相次ぐ食品偽造

「赤福」につづき「吉兆」でも食品製造年月日の偽造が発覚しました。「赤福」は歴史もあり多くの人が口にしたことでしょう。

今回の菓子は吉兆で製造したのではなく製造業者に作らせたものを吉兆が製造年月日のシールを貼り付けそれを何度も繰り返していたようです。

コスト削減は企業の命題ではあるものの吉兆は高級料亭が売り物で安くする必要もなく、「吉兆」のネームバリューで売っていたものなのでなぜそこまでしてわずかなコスト削減の為に名門の名を地に落とす選択をしたのか？

失った代償は計り知れないものがあります。名門もプランドも全ては信頼に基づいて初めて価値がでるものです。

日本銀行券も全ての国民が通貨に対する信頼があるからこそ印刷した紙切れで取引が出来るわけです。

ブランドがその信頼を失えば、価値の無くなった株券のようなものです。みんなその株に価値があるからと思うから高値で取引されるわけです。

それくらいの事が分からない企業だとは思えませんが、そういった行動を取らざるを得ない何かが吉兆にはあったのでしょう。

伝統を守るのも品質を守るのも「こだわり」が必要だからです。こだわりを維持するのではなく普通のことを普通にやるだけでよいのにそれが出来ないところに色々なトラブルが生じます。

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