ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

上富良野町・吹上温泉「白銀荘」

2006年09月23日 | 温泉・スパ・銭湯
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美瑛町・白金温泉と上富良野町・十勝岳温泉の間にある。
昔は登山客向けのただの山小屋だった(By元地元民の穂和)らしいが、平成9年に立て替えられ、今は来客100万人突破と御礼幕が出るほど一般観光客も訪れるようになっている。
裏手にはキャンプ場があり、白銀荘そのものにも宿泊設備はある。
ただしあくまで山小屋スタイルが基本のため、食事は自炊のみ、ベッドもカプセルホテルかフェリーの二等寝室のような二段ベッドが並んでいるだけの作り。
お風呂はもちろん日帰り入浴OK。
以前は混浴のみだったというお風呂だが、今は男女別。
ただ面白いのが「お楽しみ風呂」という混浴スペース。
男女両方の脱衣所から入れるようになっていて、大人は水着着用必須、子供は自由。
すべり台まであり、家族で来た場合でも、中では一緒に楽しむことができるようになっている。
お風呂の中にはシャワー台が9台。
サウナ、打たせ湯と内風呂が2つ(ひのき風呂・岩風呂)。
このひのき風呂がまたすごい。
案内看板によれば、樹齢200年以上の古木を利用しているらしいが、これが温泉の効能プラス浴槽の防カビ、美肌に効果があるという。
何がすごいかと言えば。
穂和は喘息持ちである。
北海道に戻ってからは発作を起こしていないが、アルコールはダメ、温泉などの高温多湿な場所での長居もダメ。
ところが今回、岩風呂や露天風呂ではいつものように苦しくなりかかってしまったのに、ひのき風呂だけは全く平気だったという。
今までのひのき風呂では、そんなことはなかったらしい。
200年間、風雪に耐え続けてきたひのきは何かが違うのだろう。
ただ残念ながら熱めのお湯が苦手な穂和は、すぐにのぼせてやっぱり長居できなかった。

そしてまた露天風呂がいい。
というより、ここのお風呂は間違いなくこの露天風呂がメインだと思う。
女風呂の露天は、山に沿ってそれぞれ5~20人は入れそうな、大小の岩風呂が4つ並んでいる。
どれも天然温泉で、温度が35℃~42℃まで幅広い(外気温によって変化する)。
灯りはランプひとつだけで、聞こえるのはお湯の音と山の木を揺らす風の音。
薄暗い岩風呂は情緒満点。
足元も暗いので、目が悪い人、子供やお年寄りは要注意。
ぬるいからいつまでも浸かっていられる。
冷たい風に頬をなでられつつぼんやりしていると、時間を忘れてしまう。
満月の夜だったらまたいいだろうなぁとか、晴天の日に山の緑を眺めながら入るのもいいだろうなぁとか、雪見風呂でもいいなぁとか。
時間と季節を変えて、ぜひまた来たい。
北海道の温泉の中で、私のお気に入りのかなり上位にランクインとなった。

入浴料 大人600円、中・高生400円、小学生200円
日帰り入浴利用時間
 朝風呂 6:00~8:00
 通常入浴 9:00~21:00(最終入館20:00)
泉質 塩化物・硫酸塩泉。
固形石鹸のみ備え付けがあり、シャンプー・リンス・タオルは販売がある。
水着レンタル・車椅子用リフト、無料休憩室もあり。
公式ページはコチラから。

■最終訪問日 2008年9月


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黒岳と青池

2006年09月23日 | 北海道だべさ!
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大雪山に初冠雪が観測されれば、日本の秋は北から一気に南下する。
その大雪山系の山の一つ、黒岳に秋の気配を探しに出かけた。
出かける前にネットで見た情報では、ロープウェイとリフトを乗り継いで行ける7合目まではまだ紅葉が降りてきておらず、入山届けが必要な8合目以上のところが色付いているとのことだった。
けれど週間天気予報を見れば朝夕の寒暖の差が10度近くある日が続いていて、きっと日に日に紅葉が進んでいるのでは、と予測しつつ出発。
秋の観光・登山シーズン真っ盛りの層雲峡は、朝の早い時間からひっきりなしに車が来ていた。
5合目まで上がるロープウェイもにぎわっている。
ここのロープウェイも、その先7合目まで行ける冬にはスキー用にもなるリフトも、車椅子の人でも乗れるように整備がされている。
乗り場までの階段には車椅子用リフトが設置されているし、ロープウェイからリフトまでの遊歩道もちゃんとバリアフリーになっている。
そんなわけで、足の悪いお年寄りの姿も何人もあった。
赤ちゃん連れの家族や、外国人の観光客も多い。
そうしてゆったりとリフトに揺られて着いた7合目は、見事に紅葉が降りてきていた。
まだちょうど色付いたばかり、という感じで、色も鮮やか。
普段身近にある山は赤く色付く種が少ない(ように感じる)ので、山全体が秋色になってもどこか物足りなさを覚えるのだが、黒岳は赤・黄・濃緑とがほどよくあってきれいだった。



陰ったり照ったりの繰り返しながらまずまずの天気で、麓や遠くの町までくっきりと見える。
ただそのぶん風があって、体感温度的には推定6度くらい。
厚着をしていたものの、肌寒さを感じて、まだ寒さの感覚を取り戻していない指はシャッターを切っているうちにジンと痺れてしまった。
登山までする装備をしてはいなかったので、7合目でのんびりと景色を堪能してから、再びリフトとロープウェイで下山。
空気が暖かく感じた。
ロープウェイ+リフト往復、大人夏季通常運賃2350、通年営業(時間は季節により異なる)。

銀河流星の滝には寄らず、今回はそのまま一路美瑛へ。
先月に行った美瑛川の中流にある、青い池を目指す。
川近くに着いて小休止をしている間にも、数台の車がやってくる。
いわゆる「穴場」だったはずなのだけど、口コミで広がっているのだろうか、残念(と自分もかなり後発な口コミ聞き組なのを棚に上げて言ってみる)。
夕暮れの風景を見てみたいと思って行ったのだが、川そのものは山の陰になってしまっていて、少し時間が遅かったようだ。
その代わりでもないけれど、白金温泉街から十勝岳温泉に抜ける山道の途中で、山向こうが鮮やかに赤く染まっている風景に出会うことができた。



特にあては無かったのだけど、温泉に入りたいということで十勝岳温泉近くの吹上温泉に寄り道。

■2007年9月追記■
2006年の青池の写真、および2007年夏の現状はコチラをご覧下さい(穂和のブログにリンクしています)。