盛況を通り越して、あまりの待ち時間に
物議をかもした若冲展が終りました。
自分が行った頃は平均して50分待ちくらいで
混み過ぎって思ったけど、
4時間5時間待ちがざらになった後半を思えば
そこそこな待ち時間だったと思えるくらい。
常軌を逸した待ち時間に
「整理券を出すとか何か工夫ができなかったのか」と
たくさんの方が書いてますが
都とか国とか、公立の場所って
企業がやってるものに比べて「サービス」の意識が低いというか
「その対応はいかがなものか」と思うこと多々あります。
今回の若冲展でもガラスにべたべた触る見学者も見学者だけど
注意もしないし全然きれいにする気配もないって何だろうとか
大声でしゃべるグループに注意しないって何だろうとか
(テレビで見た知識を大声で披露するおばさまに
思わず唇に指をあてて=もちろんにっこり笑顔は作りましたけど
音量を下げることをお願いしてしまったことありました)
疑問に思う場面散見。
同時期に開催されてたBUNKAMURAの国芳・国貞展では
ふつうにしゃべるくらいの声量でも
スタッフがすぐにさっと近づいて「小さ目のお声でお願いします」と
それもとても感じよく注意していたと聞きました。
若冲展ではスタッフ(アルバイト?)自身が大声で
しかも喧々とした物言いで「立ち止まらないで下さい」と注意し
会場が殺気立ったこともあったと聞きました。
ま、人に聞いた話であんた見てないでしょと言われればそれまでですが
実際あの状況を経験して、さもありなんと思うエピソードでした。
前にも書いたけど、
展覧会とか今まで行ったことない人が興味を持つって
いいことだと思うけど
ふさわしい行いも知らないまま出かけていく人も多いわけで
マナーはこうですよって教えてあげるのも
スタッフのお仕事だし、展覧会のクオリティって
展示物や展示の仕方だけじゃないよねって思います。
想像を超える盛況で対応が追い付かなかったとは思うけど
この経験をもとに、人気展でもみんなが気持ちよく
見られるようになるといいなあと思います。