知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

真実とは・・・?

2015年08月22日 | Weblog
前回の続きです。


例の知的障害者施設での虐待と言われる事件なんですが、昨日本人から連絡があり、事情を説明してくれました。同じ施設の職員ではなかったんですが、知的障害者の施設協議会の関係で20年以上前に知り合い、その後もいろいろ交流があったのです。

彼は、私とほとんど同じ年代なので、施設職員が歩んできた経過、いわゆる指導と言われた時代から支援に変わり、施設の対応の様変わりを肌で体感してきた世代でもあります。
そのため、今の時代が暴力否定であり、支援に関わるときも十分な対応をしていくことは、理解している世代でもあります。



本人も、なぜこういう事件として扱われることになったのか?経過が分からない・・・と言っていました。

現場の人間は、そういった場面があれば、即対応しているばずです。今回も同様に・・・
たとえ、暴力的な虐待があったとしても、見過ごすことはありません。


ところが、いつのまにかマスコミが登場し、大きな事件に・・・

前回も書きましたが、この保護者の存在が不思議なのです。今年のある日、その保護者から施設に連絡があったようです。どこからそういった情報が入ったのか?おそらく、本人からか一部のよく思わない職員から保護者に密告した・・・ということでしょうか?


内部告発・・・なんて、きれいごとではありません。事実と反する虚偽の事件として報告しているのですから・・・
(あーー、自分のときを思い出します)

実は、この事件の当事者である利用者本人さんは、まだ非常に若い(10代)ですが、レベルは非常に高い方だそうです。つまり、この方の言うことは真実であれ、虚偽であれ、報告された方は信じる可能性が高い・・・という訳です。(保護者ならば余計に・・・)


この施設では、珍しい知的障害者としては、非常に高い能力を持っておられる方のようです。ただ、どうしてこういう方が、この施設に・・・?
この施設は、名前を挙げればよく分かるのですが(それは出来ませんが)、決してそういった方向けの施設ではありません。どちからというと、保護者がどうしても対応出来ない、他の施設では難しい・・・といった方がほとんどです。そういう意味では、どうしてこの施設に・・・?

その理由が、おそらく今回の事件の虚言に現れているようです。
自分が嫌な職員、気に入らない職員は、なんとかして排除しようと考える・・・その方法は・・・?

そんな訳ない・・・と思われるかもしれません。


それが現状の施設の内部で起こっている現実なんです。


いくつか、こういった事象は、過去にも他の施設であったようです。あまり大きな事件にはなっていませんが・・・(その頃は、マスコミもこういった施設の話には興味がなかった・・・いわゆる世間の方が興味がなかった・・・ためでもあります)


性的暴力事件でも同様のことがありました。レベルの高い女性の方が、気を引くために、ある職員を自分を襲った・・・という事件の主人公になるため・・・これも一種の虚言ですね。(もちろん、実際に事実として起きたこともありますが・・)



現在の施設は、方向性が変なほうへ向いています。
正しい知識もなく、それぞれの利用者の過去の経過や、障害の内容も理解しようともせず、ただ虐待はダメだ(確かにダメですが)、利用者が暴れていても、自分は相手にしない(その場を逃げる・・・他の職員にゆだねる)等、恰好だけを気にして、自分だけは正義感いっぱいで生きている職員が増えてきました。
そういった方にとって、今まで古くからやってきた職員は邪魔でしかないようです。


何か、私が被害妄想で書いている・・と思われる方もいるかもしれません。


同じような事件が、各施設で起きており、事件の被害者を装って、古い職員を加害者に仕立て上げて、追い出す・・・。
本当の目的が理解できませんが・・・

決して利用者のためではありません。



私の場合は、警察が介入する前に首を切られましたが、今回は警察は介入するらしいです。事実を明確にするほうが、ある意味、施設のためになるかもしれません。(私も労働基準局や警察へ連絡して、事実を明らかにした方がよかった・・・と少し後悔はしています。まあ、実際に行動すれば、非常に時間とお金と精神的な抑圧等が伴いますが・・・)



施設はどこへ向かっているのでしょうか?
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福祉施設職員は、人間的にすぐれていないとなれないのか?

2015年08月21日 | Weblog
久しぶりの投稿です(2か月ぶり?)。


以前の福祉現場を退職して、もうすでに5か月・・・(再就職にはまだまだ)。現場の職員の声は、いろいろ聞いています。
相変わらず、現場の混乱や、現状の停滞感、職員の補充不足等々・・・問題は山積み・・・


久しぶりの投稿の訳は・・・前回の虐待等の事件についてコメントしましたが、それについての話があり、身近な問題として考える機会がありました。

実は、私も他の嘱託職員の嘘の密告により、退職を余儀なくされた一人ですが(未だに密告の真実は分かりません)・・・
先日、ある他施設職員から話を聞いたところ、私と同じく虐待事件を言われ、告訴された職員がいたようです。事実は分かりません。
ただ、この職員は、私と古く(20年以上前)から交流があり、人間性もある意味分かっていたつもりです。(施設は違いますが・・・)


今回のその事件は、虐待が身体に及び、それを保護者が発見し、告訴になった・・ということですが、実際この施設は保護者がほとんど対応せず、また身内(親族)がいないか一緒に住めない、帰宅出来ない、面会もめったにない・・・といった、特に保護者に問題がある(部分が多い)ため、依頼している施設なんです。

もちろん、入所者の方にも様々な課題はかかえています。それは、どの知的障害者にもあることなので、その克服・改善が職員・施設の仕事でもあるので、ここでは問題にはしません。


めったに対応しない保護者が、たまたま見たら自分の子供に傷があった・・・(これも真実かどうか分かりません?)

どういう状況なのか、施設側に尋ねたら(普段一切面会もないのに、こういう場合だけ強気になられます)、「職員が・・・」と誰かが告げ口したのかもしれません。(実際に見ていなくても・・・)


一旦、事件になれば、マスコミは飛びつきます(こういう部分が大嫌いですね)。

福祉現場の問題点や、給与の問題、職員の待遇の問題等については、一切記事にはしないのに・・・です。(まるで、芸能界のゴシップ記事と同じです)

「やっぱり、福祉職員はこんなのばかりだ・・・。(事実を正しく聞かずに)怖いところだ。(虐待されたと言われる被害者には)かわいそうに・・・」と言う、無責任な言葉が世間を飛び交います。イメージがどんどん悪くなりますね。


話を元に戻すと、事実は悪意のある職員(一方的に嫌っている、性格が合わない等)が、事実を曲げて、また事実を(大幅に)誇張して、管理職等にチクることです。物事には前後関係が、必ずあります。そこに至る過程、その場での真実、見たままが本当ではないこと・・・等。


賢い管理職は、事実を確認する前に、本人に尋ねます。(この時点で本当なら、自分で謝ると思います、多少否定はしても、事実は残るからです)
ところが、最近のバカな管理職(自分の立場や地位が大事、施設を守りたい・・・等)は、そういった部分を後回しにして、まず本人を嫌っている職員や敵対する職員に事実を確認します。
当然、「あの人ならやりかねない・・」「私は見ました(嘘ですが)」「そういえば、そんな場面もありました・・」等、出てきます。すべて感情論です。

本当に事件を起こしていたならば、自分に正直に(今更嘘をついてもしかたがない)話すと思います。


また、職員になって2,3年の方なら、まだまだ自分が身に着けないと・・・と先輩を見習うかもしれませんが、変に正義感の強い職員は「あんなことしてたら・・・」と思うかもしれません。

今まで、その(事件の対象になっている)職員が、施設のために頑張ってきたこと、今まで入所者の方にどういった態度で接してきたか、そんなものは、全部その嘘の証言で飛んでしまいます。今回の事件でも、対象になっている職員なら、真実なら自分から謝る方です。
どういう経過で、こうなってしまったのか?マスコミまで巻き込む事件になったのか?意外に裏側で、この事件とは違う問題があったのかもしれません。



もちろん、虐待は否定します。暴力的な部分も絶対にダメだと思います。常に職員は、様々な方面から検討・研究し、一番良い方法を探っています。
本当にひどい虐待事件が起きている場合は、必然的に問題視し、施設内でも話し合う必要があります。それが出来ない施設は最低です。最近は、特にそれが出来ない施設(施設長・管理職)が増えてきているために、こういった真実が見えなくなっているのではないかと思います。

私が以前いた施設も、同様です。問題の本質が明確にならず、トカゲのしっぽ切りになっていました。


マスコミも大事なのは、事件を話題化するのではなく、そういった本質的な部分を問い詰めることだと思います。
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