知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

またまた実習生がきました。

2009年03月09日 | Weblog
今年の冬は異常なくらいに暖かくて気持ち悪いくらいです。いつもなら、降り積もった雪がなかなか溶けずに残っている風景が観られるのですが・・・


そのせいもあるのか?今年に入ってから、風邪引きさんも少ないですね。また、インフルエンザも広がりは見せていないようで、ちょっと安心??その意味では、暖かい冬も歓迎ですが・・・。



今年度最後の実習生が先週から来ています。(ちょっと記事が遅れました)

利用者の方々にとっては、寮外から来られる方は、とても楽しみで、ましてや2週間も泊りがけで、若い女性(19歳から20歳)とくれば、特に男子利用者は大喜び?男子職員は・・・?

実習生が書かれた実習簿を読んでいると、外部の方からの見方が一部見えてきます。それは、普段私たち施設内での狭い中での取り組みでは、気がつかないことや新たなものが見えてきます。

実習生が来ての弊害も、少しはありますが(例えば、利用者の方の中には、意識しすぎて不安定になられる方、少しでもコミュニケーションをとろうと奪い合いになること、普段慣れていない方に支援を受け、混乱する方等、様々です)、それ以上に私たち職員には、得るものが多いですね。


1週目には、ぎこちなかった実習も、2週目になると意欲的に利用者に話しかけたり、アプローチをしようとする態度が見られてきます。
私も、立場上 実習生に関わることも多く、また実習簿の対応もしていますが、実際 実習生の状況は(というか、実習生の意欲や力量は・・?)というと、年々その実力が落ちてきていますね。

週の途中で来られる実習生の学校の担当は、それを非常にうれいているようです。

基本的には、年々入学する学生の数が減っていること、同時に福祉方面に進もうとする学生が減っていること・・・等があるようです。


現在のような世間の不況の状況でも、福祉業界に進もうとする人が少ないということでしょうか・・・?


福祉の仕事は、昔から変わらず3Kやら5Kの重労働のように思われていますね。就職がなくても、あえてそんなところへ・・・とは思わないのでしょう?

実際は、確かにそういう部分も見られる場面もありますが、人と人の基本的なふれあいという意味では、非常に人間としての基本に立ち返れる部分を感じます。



私の施設でも、最近(以前の記事であったように)新人職員さんが来て、研修され、また実際に仕事に就かれて、どうだろうか?と尋ねると、皆さん「面白い!」とか「いろんな人がいて楽しい!」「人間観察が出来る」なんて声も聞かれました。

特に世間で思っているような「知的障害者」のイメージは、実際に直接 接すると、全然思っていたものとは違った感覚を受けると思います。

その意味でも、私たちはもっと世間に本当の知的障害者の実態や状況を知らせていくことが大切だと感じます。



一度、実習を体験された学生の方々は、やはり知的障害者についての意識が、大きく変わるようですね。それは、私たち現場の職員の望むところですが・・・

コメント (2)
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