知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

友人の裁判、その後の経過・・・

2017年04月25日 | Weblog
昨年、友人の裁判(内容の詳細については、逐次継続して報告していますので、そちらを参考に)の公判があり、その後、対象児童(いわゆる今回の裁判の原告側にあたる児童)の精神鑑定や言語等の影響力等、診断を待つという結果に終わり、実際年明けに、その判定が出ましたが、実際、児童対象・・・という段階で、”問題である”という診断を下す判定委員はいないと思います。


特に、最近では、裁判がいくら重罪であろうと、被告側の精神鑑定を行った場合、ほとんどが原告側不利な状況が見られます。つまり、犯罪を犯す人間は罪に問えない・・・的な、矛盾した判定ですね。


まあ、今回の件は、そういった意味合いでは、少し違うものですが、児童を判定する場合に、この児童は「大人をだますようなウソをつく」とか「人を陥れるようなウソを言う」なんて判定を下す人(専門職)は、まず9割がたいないでしょう。

そういった判定を下す方は・・・
現実の状況を知らない方や、世間を十分に把握していない方、また特にこうした障害を持つ児童を対象にした部分では、その知識がうわべだけ(理論や書籍のみ)のために、実際に即していない場合が多いと思われます。





結局、今回の裁判、  せっかくいい方向に向いていた・・・と思っていましたが、また振り出しに戻りました。


やはり、”先に言ったもの勝ち”の状況ですね。(どんな嘘であろうと、ウソが事実になっていけば、それはもう否定できない・・・でもおかしいですが)



裁判長も、今までの経過を見て、こうした当事者の児童の診断を考えられたと思います。もちろんその経過は正しい判断だと思います。しかし、現在の障害者をめぐる世間の評価・判断が十分か?と言われると、実際は全く逆の方向性を向いていると思います。


今回の裁判が、今後のこうした”虚言”や”見ていない部分での想像での状況作り”に始まる、他人を陥れる事件が、少しでも改善されていくことを期待しましたが、実際は無理なことが分かりました。



どんなことでも、”先に言ったもの勝ち”なんですね。


昔のように”おおかみ少年”という考え方は、おかしい・・・という風潮でもあります。(それはある意味、正しいのかも・・・)



真実は闇の中に・・・





この児童が、今後 数年後に成人になり、自身の行動や言動に関して、少しでも反省が出来るなら(期待できませんが)、その際に真実を訴えてほしいと思います。その際には、ぜひ今回の関係者全員が、無実の人間を陥れた罰を受けてほしいと思います。






話は変わりますが、今日は基本 給料日です。
ようやく、新しい職場に勤務して半年が経過しようとしています(今月いっぱいで、ちょうど6か月)。待望の今月の給料をもらいました。現在の職場の契約上、パート扱いなので、時給計算になり、また各住民税や保険料等(雇用保険のみです)は引かれていません。


それでも、額を見て驚いたのが、ひとつ前の職場に勤務していた(パートですが、フル勤務でした)頃の一番少なかったときより、今の方が多いのです。


勤務時間数で言っても、現在は当時より3時間ほど少ない状況です。また労働環境等も、今の方がいいです。



結局は、その法人の給与体系の問題で、最初に勤務していた入所支援施設までは、より少ない給与で働いていたことになります(もちろん、当時は正規職員でしたが、当時のパート職員の給与は、非常に少なかった覚えがあります)。



現在、様々な問題が、この福祉業界で言われています。労働環境の悪化、給与の少なさ、人材難・・・等。


ましてや、何をしても非難を浴びるような利用者への対応方法・・・もちろん暴力的な部分は別ですが・・・。





最初に言ったような、長年勤務してきて、ひとつの嘘で職場を追われたり、裁判にかけられたり・・・納得のいかない業界でもありますね。

こうした福祉業界は、様々な職場の改善を行う努力をしているはずなんですが、逆に施設(法人)自体が、自身の首を絞めている状況にもなっているように感じます。



一時期以上に、最近は人材難に陥っているようで、その状況もしかたない・・・のかもしれません。



リストラされた方が、しかたなく勤務応募する職場、働き口がなく、試みで勤務する方・・・そりゃあ、施設職員って、「資質」以前の問題なのかもしれませんね。いろんな意味で・・・
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施設職員の資質とは・・・?

2017年04月17日 | Weblog
先日、現在勤務している作業所の所長と話をしていて、一体、施設職員というのは、どんな資質が必要なのか?という話題になりました。


・・・というのも、実は先日、作業所の法人理事会があり、ある職員の仕事内容(特に利用者・メンバーに対する対応)が議題にあがり、今後継続して勤務してもいいものか?という検討があったようです。

なぜ、そんな話になったかいうと、この職員さん、その日の(時間帯等や機嫌もあり)自身の精神状態により、全くメンバーに対する(おそらく職員に対しても)全然変わってくるようで、調子のいいときは問題ないのですが、不安定なときは、特定のメンバーに強く当たったり、暴言に近い言葉を投げかけることも・・・。


今の勤務している施設(作業所)は、三障害の方を対象にした通所施設のため、基本重度の方は少ないものの、精神障害の方や様々な事情で身体障害になられた方、また知的障害の方もおられます。

当然、自分の意見は言える方が多く、そのため対応の仕方によっては、職員も批判される場合も多々あります。


つまり、そういったメンバーの方からの苦情が多く寄せられた・・・職員・・・だったわけです。



本人さんは、どこまで自覚されているのかは分かりません。


私自身も、勤務当初は失敗もあり、その都度間違いを認めて、改善してきました。
メンバーの方からも、仕事に対する信頼も、徐々に得ています。


当初は、その職員さんから、厳しい言葉や態度を取られたこともありました。(まあ、過去の経験から、こういう職員もいるなあ・・・的な感じでしたが・・・)



しかし、職員なら、未だ対応の仕方もありますが、施設の利用者であるメンバーの方には、直接的に関わってくるため、精神的な被害に会われた場合は、大きな問題です。

結局、所長や理事会(保護者の方もあられます)まで、話があがっているということは、大きな問題として捉えられているということです。




先日、直接的に本人さんに、理事会から注意がされたようです。(罰則的なものはなかったようですが・・・)


今後の対応に、他の職員も状況を見守ることになりました。




さて、この話から考えられるのは、はやり施設職員としての「資質」ではないかと思います。


私が思うに、この仕事が嫌で、そういった対応や気分になっているからば、速攻辞めたほうがいいと考えます。

しかし、自身の間違いを認識し、徐々にでも改善しようという態度・姿勢が見られたら、そこは見守り継続がいいと思います。



施設職員を育てるということは、非常に時間と根気が必要です。向いてないから・・・と言って、解雇するのは簡単ですが、自覚を促し、いい方向へ向かえば、より一段上の職員へ昇華出来るのでは・・・と期待します。



「資質」は、施設の持っている雰囲気や体制にも左右されると思います。また適切な判断の出来る”管理職”がいるかどうか?も大切です。


私の勤務する作業所などは、はやりメンバーが主体の施設でもあり、職員はあくまでもサポート的な役割です。


よく、所長が「上から目線では、いい仕事が出来ない」と言われます。こういった施設では、その通りだと思います。




「資質」を作るのも、「資質」を育てるのも、またよい「資質」を見つけるのも、結局は施設の持つ環境でもあるのでしょう。

※現在まで、3つの法人、5つの施設を経験してきましたが、そういう意味では、現在の施設が一番雰囲気がいいですね。(同じ時期に勤務しだした、経験のある職員も同様のことを言っています。)




問題になった職員さん・・・今後に期待しています。
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自己都合の障害者施設が多すぎる。

2017年04月04日 | Weblog
さて、4月に入り、各会社や学校関係、また各障害者施設なども、新年度を迎え、多少なりとも体制が変わるところも多いと思います。


私も、昨年還暦を迎え、同級生も3月で退職した人も多く見られました。



面白いのが、障害者施設というのは、基本公務員に準拠しているため、定年も60歳なんですが、ここが各施設の自己都合・・・というより、新しい体制が作れないため?・・・で、定年が自動的に延長され、いつのまにか60歳を超えても、居座っている管理職が大勢います。(・・・と言って、役所関係が天下りで、似たような場所に異動するのも考えものですが・・・)


それこそ自己都合の規約を改正して、いつのまにか定年が65歳になっていたり、理事長等がいつまでも変わらない・・・というのは、いかがなものかと思います。




管理職が変わらない・・・ということは、その下で働いている(すでに50歳を超えた)職員は、このまま管理職になることもなく、平職員(まあ、リーダー的な存在は任されますが)のまま終わってしまうのでしょうか?



いつかは、体制を変える時がきます。そのときのために、次に管理職を任せられる職員を育てているか・・・?というと、それも怪しい感じですね。





私が以前に勤めていた施設も、同級生がおり、そのまま60歳を超え、未だに同じ管理職として体制を維持しています。

実は、私が退職する直前にも、そろそろ次期管理職候補を育てる必要がある・・・という話を、しつこいくらいに言っていましたが、思った通りスルーされています。



60歳になったら、辞めようかな?という話もありました(結局、私は早々に退職しましたが・・・)。


65歳定年・・・という形になり、いつのまにか、今の体制が維持されています。ホントに勝手なものですね。




常に先を考え、利用者のことも同様、職員のことも同様、現状維持も必要な場合もあるでしょうが、いつまでも同じ状態が続けられる訳ではありません。

ホントに先のことを考えているなら、前向きな体制作りが大事なんじゃあないか・・・と思います。




大きな法人になるほど、身動きが取れなくなり、自己都合の体制や人事異動等、不必要な(返って混乱を招くような)体制作りも問題ですが・・・


いずれ、行き詰って自己崩壊するのを待ちましょう。




今回は、少し愚痴だったのかも・・・(笑)



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