知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

やっぱり・・・?

2012年01月28日 | Weblog
前回のブログで、施設の改修工事の件を書きましたが、徐々に工事の内容が大きくなってきています。


最初は屋根や外壁だったのが、今度は屋内のスプリンクラーの設置工事や、各浴室やトイレの工事も始まっています。・・・ということは、利用者の方の目に届く範囲の工事になってきたわけで、中には気になってくる方も・・・



最初は、随分皆さん静かだな・・・と思っていたんですが(そんなはずはないと・・)、日常の様子を見ていると、特に少しでも自分の周辺の状況が変わると、落ち着かなくなる方が多い中、おかしいな・・・?と思っていたら、案の定?出てきました・・・



毎日、いろいろな業者の方が屋内へ入ってきて、見たこともない道具等を使い、大きな音で工事されています。実際、職員でも「うるさいなあ・・・でも、しかたないなあ・・・」と感じているくらいで、これが朝の9時頃から夕方の6時前まで行われます。


もちろん職員は、これで施設内がきれいになり、便利になるのが分かっているので、我慢が出来ますが、利用者のかたには、それが実感として分からないと思います。(一応、利用者の方の自治会・・・話し合いの会では、施設長から直々この工事についての話がされました。)



一昨日にも、一人の利用者の方(非常にこだわりの強い方です)が「工事やめ~~」と言いながら、工事関係者の方の足を引っ張ったり、邪魔をしたようです。


また、昨日は自分の居室前の工事が許せなかった(うるさかった?)のか?工事されている・・ドリルを使っている・・方の元のコンセントを抜く行為も見られました。



まあ、ある程度予想されることではあったのですが、対応が難しい部分ですね。



工事の仕方を変えてもらうとか(一応、それは検討していただいています)、この時期だけ違う場所へ移動するとか、今後も工事は続きますので、いろいろな対応法を考えていきたいですね。



他の施設等で、こういったことはなかったでしょうか?何かアドバイスがあれば嬉しいですね。
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施設の大規模改修工事だけど・・・

2012年01月24日 | Weblog
今月に入り、施設の老朽化や施設内の環境整備のため、大規模な改修工事が始まっています。


一気にやると、利用者の生活環境が制限されるため、順に行われています。そのため、こっちが終わったら次に・・・という感じで、結構時間を要します。おそらく、ゴールデンウィーク前までかかる予定だそうです。


つまりこの期間は、利用者の方に少々我慢をしてもらうことになります。



まず最初に、女子のトイレ改修から始まりました。


一応、女子のトイレは3か所に分かれているのですが、その一番大きなところが制限されて使えなくなりました(この工事は無事終了しましたが・・)。利用者(女子)の方の中には、こだわりの強い方も多く、いつも使っていた場所を制限されたことで、どういった影響が出るのか心配しましたが、意外にも??皆さん要領よく自分なりに場所を変更して使われているようです。



また、同時にスプリンクラーの工事も始まっており(これは業者が違うため、同時期にやっています)、廊下や居室の天井に穴を開けて工事が行われています。居室は出来るだけ利用者さんのいない時間帯(作業に出ている)に行われているため、そう大きな問題はないのですが、廊下のほうは工事のため、半分くらいが制限されています(コーンやバーで入れないように止められています)。



さて、利用者の方はどういった反応を示すのかな?と思っていましたが、こちらも特に何もなかったかのように、普通に生活されています。



思ったより、利用者の皆さんは適応力があるようです。(嬉しい結果ですね)




工事の関係の方も、最初は知的障害者の行動が分からずに、不思議な感じで観察されていましたが、徐々に毎日接することで(中には話しかける方もいます)慣れてこられたのか、今は全く気にせず改修作業をされています。こうした感覚の理解の仕方もあるのかな?とも思います。



今後、まだまだ数か月間はかかる予定ですが、出来るだけ利用者さんに影響が少ない状況を作っていきたいと考えます。



ゴールデンウィーク後の綺麗になった施設を楽しみしています。



また、状況の変化等があれば報告したいと思います。
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地元のお寿司屋さんに出張握りを・・・

2012年01月17日 | Weblog
施設では、利用者の方がそれぞれの作業班で、年に3回 レクリエーションという形で外食をしたり、見学をしたり、公園や遊園地等で楽しんだりする機会を持っています。



今回は、私の参加している作業班のレクリエーションでした。


季節も冬ということで、普段は大きな町へ出て、レストランを予約したりしていますが、今回は施設内で出来ることを計画しました。

以前にも計画したことがあるのですが、地元のお寿司屋さんに施設に来てもらって、直接皆(利用者メンバー)の前でにぎってもらったり、天ぷらを揚げてもらったりが面白いなあ・・・ということになり、依頼しました。



お寿司屋さんも快く引き受けていただき、お昼前の10時半頃に来寮され、準備をしていただき、いよいよ11時半頃から食べ始めました。



利用者の方も、外出の際に回転寿司を食べに行かれることもあり、特にお寿司が珍しいわけではないのですが、さすがに一般のお寿司屋さんには行くことはないですね。その意味でも、楽しい企画でもあると思います。



最初に、「今日用意しているネタ」をお品書きでいただき、実際に皆さんには好きなネタを見せて、食べてもらいました。


どんどん出てくる寿司ネタに、あっという間に食べてしまう人や、ゆっくり食べるためにお皿にモリモリになる人・・・等、食べ方も様々ですが、皆さん非常に嬉しそうな表情でした。


また、途中で揚げたての天ぷらも出てきたり、湯葉の入ったお吸い物もあり、結構贅沢なお昼ご飯になりました。



この日は、いつもの慣れた施設内ということで、食べ終わった後は、準備しておいたコタツに入って、TVを観て・・・と、非常にのんびりした時間を過ごすことが出来ました。


3時には、利用者の方と買い物に行き、事前に買っておいたケーキを、コーヒーを入れて一緒に食べました。



・・・ということで、外部に出て行って、たべることも良い経験になるのですが、こういった季節(特に冬季)は屋内でのんびり・・・もいいかなと、勝手に納得しています。



さて、たくさん握っていただいたので、皆では食べきれませんでした。・・・そこで、残ったお寿司は・・・・?



ちょうど休憩時間になった職員におすそ分け? また夕方、職員が仕事が終わる頃に、冷蔵庫から持ってきて食べてもらいました。



お寿司はおいしい!・・というのは、皆さんの共通の思い・・・?(うちの職員には、珍しく2名ほど生もの・・寿司が食べられない方がいます・・・残念ですね(笑))
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帰宅期間中の出来事。

2012年01月09日 | Weblog
前回、少し触れました携帯電話の契約の件ですが・・・


この利用者の方は、自分でお店に行って契約が出来るくらいのレベルではありますが、多少善悪の区別が付けられないところが問題になっています。また、他人から言われれば、良いことか悪いことか考える前に行動してしまう傾向もあります。



数年前にも、帰宅中に自分で携帯電話を契約してきました。


どうしたかというと、療育手帳を見せたら出来た・・・というのです。(そんな簡単なのか?)


その使用料等の支払いは、月々発生します。それをどうするつもりだったのか・・??



面白いのが、その携帯電話は家に置いてきて、施設へ戻ってくる際に持ってきていない・・というのです。


じゃあ、結局なんのために・・・?? という疑問が・・・。



今回も同様に、前回とは違う店に行って契約をしたようです。(同様に療育手帳を見せて・・・)



今回の支払いは月々は1200円程度でしたが、それをどうして払うつもりだったか?本人に尋ねますと、「1か月に1回の外出の機会に、払いに行くつもりだった・・・、そのお金のために、その外出時は何も買わないつもりで・・」とのことです。



何か、携帯電話を持つことが目的だったのか?はたまた契約することが面白かったのか?よく分かりません。



最終的に、保護者の意向も聞き、解約することになりましたが(幸い、違反金・・契約期間前の解約・・は少なくてすみました)、前回で相当こりていたはずなのに?なぜまた今回も・・・?というのが、職員一同の疑問です。



通所の方は、携帯電話を持たれておられる方が数名いますが、しっかりと支払いもされ、使用もされています。



知的障害者が携帯電話を持ってはいけないとは、決して思いません。必要ならば持っていることもあるでしょう。(仕事の関係等でも)


ところが、明らかに療育手帳のみで、また支払いも明確になっていないのに、簡単に契約をする携帯電話の会社もどうなんでしょうか?



おそらく、知的障害者に対しての差別等も考慮されたのか?言われたとおりにされたのか?真相は分かりませんが、こういった事象は、今回以外でもあるのではないでしょうか?


みなさんはどう考えますか?

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帰宅期間が終わりましたが・・・

2012年01月07日 | Weblog
お正月の帰宅期間も終わり、昨日帰宅されていたほとんど全員の方が戻ってこられました。


ようやく久々の賑やかさが・・・


それぞれ帰宅中はにいろいろ楽しいことや面白かったことがあったようですが、逆に様々な問題もあったようで・・・



前回も書きましたが、帰宅というのは保護者にとっては、また本人にとってはどんな意味があるのか?・・ということですね。
その点で、帰宅されると必ずしもよいことばかりではないようです。


例えば、楽しかったことでは、旅行に連れて行ってもらえた・・とか、おいしいものが食べられた・・とか、家族と一緒に過ごせた・・・とあるんですが、逆に保護者の方で、普段食べれないものを食べさせてあげよう・・??とか、施設ではあまり好きなものは食べられていないから、いっぱい食べさせてあげようとか・・・食に関することが多いですね。


これは、はたしていいのか悪いのか?  まあ、保護者の方の気持ちは十分に分かります。 しかし、健康維持のため体重制限されている方や、塩分制限されている方(こうしたことは職員は相当苦労して取り組んでいます)、食べることで本人さんが辛い思いをすることもあります。(過去には、こういった保護者の方が多かったですね。最近は施設の考え方や支援の内容を理解されて、うまく対応されている保護者の方も増えてきました。)


帰寮されると非常に体重が増える方がいます。(元の状態に戻るのに、1か月ほどかかります)


最近は施設でも、食事内容を工夫したり、皆の好きな食材や内容を考え取り組まれているところも多いです。決して過去のような、閉鎖的な部分は少ないと思います。


保護者の方も、帰宅の日に一緒に施設のお昼を食べれると、「いいもの食べてるね・・」とか「結構たくさんの量があるね」とか感想を言われることもあります。また、定期的な外出もあり、そこでは自分の好きなものを食べています。


さすがに毎日缶コーヒーを買ったり、好きなおやつを買ったり・・はできませんが、そういう機会も設けています。



もちろん、保護者の方も帰宅期間中、苦労されていることも分かります。(だからこそ、重度の方で「最近、落ち着いて過ごせるようになりました・・」と報告される保護者の方の言葉には、嬉しくなります。)



前回に続き、帰宅することの意味について、いろいろ考える機会でもありますね。



次回、もうひとつ・・・  帰宅中に勝手に携帯電話を契約してきた・・という問題等について、書いてみたいと思います。



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残留の方と初詣に行きました。

2012年01月03日 | Weblog
帰宅期間中・・・


大きな取り組みは出来ませんが、例年初詣には出かけています。


同じ町内に有名な大きな神社があり、そこへお参りに行きます。施設からは車で1分程度の距離ですが、生憎今年はマイクロバスを運転できる職員が出勤しておらず(5名いますが・・・)、普通の公用車を使って行きました。


朝から初詣に行きたい方を募ると、結構皆さん(退屈していたのか?)希望があり、引率職員も含めると公用車が4台も必要になりました。



それでも、今日は積雪もなく、朝から天気も良く、寒さには厚い上着を羽織って出発しました。


神社の柏手の打ち方等を気にする職員もいましたが、皆さんは職員からもらった5円玉を賽銭箱に投げ入れ、拝んでいました。


(実は私は一応、このために毎年5円玉をたくさん集めておきます(笑))。




正月も3日目になると、参拝者も少なく神社もがらーんとした感じで、もう少し初詣の雰囲気があれば、もっと良かったのになあ・・・とちょっと残念でした。


(町の大きな神社へ行ったら、おそらくはそんな雰囲気もあったかもしれませんが・・・)



それでも、久々に施設外へ行けたことがよかったのか?皆さん満足そうでした。


今年は何をお願いしたのかな?

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