知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

実習生さんが来ました。

2011年02月28日 | Weblog
年に数回、短大生や専門学校生(福祉系)が宿泊実習にやってきます。


今年の最初は短大生で、3名の女性の方が10日間の実習を行います。先週始めから来られていますが、今日からは2週目・・ということで、少し施設の雰囲気にも慣れてこられた頃で、利用者とのコミュニケーションもうまくとっているようです。



宿泊実習ということで、寝泊りも同じ施設で行うため、三食も一緒にとり、夕方遅くまで出来る限り一緒に過ごされています。


私も、以前から実習生の書く実習簿を点検・記入させてもらってますが、実際には利用者の様子をよく観察されている方もいれば、まだまだ慣れずに距離を置いている方、また特に淡々と実習されている方(特に自分から行動を起こさずに、利用者から話しかけるのを待っていたり、全く質問もない状態)、さまざまですね。


こちらとしては、せっかく実習に来ているのだから(それに期間が十日しか?ない)、いろいろ知識や情報を手に入れていけば・・・?と思うのですが、やはりまだ10代の最後(ほとんどが19歳ですね)ということや、また知的障害者施設が初めて・・ということで、それが実践出来る頃には、すでに実習も終わりを迎えている時期になって、ちょっと後悔・・・みたいな感じになるようです。


まあ、しかたないとして、一般の方ならほとんど経験出来ないことでもあり、それだけでも10日間過ごして、知的障害者の方の実態が少しでも理解できれば・・・と思います。



今回は、たまたま地元出身の実習生だったので、話も通じやすかったこともあるようです。



過去には、実習生から卒業して、この施設に就職した・・・という方も数名います。(これは将来的に非常に有望ですし、期待できますね)



利用者の立場になれば、実習生さんは非常に興味がわく対象のようです。


若い女性であること、外部から来られていることから、非常に新鮮なようです。施設の職員は、いつも顔を合わせているため、利用者の方がなんの話をするのか?あまりにも日常化してしまい、楽しくないようです。その意味でも、自分の話をしっかり聞いてもらえる・・とか、いつもの話をしても、対応してもらえる(職員が対応していないのではまいですが・・・)等のことがあり、嬉しい存在でもあるわけですね。


職員側から、欲を言えば、もう少し興味を持ってもらって、どんどん質問をしてもらえるとありがたいのですが・・・



逆に職員側も意識して、知識を身に着けたり、これだけは・・・という部分を説明出来るんですが・・・
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介護技術について学びました。

2011年02月17日 | Weblog
ここ数年、入所されている高齢者の方の中に、介護が必要な方が徐々に出てきました。



以前ならば、施設で対応できない身体的な状況になれば、その方に合った老人施設への移行を考えていました。実際に数名移られた方もいます。

ところが、最近の傾向では老人施設も定員がいっぱいで、一般の方も数百人待ち・・・なんて状況もざらです。そんな中、施設内での状況が困難になったからといって、即移行出来るものではありません。


また急な身体的な衰えが見られてくる方もいて、対応が追い付いていきません。



つまり、よほどのことがない限り、移行が考えられないということならば、施設内で対応していく必要があります。


しかし、職員は基本的に知的障害者に対する知識や対応方法は、研修も含めて学んでいきますが、介護技術は不十分です。ましてや、老人施設の職員さんのような介護技術は、ほとんど素人に近い状態です。



ちょっとした移動や、体勢を変えたり、起き上がらせたり・・・と、どちらかというと体力勝負で行ってきた感が強いですね。どうしても、そういうことが続くと、職員の腰の負担も大きくなったり、もちろん利用者の方にとっても、迷惑な話です。




そこで、今回そういう状況を考慮して、実際に介護の技術を学ぼうということになりました。


今まで、そういった研修もなかったため、今回の研修もほんとに基本的な部分からです。



身体の仕組みや、基本的な移動の仕方等、実際に話を聞き、実践を行うと、へーーーって感じで、職員皆驚くことが多かったようです。

(それだけ、知識がなかった・・・ということでもあります)



一度学ぶと、すぐに実践に活かせますので、自分が要領を覚えると、すぐに利用者の方に対して活用出来ます。


今後も、こういった介護技術の応用編へ入っていきたいと思います。

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バレンタインデーって・・・

2011年02月14日 | Weblog
施設の利用者の中にも、好きな職員さんがいて、今日のバレンタインデーにチョコを渡す方もいます。


実際は、2,3人なんですが、それが年々相手が変わっていったり・・・と、見ていて面白いですね。やはり、若い職員さんのほうがいいらしく、新人の男子職員さんは人気がありますね。(もう40歳前になった職員は、飽きられたようです(笑))


ところが、今年はある男子利用者の方が、外出先のコンビニで積んである?チョコを見て、「これを○○さんに渡したい・・」と言ってきたそうです。その○○さんは、うちの施設に入っている給食業者の方(若い女性)なんですが、普段も確かに食事が終わった後などに、話しかけている場面を見ます。


困ったのが、その男子利用者の担当者の方・・・


バレンタインデーって、女性が男性に告白するイベント?じゃあ・・・


そう思うと、何か変な感じですね。


まあ、本人さんはそう深い意味は持っていなくて、普段お世話になっている・・とか、話ししてくれてありがとう!感覚なんでしょう。


だから、ダメってこともなく、一応渡されたようです。


ただ、もらった側の方が困って、相談に来られたので、どうしたものかと・・・




最近は、こういったイベントは、特に女性が男性に・・・といった意味ではなく、お世話になりました(お歳暮やお中元感覚?)的な意味で女性どおしでも、渡したりもらったりするそうですね。

そう考えると、まあ悪いことではないんで・・・、いいかな?とは思います。



まあ、もらった側のそのチョコの扱い(みんなで食べるのか?一緒に食べるのか?)は考えていく必要がありますね。



施設では、以前からその点が問題になっていて、”お返し(ホワイトデー)”を期待する発言が聞かれたりしたので、それは絶対にしないという条件で渡してもいいことになりました。今回も同様で、”お返し”はないということで、説明し、納得してもらっています。



結構、そういったイベント事が好きな利用者の方(女性)もいて、対象になった職員は、毎回悩んでいます。


バレンタインデーのときは、居室でみんなでチョコは食べることにし、その際に一緒に1個だけ、その対象の職員さんも参加してもらう・・という方法をとっていました。



確かにお金が絡んできますので、ややこしい・・・ですね。(全部許してしまうと、目的が変わってくる人もいますから・・)



まあ、世間一般で行われているイベントなんで、同じように取り組むのはいいことだとは思います。



職員どうしでも、普段お世話になって・・・という意味では、ありますね。(まあ、もらう側は悪い気はしないので・・・??)


私も、毎年数名から義理チョコをいただいています。ないよりは、あったほうが気分はいいですね(笑)。
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この冬を乗り切ろう。

2011年02月12日 | Weblog
今年は花粉の量が多くて、早い人ではもう症状が出ているようですね。


私も先週体調を崩しましたが、記事もついつい休みがちになってしまいます。今年は寒さも厳しいですが、なんとか乗り切りたいです。



昨年から導入した空気清浄機の効果もあってか、風邪症状の方が少ないようです。一度に1,2人となんとか対応も出来る範囲内ですね。

特に、外からの侵入が一番怖くて、外出や行事、また通院も気を付けなければなりません。(意外に通院時が一番可能性が大きいですね)

職員も、毎日出入りします。そのため、本人ならば自覚症状もあるでしょうが、家族等に症状が出た場合は、十分に気を付ける必要があります。(特にインフルエンザの場合は・・)


後、2,3か月・・・  なんとかこの冬を乗り切りたいですね。




先日も、例年行われている「クラシックコンサート」に出かけました。

地元新聞社が主催し、毎年各施設が招待されます。利用者の方も、よく覚えておられるので、楽しみにされています。


コンサートホールまでは、片道1時間半ほどかかるため、早めにお昼ご飯を食べ出発します。毎年半数以上の方が参加されます。


私自身は、最近残留していることが多いため、引率には行っていませんが、特に例年同じような雰囲気で行われているようです。参加された利用者の方に感想を聞いても、「よかった」と言われるだけで、具体的にはどうだったのかな・・・?と思います。


以前参加したときや、最近参加された職員に聞いても、ほとんどが曲を聞かずに居眠り状態になるそうです。まあ、確かにクラシックの曲はちょっと眠気をさそう感じですね。

参加された職員に聞くと、必ず「うちの施設は、静かに聞いてるね(寝てる?)」と言います。なにか、他の施設は結構喜んで、大きな声を上げたり、騒いだりする方もいるとか・・・。まあ、クラシックを聴くのは静かなほうがいいのでしょうが・・・。居眠りしてたら聞けないかも?


コンサートホールの雰囲気や、曲調で、徐々に居眠りを誘っていき、始まった頃には、心地よい状態になっているようです。(職員も同じ状態ともいいますね(笑))


ときどき、クラシックじゃあなくて、ブラスバンドのような感じならば、寝ることなく(また大きな声や音をだしても大丈夫)聞けるんじゃあないか・・・と思いますが。




うちの施設では、数年前から外部団体からボランティアということで、様々な方にいろいろな取り組みをしてもらっています(3か月に1度ほど)。


今年は、クラシック系の演奏や、コーラス等、またフォークっぽい音楽もあって、いろいろな音楽を聴いて、楽しんでもらっています。

こういう経験は、非常にいいですね。



また、その報告も・・・

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