知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

GW 帰宅期間の始まりです。

2010年04月30日 | Weblog
昨日から、ゴールデンウィーク(以下GW)の帰宅期間が始まりました。


日曜日との兼ね合いで、今年は4月29日から5月9日までと、例年より長くなっています。例年では、6日までだったんですが、GWの休日が増えたため、職員の休日を確保すると、結局職員体制が出来なくなり、利用者の方にとっては、施設に戻ってきても、結局休日体制が続くだけ・・・ということで、それならば帰宅出来る方(まあ、保護者の都合になりますが)は、その間はお家で過ごしてもらおうというわけです。


前回のお正月の帰宅期間と同様に、保護者の方も高齢化したり、また様々な都合もあり、実際に帰宅される方は、変わりません。(人数的には、利用者の方全員の約3、4割程度ですね)


全期間帰宅される方も、1割程度ですね。



それでも、(帰宅される)利用者の方にとっては、非常に楽しみな期間です。


残留される方にとっても、この期間は作業もなく、一日のんびり出来る期間でもあり、それぞれが自分の好きなことに取り組まれています。

同室者の方が帰宅され、一人でTVが観られるようになった・・・とか、ゲーム好きの方は、一日集中出来る・・とか、映画(DVD)をずっと観ておられる方や、職員との会話が好きな方は、ゆっくり話しが出来ると喜んでおられます。(普段は、職員も雑用や作業関係の仕事等で、利用者の方と会話する時間が限られています。)



もう少し、帰宅期間中に勤務出来る職員数が確保できたら、いろいろな取り組みも出来るんですが、そこは残念ですが我慢していただくことになります。一応、入浴は一日おきには出来るようにしています。(通常も一日おきです)



私も昨日、帰宅期間の初日に宿直をしましたが、面白いのは通常は就寝・起床時は、職員も重度の方の援助で、結構あわただしくて、周りの方にも迷惑をかけることもあります。(あわただしい雰囲気というのでしょうか?バタバタした状況ですね。)


ところが、帰宅される3,4割の中には、重度の利用者の方も多くおられ、意外に帰宅期間は、のんびりした雰囲気になります。


夜も早々と就寝される方や、朝は通常に比べて30分はゆっくり寝ておられる方もいて、それでも十分朝食には間に合うので、気持ち的にはいいのでしょうか?


また、残留されている重度の方でも、職員側に(利用者の方の人数が少ないこともあり)余裕が出来るためか?あわただしくない状況で援助してもらえるので、落ち着きもあります。

どうしても、人数が多いと対応に時間がかかり、職員も余裕をもって取り組めなくなります。


そういう意味では、この期間は、利用者の方にとっては、ちょっとのんびりした期間・・でもあるのでしょうか。



次は、9日の帰寮される日の様子を・・・
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猿害・・・・その後

2010年04月22日 | Weblog
以前に施設の裏山の植林が猿に抜かれて・・・という話を書きました。



「猿害」ですね。




その後、どうなったか?を報告します。




施設長が一番先頭に立って、率先して取り組んでいただいたのですが、それだけに猿害で一番にショックを受けたのも、施設長でした。


なんとか、200本の植林を成功させようと、地元の森林組合や関係のある団体、またネットなどからも情報を得て、狼の尿の成分の液を、猿が来るところに撒けば来なくなる・・・ということで、試みました。


本当に狼の尿なんでしょうか?その臭いは強烈で、獣の臭いそのものです。(原液の臭いを嗅ぐと、しばらく鼻について離れません・・・この時季によく出る「カメムシ」よりもある意味すごいです。)




数日様子を見ていましたが、確かに効果はあったのか、周りに姿を見せていた猿は、まったく見られなくなりました。


そこで、植林の再開です。


一気に職員総出で、行いました。

苗用の穴を掘る人、それを植える人(土を被せる人)、また周辺に例の狼の尿(ウルフピーというそうです)を撒く人・・・。それぞれに自分の役割をこなしながら、午前中でほとんどが終わりました。



私は、その日宿直だったため、利用者の方と一緒に(カバーということで)、のんびりしていましたが・・・


その後、数日がたち、猿も来ず、今回の植林は無事だったようです。




猿はというと・・・


聞いた話によれば、違った場所でまた悪さをしているようですね。



この近辺に出没する猿の集団は、一定の場所をねぐらにせずに、あたり数キロの範囲で、いろいろな住処を持っているようです。だから、今回この施設の近辺が駄目だと分かったので、おそらく違う場所へ移動したのでしょう。



ただ、そのウルフピーの臭いも、長くは持たずにある一定期間がたてば、効果が薄れるとのこと・・・。そのため、また撒き直す必要があるようです。



また、猿に限らず、いろいろな動物にも効果があるのか?最近、あまり他の動物を見かけなくなりましたね。猿以外は、ちょっと寂しい気もしますが、まずは施設の山を守ることが一番でしょう。
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みんな花粉症?

2010年04月21日 | Weblog
今年は、春とはいえまだまだ寒い日が来たり、逆にやたらと暖かかったり・・・非常に不順な天候が続いています。


毎年、春先には杉花粉による花粉症が現われます。ところが、今の時期はヒノキの花粉なのか、利用者の方も職員も何人もが花粉症の症状が現われています。

また、こんな天候なので、体調不良になる方もいると思います。



ところが、花粉症も風邪も、最初の症状が似ているので、判断がつかないことがあります。

ただ、おそらく風邪ならば、熱が出てくると思うので、「これは風邪かな?」という意識も出来ますが、何か今年の症状は、どちらともいえないことがあります。




特に、今まで花粉症の症状が出なかった人は、鼻水は出るわ、くしゃみは出るわ、頭が重いし、何かやる気も失せるし・・・。熱のほうも、38度のような高い熱ではなく、いつもよりもやや高め?程度の熱が出たりします。


余計に分かりにくい・・・・




まだ、職員ならば自覚症状もあり、対応も出来ますが、利用者の方にも多く出ており、まったくどちらか判断のつかない状態が見られます。


実は私も若い頃から花粉症に悩まされているひとりです。



一応、このシーズンは予防策として、花粉症予防の薬を飲んでいます。だから症状としては軽いので、それほど仕事に支障は出ません。


今年から花粉症の症状が出始めた職員は、対応が出来ずに、非常に辛そうです。やる気も相当失せているようですね。


利用者の方は、そこまでの症状の方はいないようですが、それでも重度の方などは、鼻水をだらだら垂らしながら(もちろん気が付いた職員が拭きますが)、本人にとっては、なんか気持ち悪いなあ・・・って感じなのかもしれません。



利用者の方の中には、あまり鼻をかみすぎて、鼻血を出している人もいました。



まったく、この花粉症というやつ、なんとかならないもんなんでしょうか・・?



一発で治るような薬を開発したら、ノーベル賞ものですね、きっと。
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検診を受けました。

2010年04月16日 | Weblog
利用者の方が、検診を受けました。


年に数回受けますが、今年度初の検診です。今回は採血・心電図・胸部レントゲン撮影の3つです。



いつも同じ検査の方が来られます。最近はだいたい施設のことを分かってこられたので、利用者の方が、どういった行動を取られるのかが予想出来、それに対応していただけるようになりました。


例えば、採血の際に、注射器が嫌で暴れる人や、検査技師さんの前にスムーズに座れない人、また心電図を取る際に、しばらくじっと出来ない人、うまく横になって寝れない人、またレントゲン車に乗るのを嫌がったり、そのレントゲン室の中に入って、落ち着かない人・・・等、さまざまですね。


だいたいは、毎回同じ方が、同じ状況になります。職員もある程度予想をして対応しますが、以前は検査技師さんに上手く理解してもらえずに、非常に時間を要したりしましたが、最近はそれも考えておられて、うまく対応していただいています。

(特にレントゲン車は特殊なせいか、嫌がる方がたくさんいましたが、最近は1,2名程度ですね。職員が一緒に入り、なんとか取れる・・感じです。また採血時にも、座れない方は、マットの上に寝て採ってもらうんですが、一発で採ってもらえるようになりました。)



ときどき、そこまでして検査しなくちゃならないの?・・・という声も聞かれますが、やはり身体の健康は、外見だけではわからない部分が多いです。ましてや、自分で健康管理が出来ない、自分で体調不良を訴えられないことを考えれば、必要ですね。特に若い方ならともかく、年齢が高くなれば、それだけいろいろな問題が出てきます。



私も施設に勤務しだして20年以上になりますが、当初は採血もままならなかった方が、今ではなんとスムーズに・・・と驚くこともあります。

特に重度の利用者の方は、経験の問題で、怖くないこと、自分に不利益じゃあないことだと分かれば、自然に受け入れられるようになるみたいですね。(まだ1,2名納得出来ない方もいるようですが・・・)




年度中には、その他に(年齢の高い方には)癌検診や、女性の方には子宮癌検診等もあります。さらに、定期的な検尿やギョウ虫検査や、歯科検診もあります。当然担当医による内科検診もおこなわれます。


職員も同様に検診を行ってもらえるため、非常に安心ですね。




採血では、むしろ職員のほうが結果が悪いことが多いですね。規則正しい生活を・・・?

ん・・・難しいかな?(笑)
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部屋替えは・・・

2010年04月15日 | Weblog
毎年恒例の新年度の部屋替えが行われました。


・・・といっても、実は去年の暮れに女子の利用者の方は、一度大きな部屋替えがあり、基本的に今年22年度は、そのまま継続でやっていこうということになりました。


また、男子の利用者の方も、今の状況(部屋の組み合わせ)が安定しているため、今年も基本的にはメンバーは変えずに、担当者のみ変更になりました。


掲示板に発表しましたが、例年のような驚きもなく、どちらかというと「なーんだ」という残念な感想や、違う担当者になった喜びとが入り混じり、いつものように掲示板に利用者の方が集るといった雰囲気はなかったですね。



それでも、後から個々の利用者の方に尋ねると、女子の方は「担当が変わらなくて、良かった」とか、また男子の方では、新しい担当者が楽しみだ・・といった感想が聞かれました。



現在、居室は3人部屋、2人部屋、個室とありますが、個室以外ではメンバーが変わるということは、新鮮かもしれませんが、逆に新たなストレスになりうる可能性もあります。


特に、精神的に不安定になったり、トラブルがあるようならば、部屋のメンバーも考慮する必要が出てきますが、今現在、楽しく自分なりに過ごされているのならば、あえて不安定要素を作る必要はないと思います。



ただ、担当者については、2年が限界で3年以上同じ状況で過ごすと、良い意味でも悪い意味でも馴れ合いになる可能性があります(これまでも、見られました)。

それは、利用者の方にとっても、職員にとっても決して良いこととは言えません。


安定してるなら、同じ担当者の方がいいんじゃあ?・・・と思われるかもしれません。



それ以上に弊害が出てきますね。

例えば、行動や生活パターンが固定化したり、能力に発展性が見られなくなったり、本人の課題が見えなくなることもあります。


2,3年に一度の担当者変更により、新たな視点で見ることが出来、今までに見出せなかった部分が現われたり、新たな課題が出てくることもあり、さらには「出来る」部分の能力が見つかったり・・・と、いい点が多く出てきます。



部屋替えの翌日には、皆さん 何も無かったかのように、また同じような生活を送っておられます。


逆に担当者の方は、いろいろな新しい面が見られたことで、日々の記録もたくさん書けるみたいですね。(まあ、職員側でいえば、これもひとつの目的ですが・・)



さっそく、新しい担当者になったことを、利用者の方の保護者に連絡している職員もいました。いいことですね。保護者の方の信頼を得ることも必要です。



利用者の方も、また職員も、今年度新たな気持ちで頑張って下さい。
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お花見に行きました。

2010年04月07日 | Weblog
ようやく春らしい気候になってきました。



施設の近辺の公園等は、桜が満開です。そこで、この時季好例の花見に車で出かけました。


昨日は、2つの作業班がそれぞれの場所に行き、満開の桜を楽しみました。(楽しいのは、桜じゃあなくて、持って行ったおやつという話しもありますが・・・)

昨日は非常にいい天気で、少し暑いくらいでした。


桜をバックに、いい写真も撮れたようですね(施設の広報紙・・通信の表紙写真にと、毎年競っていい写真を撮ろうと頑張る職員がいますね)。



今日は、重度の利用者の方でみんな一緒に花見に行きました。


桜の木のある公園近くのコンビニで全員分のおやつを購入して、桜の木の下で食べました。ところが、今日は昨日とは違って、どんより曇った天候で、風も吹き(桜が散ってしまう)、ちょっと肌寒い感じでした。


大きなシートの上で食べていましたが、風が吹くたびに、桜の花びらが飛び、またおやつの袋も飛び・・・、このままではみんな風邪を引きそうです。


おやつを食べた後は、早々と帰路に着きました。



残念ながら、「桜、きれいだったね・・」とか、「満開の桜っていいね・・」なんて言葉は聞かれませんでしたが、雰囲気は味わえたと思います。


ちょうど、同じところに老人ホームの団体も来られていました。


いい天気だったら、もう少し楽しめたかも・・・という気持ちもありますが、まあしかたないでしょう。
老人ホームの方も、同じ気持ちだったのでしょう。


寒かったのか、すぐに車へ戻られていましたね。



一般では、お花見というとお酒がつきものですが、ひょっとしたら、利用者の方も、お花見をしながら一杯・・て感じも期待されてるかもしれませんね。

というより、職員がしたいだけ・・・?


まあ、それはプライベートな時間に・・・・


来週には、昼食でお花見弁当も出るそうです。やっぱり、楽しみは食べ物??



皆さんは、どういったお花見をされていますか?





コメント (2)
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