知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

施設利用者の休日の過ごし方って?

2008年08月31日 | Weblog
皆さんは、休日ってどう過ごされてますか?

私は、たまの休日だから昼寝して、のんびりTV観たり・・・小さい子供がおられる方なら、一緒に遊んだり・・・まあ、それぞれに過ごし方もあると思います。


では、知的障害者の施設では、どんな休日を過ごしているのか?疑問に思われていると思います。もちろん、ケアホームやグループホームといった自活に近い形で住まわれている方は、自分で外出したり、近くの店に買い物に行ったり・・と。自分で考えて過ごされています。

ところが、施設を利用されている方は、基本的に援助してくれる職員が、休日体制で(おそらくどこも)少ない最小限の人数しかいないために、十分な対応をしてもらっていないと思います。私の施設も同様です。

せっかくの休日、どこかへ行きたい・・・、近所の公園へ散歩したい・・・、ちょっと買い物に行きたい・・・、という希望があっても、実際は無理な状況ですね。それなりに職員体制を作ればいいんでは・・?という意見もあるでしょうが、職員も人間です。仕事もすれば休みも欲しいですね。平日に十分な体制を作れば、逆に休日が手薄になる・・・難しい選択です。


現在は、特に施設関係は徐々に職員数を減らされている(減らさないと経営がなりたたない)のが現状です。より、そういった取り組みが困難になっている状況があります。
少ない職員数で、出来るだけ内容のある楽しい取り組みを・・・と考えてみると、近くの公園までの散歩ならばOKですが、買い物は金銭管理が難しいですし、結局屋内でビデオ(最近はDVD)観賞やカラオケ(機材があれば)くらいになってしまいます。

土日の連休が続くと、もうネタ切れで、毎日同じ繰り返しになっています。

たまには、施設をのぞいてみて、一緒に何か取り組みしませんか・・?って奇特な方がいらっしゃれば幸いなんですが・・・。(一般の方にとって、施設は壁の向こう的な感覚でもあるようです・・・ちょっと言い過ぎ?)


何かいい取り組みはないですかねーー?皆さんいい知恵を貸して下さい。

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しんどい仕事でもあるけれど・・・

2008年08月30日 | Weblog
知的障害者施設に勤務して、長くなりますが、未だに悩むことわからないことのオンパレードで、試行錯誤の毎日です。

そんな、私があつかましくも、知的障害者施設の現状や実際の現場の状況等、あくまでも実際に登場する方々は匿名になりますが、書いていきたいと思います。


先週も、短大生が実習に訪れて、短い期間滞在されていました。聞くところによれば、なかなかこの業界に就職しようとする人が減っていること。やはり、「しんどい」仕事と思われていること(3Kならず5Kくらい?)。今の政治状況も含め、この業界の先行きが見えないこと等があるようです。

実際のこの年齢層(20歳代)は数が少なくなっており、おまけに就職に対する強い意志がない方も多いと聞きます。職員の欠員による、求人広告を出しても、来るのは40歳以上・・・はては60歳代の方もいます。企業のように、今の夏の時期から優秀な人材を確保出来ればいいのですが、なにぶん欠員が確定するのが秋以降、下手をすれば年明けになることも多いです。そういう不確定な職場は、あえて就職対象にならないのが本音かな?
(もちろん給与面や待遇の問題もありますが・・)

私自身も、なんでこの業界に足を踏み入れているのか、未だに分からないときがあります。でも、実際に毎日仕事していて、福祉にかかわっているんだ・・・とかいう意識はなく、目の前にいる知的障害者の方々と共に、生活の援助をして楽しく暮らせればいいなあーーって、比較的軽い気持ちがあります。まあ、それにはいろいろな考えなければいけない対応方法や環境整備等がありますが、世間の皆さんも、毎日生きていく時に悩むことと、そう大きな変わりはないですね。


また、次回からは、そういった施設の内容や実際の場面を紹介したいと思います。
偏見のない眼で、読んで頂いたらいいかな・・・と。

コメント (2)
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