そゆる日記

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『芸術家のくすり箱』

2009年05月26日 | 日々のあれこれ
KEIJIさんのケガで改めて思うけど、
ダンサーというのは、本当に大変なお仕事だと思う。



以前、WWBの起業セミナーで
卒業生で 『芸術家のくすり箱』 を起業した
福井恵子さんからお話をうかがった事があった。

大好きなバレエを観客として楽しみ、その舞台裏についても知るうち
厳しい稽古を重ねて、ステージで見る人に夢を見せてくれるアーティストが
その裏で実は身体ケアもままならないという現状を知るようになったそうだ。

芸術家(福井さんはパフォーマーのことをそう呼ぶ)は
オーディションで集められてひとつの舞台を作るため
基本、一匹狼的な立場で仲間がない。

一部、教える仕事のある人もいるが
基本、オーディションに受からなければ仕事はない。

ケガする確率が普通の人より高いので、保険に入れないか
入れても普通の人より料金が高かったりする。
ケガや病気をしてしまえば、収入の道がとだえてしまうので
治療に専念する余裕がない。



福井さんが語るのはバレエダンサーの話だけど
肉体を使って表現する方々は、ほぼ同じ境遇だよね。

ほんとは自分がバレリーナになりたかったという福井さん。

自分自身が表舞台に立つことはできなかったけれど
表舞台に立っている方々を支えることで
自分のかわりに夢を与えてもらうことができたら、と起業を決意。
『芸術家のくすり箱』を立ち上げた。

「芸術家が安心して治療に専念できるための
保険制度を作りたいんです」と言った福井さんの熱意は
多くの人の賛同を得て、現在ではNPO法人として
活動を続けています。



ほんとは、こういうことは国の仕事なんじゃないかなぁって気もするけど
「そんな制度がないなら自分たちで作っちゃえ」という気概が、カッコいい。