ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

青に会いたくて

2007年09月10日 | フォ撮りある記
先週の夜。
たまたまつけたテレビ番組で、積丹の海が映っていた。
そういえばしばらくシャコタンブルーに会いに行ってないね。
そんな話になって、週末の行き先が決定。
日曜なら台風一過で晴天が、と期待したものの、予報より前倒しになってしまった天気は朝から曇天。
島武意海岸では小雨まで降り出す始末。
それでも神威岬の門が開く時間にはどうにか持ち直して、久しぶりに神威岩の見える突端まで行くことができた。
天気が良ければねぇ、もっと見事なシャコタンブルーなのにねぇ、と嘆いても仕方ない。



新しいカメラになってから初めて来たというわけで、今や立ち入ることのできない念仏トンネル(※)を光学ズーム最大で撮ってみる。


↑一番奥の、海から突き出した岩の右側当たり、岸壁下部分にトンネル入り口があります


↑光学18倍最大ズームでこんな感じ。

ピンポイント天気予報では、小樽方面の方がまだお天気が望めそう、と神威岬を後にする。
次に目指したのは、オタモイブルー(これは私の造語です。でもシャコタンブルーとは違う色あいの、きれいな蒼なんですよ)。
途中で土砂降りの雨に遭遇しつつ、それでも着いた時にはきれいな青空が。
喜び勇んで車を降りると、こんな看板が。



ここには駐車場から先に道が2つあり、1つは海岸へ下り、1つは切り立った岩壁沿いに先まで行ける。
昭和の始め、岩壁の先には遊園地があったという。
そもそも私がオタモイ海岸を知ったのも、ANAの機内誌に昔の写真とともに紹介されていたのを読んだからだった。
その後数回ここを訪れているが、まさか道が閉鎖されているとは。


↑左側に見えるのが、遊園地の名残。右側の赤い柵の中に、2階建ての竜宮場が建っていたという。こんな絶壁の上に……!

神威岬の念仏トンネルといいオタモイ遊園地跡といい、地形を作り替えてしまう自然の力には逆らえない。
それでも支笏湖にある苔の洞門の奥側の道や念仏トンネルはもう二度と開放されることはないだろうが、オタモイ遊園地跡は一時的な措置のような感じがする。
復旧を期待しつつ、海岸で波と戯れるカモメとオタモイブルーをカメラに収めた。





帰り道にはこれまた久しぶりに小樽の「なると」で鶏肉を頬張ってから、帰宅。

※念仏トンネル
海岸線に切り立った岩壁ばかり続くこの地では、潮の引くのを見計らって海岸にある岩を渡るしか道がなかった。
それでも波に飲まれる事故が後を絶たないため、岩にトンネルが掘られることになった。
掘削機などない時代。
人の手で岩を掘り進むのは困難を極めた。
岩の両側から掘り進んだものの、反対側から来る掘削隊の位置がわからない。
そこで相手の位置を掴むために、お互いが念仏を唱えながら作業をしたことから、念仏トンネルと名がついたという。
トンネル内はカギ状に曲がっていて昼間でも陽が入らない。
けれどそこから見える、神威岩に沈む夕陽は絶景…らしいが、私は行ったことがない。
多分、半永久的に開放されることはないんだろうな。