知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

先が見えると、少しやる気が出てきます。

2018年03月12日 | Weblog
以前の入所支援施設で仕事をしている間は、この狭い世間に生きていて、この先どうなるんだろう?・・・と利用されている方々の今後について、いろいろ考えたこともありました。


生きていくことが大切なんだ・・・。今を大切にすることが大切なんだ・・・。等、きれいごとはいろいろ言えると思います。


確かに、この世間から、一般社会へ移行できる見通しが、ほとんどないのならば、この(生きている)世間で、いかに楽しく過ごすのか?その方向性を支援していくのが、入所施設職員の仕事でもあったのでしょう。




現在の、通所作業所に勤務して、その点では、まだまだ作業所を利用されている方々は、入所施設の利用者に比べ、ある意味自由があり、選択肢も少なからずあります。社会で暮らしていることで、一般社会とのつながりもあります。(逆に嫌なことにも出会いますが・・・)


少なからず、数名の方が、一般企業への就職が出来たことや、B型からA型へ移行でき、そのまま頑張っておられるのを見て、安心感や希望が感じられます。


そういう意味では、こういった通所作業所では、職員も先の見通しも持てるので、やりがいも感じます。(ただ、その先は、非常にぼやけたものですが・・・)





現在も、各工場や会社から依頼された業務を、連日こなしています。

中には、無茶な要求(どう考えても、こなせない仕事)をしてくる会社もあります。(断ればいいのですが、以前からの関係等も含め、受け入れてしまっているようです)



難しい仕事をこなせたときは、喜びもあります(もちろん、利用者の方々です)。


人間関係も当然、いろいろあり、難しい部分も感じますが、世間一般でも同様で、いかに我慢したり、スルーするか、社会で生きていくテクニックでもあると思います。





最近は、見学に来られた方が、1か月後くらいに、そのまま通所されるパターンも多く見られます。(雰囲気や、仕事内容等で、気に入ってもらえているようです)

逆に、「もっと賃金が欲しい」とか、「雰囲気が合わない」等の様々な事情で、通所をやめられる方もおられます。



こういう作業所では、通過施設として考えれば、様々な方が利用され、その後自身に見合った施設や会社等へ移行するのは、それは前向きの行動と思います。

また、身体障害の方々では、少しでも自宅での生活から、会話の持てる、他の方と接することが出来る作業所への通所は、大きな意味があると感じます。(そういう通所したくなるような雰囲気を作るのも、職員の仕事でもありますね。)



こういう言い方をすると、入所支援施設の職員さんには、失礼とは思いますが、こういった通過施設的な作業所では、少しでも”先”が見えることが、生きがいにもつながると思います。


両方の施設を経験しているだけに、特にそれを感じます。



就業している職員も同様で、先の見えない職場ではなく、ある意味、未来を感じられる施設でありたいと願うのは、普通だと思います。




そういう意味では、(自身も前向きに考えて)以前の施設を退職して(させられて)、違った施設を経験できたのは、よかったのかな?と思うようにしています。
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