身体の痛みは心の悲鳴

ストレスがどのように心と身体に影響を与えているのか、臨床経験の中で得られた解決のヒントを公開します。

うつ病患者の成長(7) うつ病を生きる

2008-09-21 00:10:27 | こころの声を聞く
もし、クライアントが仮面をかぶって自らのアイデンティティを生きていなければうつ病は消えることはないでしょう。

「ジキル博士とハイド氏」の様に自らがコントロール出来なくなる人も出てきます。昨今の無差別殺人もその要素が多分にあるでしょう。

自らの仮面を脱いで生きる事がうつ病からの開放の第一歩です。しかし、長年かぶっていた仮面を脱ぐのは恐怖を伴います。

反対する人が沢山いるからです。クライアントの周囲の人は仮面をかぶったクライアントが本当のクライアントだと信じていますから、性格や行動の変化は周囲の反
対を受けます。

少しずつの変化であれば問題は有りませんが、急激な変化は周囲に脅威としか見えません。

うつ病のクライアントの理解ある家族も仮面をかぶったクライアントである事を期待しているのかも知れません。

人間は自分より苦労している人や弱い人がいる方が精神的に安定します。自分の方がまだ安全だからです。自分より危険な人がいる方が安心感を感じてしまいます。

応援して下さる方は、一日一回クリックして下さい。調子に乗ってアップします。
    ↓↓↓↓↓        ↓↓↓↓
 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ストレスマネジメントへ


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
下見て暮らせ (ココロ)
2008-09-21 05:03:52
自分より弱いもの、自分より苦労している人がいるから精神的に安定する。そうゆう考えも確かにありますが、それがいいとは私は思っていません。なぜなら自分を物差しに、狭い視野で世の中を見ているからです。狭い視野ならいつも自分は1番でいられます。幸せな気分を味わえます。しかしその考えでは、心が成長することはありえません。なぜなら自分より素晴らしい人を見つけて、常に上に目標を探していなければ心の成長はとまってしまいます。現状維持でいいと言っているようなものです。体の成長はある程度で止まりますが、心は死ぬまで成長できます。それをするしないもその人個人の問題であって他人には関係ありません。殻を破る覚悟があるかないかだけの話です。


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。