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朝霧と出会いの美瑛

2006年09月24日 | 北海道だべさ!
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自分の小説の中にも登場させたことのある、美瑛の朝霧の風景。
実は話でしか聞いたことがなく、一度は見に行きたいと思っていた。
初秋の美瑛、朝夕の寒暖の差が大きい頃、晴れた朝には町に深い霧が下りて、高台の丘の上から見下ろすと十勝岳連峰を背景に霧に沈む町が見える、というもの。
前もって調べていた気候的条件はバッチリ、後は風がないことと絶好の場所を見つけられるかがカギだった。
前夜、なるべく予定地の近くで車中泊をしようと地図を頼りに行ったのだが、外灯の少ない暗い道にあっさりと迷って遠回りをしてしまった。

朝。
車中泊場所には全く霧はなし。
もしかしてダメか、と思いながら丘の上へ。
と、ありました、狙い通りの霧、と言うよりこれはもう雲海。
遠く旭川の町まで雲に沈んでいるように見える。



絶景。
すでに三脚を立てて構えている人までいる。
日の出まで少し時間があったので話しかけてみると、東京から来ているという。
カメラ関連メーカーに勤めるその人、Nさんは、夏場だけ毎年3~4回は美瑛(あるいは北海道?)に来ているという。
太陽が上がりきったところで、せっかくだからご一緒しませんか、という話になった。
私たちも美瑛には何度も来ているものの、目印の無い丘の町ではついつい知っている場所を巡るだけになっていた。
Nさんが穴場を含めいろいろといい場所を知っていそうだったので、ぜひ行ってみたいとお願いすることにした。
夜中にすでに貧乏ランプが点いていた車にガソリンを補給し、さっそく丘めぐり。



美瑛の観光マップに載っているエリアは、アマチュアカメラマンがバスをチャーターしてやってくるほどに有名になりすぎているらしく、穴場と言えるところは旭川市に近い北美瑛の方になるという。
砂利道にはバスは入っていかないので、砂利道を抜けてたどり着く場所は訪れる人が少ないということも教えてもらった。
さすがに通い慣れているだけに、目印のない道をすいすいと曲がっていき、素敵な景色のところに次々と案内してくれて、新鮮な驚きの連続。
冬場は雪道が心配で来ていないとNさんは言っていたが、砂利道を疾走する運転っぷりを見れば雪道だって平気なのでは、と思ってしまった。
いくつかの場所は道順を頭に叩き込んで、冬にもう一度行こうと決めた。
最後に拓真館まで戻り、そこでNさんとはお別れ。
思いがけない道中だったが、楽しかった。
上富良野を少し廻って、ひと眠りをしてから帰途に就く。
2日間で撮った写真の枚数、二人で1000枚弱。
そろそろまたデータをCDに落とさなきゃ。