知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

もうすぐ新しい年度です。今は、まとめの時期?

2009年03月29日 | Weblog
平成20年度も、もうすぐ終わりですね。


各施設共、この時期は「まとめ・総括」をしていることと思います。私の施設でも、各居室班の担当者や、作業班の担当者は、それぞれに1年間の支援計画に基づいて、反省や課題をまとめます。

利用者の方が、1年間でどのように変化したのか?また全然変わらなかったのか?良くなったところもあれば、ちょっと問題になる部分もあったでしょう。年間通して、様子を観て、少しでもいいところを書き残しておこうと、職員は一生懸命です。


休み返上で、休日も職場に来て、パソコンを打っている人もいれば、さっさと終わってのんびりしている人も・・・。(私もすでに終わっていますが・・)


利用者の方々にとっては、特に年度が変わったからといって、大きな変化はありません。新しい職員さんが来る・・とか、ちょっと職員の体制(宿直や夜勤)が変わったなあ・・ってくらいでしょう。



私の施設では、新年度から新体系に移行するため、いろんな準備をしてきました。

また、先ほどあったように、4月からは夜勤体制も加わります。(今までは宿直だけでした) 職員も大幅に増え、ちょっと変わったかな?という雰囲気は感じるかもしれません。


でも、利用者の皆さんの、一番の興味は「今年は誰が担当者になってくれるんだろう?誰と同じ班になるんだろう?」ですね。毎年、GW(ゴールデンウィーク)後に部屋替えを行っているため、それを期待しているのでしょうね。

また、それは後日のお楽しみ・・・。



今は、春の暖かさを感じながら、ちょっと変わった雰囲気を味わって下さい。


職員は、まだまだ忙しい時期です。


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花粉症のシーズンは、利用者も職員も・・・

2009年03月22日 | Weblog
例年、春先にかけて花粉症の時期がやってきます。


今年は、春が早いせいか、花粉も多く飛んでいたようです。そのため、今まで大丈夫だった利用者さんや職員も、発症することが出てきました。

特に、この施設がある場所は、山のふもとで裏は杉の花粉の宝庫?です。


風の強い日や、天候のいい日などは、そりゃ・・・もう・・・。


最近は、結構いい薬も出てきたので、皆さんその恩恵にあずかっていますが、それでもひどい人になると、追いつかなくて、朝から鼻はぐずぐず・・・目はしょぼしょぼ・・・状態です。

職員ならば、なんとか我慢が出来るものの、利用者の方・・・さらに重度の利用者の方は大変です。理由も分からず、鼻汁は出る、目はかゆい・・・なんでこんなことに・・・といった感じでしょう。

あまりに目を擦りすぎて、充血したり、ひどい人は、瞼が腫れている人もいます。

ほんとうに、早くこのシーズンが終わってくれーーー!と願うばかりですね。



でも、杉花粉が終われば、次にヒノキの花粉が・・・。また春の草花も・・・


年中、花粉症との闘いです。



誰か、花粉症の特効薬を開発してくれないかな・・・なんて思うのは、世間みんなでしょうね。やっぱり、自覚出来ない利用者の方々には、ちょっと辛いですね、この時季は・・・。



さあ、私も今から花粉症の薬を飲んで、仕事の始まりです。はーっくしょん!!
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知的障害者どうしの差別発言

2009年03月15日 | Weblog
先日、気になったことがありました。


入浴援助をしているときでしたが、一応自分でほとんどのことが出来る利用者の方が何人かいます。もちろん、入浴もほとんど自分で洗えるのですが、次に入ってきた利用者の方に対して、ひどい言葉を浴びせたのです。

それは、「あんたなんか、お風呂もしっかり入れないくせに・・・」とか「湯船にも浸かれないくせに・・」といった感じです。


この利用者の方は、歩行状態が悪くて、また姿勢も悪く、常に前かがみ状態で歩きます。元々、腎臓が悪くて、体調もそれほどいい方ではありません。ただ、会話もしっかり出来、いろいろなことが以前は出来た方なのです。

つまり、この人にとって、先ほどの言葉が、どれほど厳しい辛い言い方だったのか・・・理解できているわけです。



そのときは、この利用者の方は(比較的落ち着いた方なので)、「だから、(悪い言い方をした)○○くんは嫌いなんだ。相手にしないようにしよう」と、このときも冷静に対応してくれました。(職員は、それで、ほっとしました・・・通常なら喧嘩に発展する場面ですから・・)




特に、現在 高齢者中心の棟の方が、こういう事象が多く見られます。


若い利用者の棟は、重度者の方が多く、言葉の理解も十分に出来ないため、むしろそういう悪い言葉のやり取りには、至らないのが実際です。もちろん、軽い障害の方もいますが、かえって重度の方を見守って、簡単な援助もしてくれます。


高齢者中心の方は、レベルが似たような人が集まり、それぞれが年齢を重ねて、次第に身体能力が落ちたり、様々な病気が出てきたりして、今まで普通に出来てきたことが、徐々に出来なくなってきます。

それを、理解して、お互いに支えあえばいいんですが、逆にお互いに出来ない部分を責め合う・・といった悪い方向へ進んでしまっています。


もちろん、今まで支援してきた職員の責任もあるでしょう・・・が、知的障害者どうしがお互いを罵り合う・・・なんて、見ていて耐えられません。


よく、それが原因で喧嘩になることもしばしば・・・



お互いが優しい思いやりのある態度で接するためには、やはり まずは職員が見本を見せなければならないのかも・・・??

どこかで、職員もそういう気持ちがあったのかもしれません。(大いに反省)
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またまた実習生がきました。

2009年03月09日 | Weblog
今年の冬は異常なくらいに暖かくて気持ち悪いくらいです。いつもなら、降り積もった雪がなかなか溶けずに残っている風景が観られるのですが・・・


そのせいもあるのか?今年に入ってから、風邪引きさんも少ないですね。また、インフルエンザも広がりは見せていないようで、ちょっと安心??その意味では、暖かい冬も歓迎ですが・・・。



今年度最後の実習生が先週から来ています。(ちょっと記事が遅れました)

利用者の方々にとっては、寮外から来られる方は、とても楽しみで、ましてや2週間も泊りがけで、若い女性(19歳から20歳)とくれば、特に男子利用者は大喜び?男子職員は・・・?

実習生が書かれた実習簿を読んでいると、外部の方からの見方が一部見えてきます。それは、普段私たち施設内での狭い中での取り組みでは、気がつかないことや新たなものが見えてきます。

実習生が来ての弊害も、少しはありますが(例えば、利用者の方の中には、意識しすぎて不安定になられる方、少しでもコミュニケーションをとろうと奪い合いになること、普段慣れていない方に支援を受け、混乱する方等、様々です)、それ以上に私たち職員には、得るものが多いですね。


1週目には、ぎこちなかった実習も、2週目になると意欲的に利用者に話しかけたり、アプローチをしようとする態度が見られてきます。
私も、立場上 実習生に関わることも多く、また実習簿の対応もしていますが、実際 実習生の状況は(というか、実習生の意欲や力量は・・?)というと、年々その実力が落ちてきていますね。

週の途中で来られる実習生の学校の担当は、それを非常にうれいているようです。

基本的には、年々入学する学生の数が減っていること、同時に福祉方面に進もうとする学生が減っていること・・・等があるようです。


現在のような世間の不況の状況でも、福祉業界に進もうとする人が少ないということでしょうか・・・?


福祉の仕事は、昔から変わらず3Kやら5Kの重労働のように思われていますね。就職がなくても、あえてそんなところへ・・・とは思わないのでしょう?

実際は、確かにそういう部分も見られる場面もありますが、人と人の基本的なふれあいという意味では、非常に人間としての基本に立ち返れる部分を感じます。



私の施設でも、最近(以前の記事であったように)新人職員さんが来て、研修され、また実際に仕事に就かれて、どうだろうか?と尋ねると、皆さん「面白い!」とか「いろんな人がいて楽しい!」「人間観察が出来る」なんて声も聞かれました。

特に世間で思っているような「知的障害者」のイメージは、実際に直接 接すると、全然思っていたものとは違った感覚を受けると思います。

その意味でも、私たちはもっと世間に本当の知的障害者の実態や状況を知らせていくことが大切だと感じます。



一度、実習を体験された学生の方々は、やはり知的障害者についての意識が、大きく変わるようですね。それは、私たち現場の職員の望むところですが・・・

コメント (2)
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