知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

ついに障害者施設にも感染が・・・

2020年03月28日 | Weblog
世界的に広がりを見せる新型コロナウィルスですが、心配していた入所施設にも、いよいよ広がり始めましたね。


前回投稿したように、一度入所施設等に入ると、一気に広がります。(日常的にある意味閉鎖空間でもあり、入所者だけでなく、外部から通う職員もいるので、しょうがないですね)


今回の事象ですが・・・(代表的な記事としてNHKから)

「障害者福祉施設で57人感染確認 千葉 東庄町 新型コロナ」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355661000.html



この施設は、元々が船橋市が設立したようですが、実際の建っている場所は、船橋市からはるか離れた、ほとんど銚子に近いところですね。法人的には、様々な事業をされており、非常に前向きな法人ですね。


入所施設も、結局は外部から通う職員がいる限り、外とつながりがあるといえます。

結局、インフルエンザにしろ、ノロウィルスにしろ、誰かが持ちこんでくるわけですね。


別に持ち込んだ職員が悪いわけではなく、それが必然の結果ということです。

現在は、感染後の影響は、年齢が高い方のほうが、重篤化してますが、施設によっては、年齢構成が違うので、一概にどうとは言えません。

だからこそ、高齢者施設になると、非常に危険な影響が出ると考えます。各高齢者施設は、その意味でも非常に神経質になられていると思います。


一番の注意点は、やはり職員が感染しないようにすることですが、職員も買い物にも出ますし、家族とも接触します。いつかは・・・というのが本当でしょう。

食事の際に限らず、常にマスク着用で、消毒も十分に行い、自身の健康管理もしっかり行い・・・という意味では、他の会社・企業以上に気をつける部分ですね。


それでも感染する可能性は、ゼロではないので、もし感染者が出れば、そこからの対応は各施設の力量ですね。感染していない職員は休むわけにはいかず、また施設を閉鎖するわけにもいきません。
逆に、うまく対応すれば少ない感染者で済ませられるかもしれません。

上記の感染者が多数出た施設さんも、今後うまく対応していただきたいと思います。



さて、私も現在無職状態ですが、春からの再就職を考えて探していますが、さすがに世間の状況がこんな感じなので、今しばらくは、静観かも・・・

元職場(A型事業所)の利用者からは、いろいろ大変なことが起きているので、戻ってほしい・・・と言ってくれますが(LINE)、実際には管理者が認めないので無理ですね。

管理者以外は、ほとんど知的障害者や精神障害者の対応をしていない職員ばかりなので、実際の場面での対応に不都合が生じているのも、よく分かります。
特にレベルの高い精神疾患を持つ方々の対応は、見かけ以上に難しいことを理解していないので、見たままの対応しか、していない可能性大です(私が在籍していた頃から、そうでした・・・言っても改善してくれない・・・そんな状況)。

なんとかなる・・・的な感じで、対応されている感覚はあるのでしょうね。(安易)

私が、対応してきたことを、あまり評価されていない・・・知らない・・・ので、これまでもなんとかなってきた・・・感覚なんでしょう。心配ですが、しょうがないですね。

いくら言っても、(職員同士が)分かり合えないので、辞める一因にもなったんですから・・・


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高齢者としての自覚

2020年03月24日 | Weblog
今日、元勤務していた入所支援施設の職員と出会い、現在の状況等の情報を得ました。


世間では、新型コロナウィルスで大騒ぎですが、入所施設等では、その対策はどうしても限定されてしまいます。

意識の高い「高齢者施設」では、早々に外部との接触を断ち、いかに入所者を守るか・・・という部分で、対策されています。(比較的、対応が早かったので、高齢者施設での拡散は防げたのでは・・・と思います)。職員さん方は、大変だったろうと感じます。

元勤務していた入所支援施設でも、確実に外部との接触をさけるため、無駄な外出を避け、通院等の最低限必要な部分については、マスク絶対着用等の対応を取っています。逆に、こういうある意味「閉鎖的空間」のある施設のほうが、拡散したときの危険度を、十分に心得ているからとも思います。

ただ、世間的なデマから来る騒ぎで、確実にマスクやトイレットペーパー等は不足状態だということです。

本当に必要な場所に行きわたらない・・・これが一番の問題だと感じます。


さて、こういう高齢者施設等の集団は、職員側や管理側がしっかりしていれば、それなりに拡散は防げますが、世間の一般の高齢者はどうか?と言えば、大きな疑問詞がつきます。


私も、生活の関係で週に何度かは買い物に出かけます。

すると、用事も(買い物もしていない・・・買い物かごを持っていない)高齢者の方・・・主に男性・・・が、売り場をウロウロ・・・。奥さんの付き添い・運転手兼任ならばいいのですが・・・何も用事がない状況で、品物を触って周り、そのままどこかへ・・・という方を数名見かけました。


こういう方は、自分は絶対にコロナウィルスには感染しない・・・と思い込んでいるんでしょうね。(怖い)

そして、逆にこういう方ほど、自分が感染してしまっても、理解が出来ずに、ウロウロして広げていく・・・こういう意識の薄い高齢者が、極一部におられるようです。



高齢者という分類される方々(私も還暦を超え、その一部に・・・)には、意識の高い方と一般的な生活をされている方、またその対面に、自分は長生きしてきたんだ・・・大事にしろ!的な、おかしな考えの方もいらっしゃいます。

自身の高齢化を実際に意識出来ていない方、例えば、自身の身体の衰えや感覚の衰え、また病気に対する抵抗力の弱体化、物覚えの悪さ、記憶のあいまいさ・・・等々。

これを少しでも意識出来てくれば、ああ自分も歳をとったなあ・・・と少しは控えよう・・・と思うものです。


しかし、それがない一部の方は、まだまだ・・・と思って、例えば自動車の運転や、食事の量、世間での行動等をとってみても、よく分かります。


不思議と(という言い方をすればおかしいですが)、私が関わってきた事業所(A型・B型・就労移行・入所等)の様々な障害を持たれた方々は、その意識は十分にありますね。だから”自重”出来るのです。

逆に、健常者でそれまで元気に仕事をされてきた方のほうが、それを認めたくない・・・というか、自覚したくない感じがひしひしと伝わってきます。


それが、様々な事件や事象を引き起こしていると思います。


自分が、少し気が短くなったな・・・と自覚出来れば、列に並んでいても、待つことができるし、店員に文句を言うこともないでしょう。



特に、今は世間はこんな状況です。

私も含め高齢者は、自覚を持って行動しましょう。



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相模原事件の判決が出ました。

2020年03月17日 | Weblog
注目されていた「相模原事件」の判決が出ました。

少し省略しましたが、いわゆる約3年半前の平成28年7月に、相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖容疑者が、入所者19名を殺人、また職員を含む26名に重軽傷を負わせた事件です


各ニュースサイト等を見れば、判決の内容は分かると思いますが、一応平均的な報道のNHKサイトを参考に・・・。

「障害者殺傷事件 植松聖被告に死刑判決」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200316/k10012333681000.html


当時から、元入所支援施設職員を長らくやってきた私自身としては、無関心でいられない事件でした。


当時は、容疑者の考え方や言葉が、様々な形で伝えられてきましたが、私は、むしろ亡くなられた入所者の名前を出さない件について、意見を投稿した覚えがあります。

それについても、様々な意見が出ていましたが・・・(結局、名前が出されたのは、一部の方だけでしたね)


まず、容疑者の問題については、世間では大きくは捉えられませんが、こういう考え方の人は、潜在的に結構いると思います。

それは、私自身がこういう現場である入所支援施設で勤務してきたからこそ感じるもので、実際に直接知的障害者に関わっていない方なら、憶測でしか、話せないことも多く、今回の事件についても、「かわいそう」とか「残酷な事件」とかで、片付けられてしまってもいい感じもありました。

しかし、直接関わってきた部分で言えることは、世間の半分くらいの方の対応は、冷たいものです。


それはおそらく、理解しにくい部分が多い・・・そういうことだと思います。

実際、自身がこの仕事に関わらなかったら、同じ感覚だったかもしれません。



そりゃ、目の前で突然奇声を発したり、意味不明の行動を取られたら、誰でも驚きますし、嫌な気分になります。ましてや、理解をしようとする感覚のない方ならば、「なんだ、こいつ」感覚ですね。

保護者の中にも、一緒に住めない(様々な理由がありますが)ために、距離を置いている方もおられます。

逆に、頑張って理解しよう、共に歩もうとする方も、少なからずおられます。


正直、私も27年以上も勤務してきましたが、半分仕事、半分福祉という感じでやってきました。こういう障害者関係の施設や事業所で勤務する人は、「えらいね」「大変でしょう?」という言葉で片付けられてしまうことも多く、職員が皆、福祉精神を持って取り組んでいるわけではありません。

私のような「仕事半分」の人間も多いですね。


それでも、実際に現場で接していると、”情”も感じますし、ある意味の理解も出来ます(例えば、なぜこんな行動にできるのか?なぜ奇声を発するのか?」等は、経験で分かってきます)。

しかし、容疑者の彼のように、世の中から消えてもらおうなんて発想にはなりませんね。

ただ。世の中にはこういう人たちも、暮らしているんだな・・・という感じですね。


この裁判で、不思議に思ったことは、殺人事件で、なぜ精神的な部分(心身喪失)や責任能力を問うような弁護側の主張が出るのかが分かりません。(望むならば、この「刑法39条」について、もっと議論があってもいいと思うのですが・・・。)


この事件での容疑者は、自身で責任能力を認め、どんな判決がでても控訴しないことを伝えていたようですが、それでも弁護側が、上記のような弁護をして「無罪」だと言っているのを見ると、「?」の感覚に陥るのは、私だけではないと思います。

罪を認め、「減刑」を求めるなら分かりますが・・・


まあ、その議論は別の機会にしていきたいと思います。



一般の方の中には、こういった知的障害者の施設職員の中には、こんな考え方の人間はいるのかどうか?という部分ではないでしょうか?

それは、「否定」は出来ません。

それは、前半で書いたようなことですが、なる程度の期間、知的障害者(特に重度と言われる方々)と直接的に接してきた職員の考えは、実際は分かりませんが、ひとつだけ言えることは、一定期間一緒に過ごしてきたら、ある意味”情”はわきます。

こいつ「死んだらいいのに」とか「殺してやろう」という感情には、ほとんどの方は、至らないと思います。

ましてや、容疑者のように、計画を立ててまで殺人を試みようとは、思いません。


そこは、この容疑者の特異性は感じられるところですね。


私は、この判決は、当然と考えます。

なぜなら、障害者という枠組みは関係なく、人を19人も殺した人間が許されるわけはないのですから・・・


(そういう意味で、余計に「無罪」を主張した弁護側のほうが、よほど異常と思えるのですが・・・あくまでも私の個人的な考えです)



私は、人の命の尊さなんて、宗教的なことは言いませんが、どちらかというと、障害者も含め、人の生き方の問題は大きいと思います。どう生きるか?って重要ですね。

その意味では、いろいろ考えさせられる事件でした。


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入所施設や通所事業所の対策は?

2020年03月15日 | Weblog
世間は、新型肺炎の件で大騒ぎですが、それでも職場は動いており、簡単に休むわけにはいきません。

現在、現場との直接的な関りはありませんが、実際に現場の声を聴いていると、今までの医療体制(病気に対する)にかわりはないようです。
つまり、以前からも、インフルエンザやノロやO157等、様々な病気に対する対応があります。

特に、入所施設になると、本来病気が持ちこまれるのは、外部(職員・通院や外出・保護者等)からであり、これを遮断していれば、それほど大騒ぎすることはありません。
ただ、一度入ってしまうと、そこは隔離状態になります。

幸い、なんとか隔離状態にするための居室(元気な方に移動してもらうことになる)を、(病気用の)隔離部屋にして、罹患された方を集中的に介護することになります。

しかし、これも確実性でいくと、病院と同様で、絶対的な隔離にはならないので、いずれは、職員や他の利用者にも罹患される方が出てきます。

そういう私も、当時ノロウィルスに看病中に罹患し、ひどい状態になった覚えがあります。

当然、体調管理や健康管理等、十分に職員側が意識して行うことが重要です。


学校関係が、休みになり、逆に個々の管理は誰がするんだ・・・?と不思議に思います。

集団というのは、一気に罹患する可能性もありますが、逆に管理もしやすい面もあります。

こういった急激な新たなウィルスに対応するには、個々の管理が必要になると考えます。


今のように、責任逃れのように各家庭に戻してしまうと、(行政から対応方法も示さずに)現状のような状態では、行政の責任は問われなくても、最終的に苦労するのは誰になるのでしょうかね。


また、通所の事業所や施設になると、また事情は変わってきます。

あくまでも、現在の本人(利用者)の体調管理・通所後の健康管理を十分に行うことで、例えば発熱等がみられる場合は、即帰宅という措置が取られ、他の利用者への影響を最小限少なくするようにされています。


集団というのは、確かに一気に広がる可能性は大きいですが、(いい意味での)管理という面を重視すれば、これほど確実に全員に対して(同じ対応が)行える部分は重要ですね。

また、複数の目があるため、もし体調が悪いとか、状態がおかしい・・・と感じたら、誰かが伝えると思います。

それが、個々の家庭に戻してしまうと、どうなっているのか把握も出来ず、各家庭に任せれば、いい加減なところもあれば、必要以上に対応されるところもありで、ある意味怖いですね。


様々な行事が中止になり、大きな大会やイベントも中止になり、人が集まらないようになってきているようですが、実際は多くの方が集まっていますね。

スーパーマーケットにも人がおり、各地で交通機関は一応動いており、遠出はしないものの、近くへの外出は、今までと同じです。

職場へも出勤しなければならず、結局何が正しいのか?分かりません。

この騒ぎが収まった頃に、徐々に現在の反省点や見直しが行われるのでしょうね。はたして・・・。
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いろいろ就活のため、面接に・・・

2020年03月10日 | Weblog
改まって、こんなに面接を受けるとは思っていなかったのが本音です。

まあ、すぐに就職を・・・とまでは思っていなくて、2月3月はとりあえずのんびりしよう・・・と思っていました。


就活用に、いくつかの就活サイトにも登録しており、そこから連絡が来ます。
また、前の業務上ハローワークの方とも交流があったので、個人的に紹介もありました。

ただ、時期的に2月3月・・・というのは、再就職には難しい時期なのか?たくさんはありません。
特に、自身が希望する「サービス管理責任者」の業務が行えるところ・・・というと、より数が限られてきます。

その中でも、自宅から通える範囲内でいくつか紹介頂き、実際に面接に行きました。



元々、そんなに緊張するタイプではないので、面接も会話が弾み?いろいろ直接的に、内容を聞いてみると、地元の町ではないため、実際の状況(利用者、行政、支援センター等)に違いを感じました。

障害者の支援施設や、A型、B型、生活介護等いろいろなところで、勤務してみて、なかなかそれぞれに取り組みがあり、面白いもんだなあ・・・と、(おそらく、入所支援施設に定年までいたら、分からなかったことを知り)驚いています。


今日も面接があり、今回は就労移行専門の事業所でした。

大きな市の中心付近にあり、事業所自体が非常に綺麗でおしゃれな感じなので、全く自分には似つかわしくない感じが、ひしひしと伝わってきました。

今回は、すぐに採用とかの話ではなく、今後の方向性で春以降に勤務になるかどうか?という面接でした。

自分としては、勤務時間や通勤方法、給与の問題や、その一番のサービス管理の仕事が出来るのかどうか?が重要なので、そこを重点的に探していきたいと思っています。



一番面白いのは、新規事業所開設なんですが・・・。(それは限られていますね)
※先日、お会いした方(事業所開設予定)などは、1月いっぱいでその元職場を退職します・・・と言ったら、うちに来てくれたら・・・(半分冗談ですが)なんて言われて、思わず考えてしまいました。(ただ、他府県で、新幹線でも2時間かかる場所です・・・笑)もう少し近かったら・・・と答えましたが・・・。

全国を範囲にすれば、ないこともないんでしょうが・・・。住居を移転するわけにもいきませんね。残念。
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