知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

雨で運動会は中止になりました。残念・・・

2012年09月23日 | Weblog
昨晩から降り続いた雨のため、今日予定されていた地元地域との運動会は中止になりました。


施設のある地域も、過疎が進み、地元の小学生の数が激減しています。かつては100名以上いた児童数も、今では50名を切るまでになりました。学年によってはたった1名のところも・・・


そんな状況ですから、運動会も地元地域と共にひらくことで、活気を持ちます。


施設も、当初(施設開所頃)から地元地域の中に入れていただき、一緒に参加してきました。運動会の事前運営の打ち合わせにも参加させていただいています。(景品等の希望や、参加競技にも意見を言わせていただいています)


また、小学校側からも、普段の交流の一部として、一緒に取り組む競技を行ったり(例えば、ボール送り競争等)しています。



かつては、徒競走にも参加させていただいていたのですが、運動会が開催されるのがほとんど日曜日ということで、職員体制がとれずに、特に重度の利用者の方の参加が難しくなってきました。


それでも、少しでも・・・と思い、玉入れ等の競技には参加できています。


もちろん、ケアホームの方や比較的中軽度の方々は、午前中から小学生と一緒に、また午後からの地域の運動会での競技に参加しています。



そんな運動会も、残念ながら雨には勝てません(笑)。


この1,2年後には地元小学校も過疎の波にのまれ、統合の予定が決まっています。この地元地区から約10kmほど街の中心部へ行った小学校に統合されます。


それにより、地元小学生との交流や運動会もなくなります。(おそらくは、地元の大きな運動会もなくなるでしょう)


全国的に子供数が減り、それによる小学生や小学校の数も減少傾向にあると思います。


その流れは、なかなか止まらないのかもしれませんが、子供の頃から知的障害者と接するという自然な「交流」が出来なくなるのは、大きな痛手です。(過去には、それを元にこの施設に就職した職員も数名います)



今回の運動会が中止になり、この貴重な機会も1回減り、残りは・・・と職員も残念がっています。


現在の唯一の大きな交流の場は、先月行われた「夏祭り」だけとなりそうです。




今日は、一応皆さん平日と同じ体制だったので、後はのんびりお風呂に入りました。明日は代休です。

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よさこいの方が来ました。

2012年09月16日 | Weblog
土曜日に地元の「よさこい」の団体の方が、ボランティアで踊りを見せに来てくれました。


結構、地元でも「よさこい」の団体さんがあり、依頼すると快く引き受けて、来寮していただけます。先日の「夏祭り」の際も、別の団体さんが踊りを披露してくれました。(実は、今回来ていただいた団体さんは、夏祭りでもOKをもらっていたのですが、もうひとつの団体さんを先に依頼していたので、次回の余暇活動時に来ていただこうということで、今回実現しました。)



急遽、準備した会場で踊りは始まりました。


今回は5名の方が踊ってくれました。男性の方1名と女性の方4名で、年齢も様々・・・  「よさこい」の衣装に身を包み、音楽に合わせて踊ります。すでに、数年前より「よさこい」の団体さんが何度か来られているので、利用者の方もノリはいいですね。



さて、今回は自分たちの踊りの披露よりは、むしろ利用者の方と一緒に踊る・・・ことを考えておられたので、途中から施設で準備した「鳴子」を皆さんが持って、一緒に並んで踊り始めます。



最初に、振り入れを行います。丁寧に説明をしていただけたので、皆さんも分かりやすく、踊りやすかったのでは・・・?


さて、いよいよ音楽に合わせて一緒に「よさこい」を踊ります。



皆さん、ノリノリで1回だけではなく2回目も・・・  「よさこい」の方々が少々へとへとになってました。



これだけみんなで踊って盛り上がったのも、久しぶりです。(いつもは見せていただいていることが多いので・・)



最後にアンコールで、再び「よさこい」の方々の踊りを見せていただき、今日の楽しい時間は終わりました。



最近、来ていただいているボランティアの団体さんは、施設に対して特に偏見もなく、スムーズに打ち解けられており、また利用者の方が参加しやすいようなプログラムを考えていただいています。依頼する立場としても非常に助かります。


一応、現在は3か月に一度の割で、ボランティアを依頼していますが、一度来寮していただいた方から、また・・・と連絡を受ける場合も多く、もう少し機会を増やしてもいいかな?とも考えています。
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新しい入所者の方が・・・

2012年09月06日 | Weblog
ここ1年間ほど、定員割れで1名減だったのですが、今月ようやく新しい入所の方が決定しました。


すでに入所されている方の中には、様々な特性を持たれており、また居室も2人部屋から3人部屋ということもあり、一緒に生活していく方を選考してくのに、
少々時間を要しました。


実際、最近はそういった部分を考慮して、事前にショートステイという形で1か月間程度(繰り返し)体験入所されます。そこで実際に入られる予定の居室や、
作業班を体験し、そのまま入所しても(本人さんが)やっていけるか?を判断します。


もちろん、本人さんの意思が一番大事なので、楽しくやっていけるか?嫌なことはないか、等を見ながら決定します。


昨年入所された男子の方も、そういった形(ショートステイ)で体験を繰り返し、決定しました。



今回も(女子の方ですが)同様の形を試みました。そして、今月決定したわけです。



当初は、本人さんも「ここは仮のホテル・・」みたいな言い方をされており、すぐに帰宅するみたいな感じでしたが、
繰り返すうちに、他の利用者の方との交流もあり、楽しい取り組みへの参加もありで、徐々に打ち解けてこられ、今回の入所に至りました。



まだまだ全体の中へ入ってこられるには、時間を要すと思われますが、個々には話もよくされ、楽しんでおられるようです。



男子職員には「パパ」と言ってみたり、女性職員には「おねーちゃん」や「ママ」とか言います。すでに名前も憶えている職員もいるようです。


私も幸い憶えてもらえました。




施設が始まった頃や、増員で多くの方が入所した際は、本当にいろいろな方がおられ、実際に支援して、非常に苦労もありました。


ある程度落ち着いてからは、1、2名ずつ欠員補充という形になり、ゆっくり選考させてもらえるようになり、


その人の状況や他の利用者さんとの相性、本人さんの意思も重視できるようにもなりました。



年齢が高齢化しており、この(知的障害者)施設では支援していけなくなる方も徐々に出てきました。


今後も、そういった方が、他の老人施設や老健施設へ移られることで、空きが出来、その補充という形で入所される方を選考していくことになります。
中には、病気等で残念ながら亡くなられる方もいます。


施設の運営で大きな支障がない程度の期間をかけて、じっくりと選考していくこと・・・、今のところはそういった余裕があってできるのでしょうが・・・
もちろん、(何度も言うようですが)入所される本人の意思を一番大事に、選考していきたいですね。



「ここの施設、どうですか?」「ん、いいよ」って言ってもらえるのが、嬉しいですね。

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