場合は事故に繋がり易いということで先ずは歩き方の練習、登り方の練習、下り方の練習、そしてもしミスした場合の対処方法(この場合は滑落停止技術)を合わせてしっかり練習しておくことが必要だと思います。

なにはともあれよく頑張っていただきました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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鳥取 大山登頂と七合尾根

2024-12-27 20:09:32 | ガイド山行/雪山登山
12月25日は、鳥取大山を登って七合尾根を下るコースをガイドしてきました🏔
元々の予定では宝珠尾根を経て大山最高峰の剣ヶ峰を往復する予定で向かいました。しかし大雪後のノートレースの中を猛烈ラッセルを繰り返して登っていきましたが時間的に無理と判断して敗退⤵ 2時間ロスをしてしまいましたが、一旦登山口まで戻って改めてノーマルコースから山頂めざして登山し直しました🏔
八合目から上部ではブリザードもありましたが難なく登頂して美しい景色を堪能しました☆彡
下りはバリエーションルートの七合尾根をこれまた猛烈な深雪を泳ぐように下りました。とにかく雪との格闘に終始した一日でした💦
今回はお一人の方が直前の病欠となってしまいもうお一人の方をご案内しての山行となってしまいましたがこの猛烈な大雪の中を本当によく頑張っていただきました👏


OH! NO!トレース!大雪後の雪斜面を猛烈ラッセルを繰り返して宝珠尾根の稜線をめざして登っていきます~ 
少しずつ進んでいきましたが、このペースではとても剣ヶ峰までは時間的無理です。という訳で敗退決定! とりあえず登山口まで下山してノーマルコースから山頂をめざすことにしました。


山麓まで戻ってきて大山を眺めます。
2時間のロスですが、体力が少々消耗してしまいましたが、、、改めてノーマルコースから山頂をめざすことにしました。


六合目からの三鈷峰と天狗ヶ峰


山頂めざして登っていきます。


八合目を越えた辺りからブリザード状態になってきました。


山頂の避難小屋はクリスマスケーキの家みたいに真っ白になっていました。


大山(弥山)登頂!
先ずはおめでとうございます。


三角点ピークから望む主稜線とその先に剣ヶ峰
こんな真っ白で美しい大山の姿も滅多にありませんね。


下山は七合尾根を下ることにしました。


急な斜面をクライムダウンしたりしながら下りますが、とにかく雪が深いのと藪の多さに辟易させられます。


もう少し雪稜が綺麗に出来てれば快適なのになぁ~と思いながらも快適の欠片も感じられないひたすら苦行のような下りが続きます。


猛烈な雪との格闘を経てようやく行者谷まで下りてきました。
右端に七合尾根、その隣に八合尾根、別山バットレス、弥山尾根のバリエーションルート群が広がります。


元谷の大堰堤からの大山北壁の眺め

この後、一般登山者の付けたトレースバッチリの雪道を山麓まで下ってこの日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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個人講習 雪山登攀技術講習(比良 堂満ルンゼ周辺)

2024-12-24 09:26:11 | ガイド山行/雪山登山
12月23日は、個人ご依頼で雪山登攀に関する技術講習を行いました。

明け方まで降り続いた大雪⛄で堂満ルンゼ内はまさにラッセル地獄!基本、腰の高さで時々腹越え、たまに胸までの猛烈ラッセルでした。このような本格的なラッセルは初めてのクライアント様でしたので練習を兼ねて交代でラッセルしながらひたすら上をめざしました💦
雪との格闘という言葉がピッタリの今回の山行でしたが、クライアント様にとっては何もかもが初めての体験でかなり奮闘されていましたが頑張って登られてとても良い経験になったと思います☆彡


山崎の薄皮パンシリーズ、お初のパンの美味しさに大満足して良い気分で堂満ルンゼに入っていきましたがこの後はラッセル地獄が待っていました💦


いきなり太もも越からスタート


ラッセルを交代しながら登ります。というかジリジリ進みます。


なんとまぁ、⛄よく積もったものです。




とにかくちょっとずつ前進あるのみです。
でも何年か前のガイド時にこれ以上のラッセルをしながら中央稜を登攀して堂満岳山頂まで7時間以上かけて登りきったことがあってその経験があるので気持ち的には楽です。


支尾根を登ります。
谷筋ほどのラッセルからは解放されましたが岩を被う膨大な量の雪を掻き落としながらの根気のいる登攀です。


リード技術を身に付けていただくための練習をしながらずっとつるべでリードとセカンドを交代しながら登りました。それにしてもスゴイ雪⛄ まるで泳ぐかのごとく登っていきます。






ある程度登った所を終点として同ルートでの下山開始です。
懸垂下降もロープのセッティングと先行を交代しながらの下降です。
4回の連続懸垂下降で下ります。


我々が付けた激深のトレースが下山の頼りです。
クライアント様、疲れた身体に鞭打ちながらの下山です。


途中から完全に日没になってもはやお決まり?ともいうべきヘッデン下山です。
琵琶湖対岸に輝く綺麗な夜景を眺めながら下山して今回の講習山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。






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