知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

ショートステイ

2009年05月24日 | Weblog
施設では、自宅の都合等で、知的障害者の方をケア出来ない場合に、短期間のショートステイを受け入れています。(主に2週間ですね)


事前に、ある程度の本人の状況をアセスメントすることで、この施設で短期間生活が可能かどうかを確認します。少々、施設的に無理な場合も生じます(環境面や施設整備面、生活状況との大きな違い等・・)。

基本的には、(同時期に希望があれば)地元の方を優先していますが、通所の支援施設も併設しているため、その通所されている方が多いですね。(保護者の方も、安心して頼めるみたいです。)


あるいは、近辺の大きな町から来られる方もいます。

まだまだ、職員側も対応の整備が十分に整っていなかった部分もあり、最近整備を充実させて、受け入れる方法も確立してきました。特に、保護者宛の注意事項、説明書や、利用中の記録の取り方も含め、今までは、受け入れて、「はい、さようなら・・」のような感じだったのが、受け入れ中の状況や持ち物の整理に始まり、この期間に取り組める目標設定等まで、実施出来るような体制が整ってきました。



それでも、現在入所支援施設を利用されている方々は、急に違った方が来られることで、不安定になられる方もいます。その点が一番要注意な部分で、落ち着いておられる方が不安定になる状況をつくることは、控えるようにしています。


また、夜間等寝られないことで、周りの方に迷惑をかけるような部分も気をつけています。

その意味でも、短期間に限っての利用について受け入れるようにしています。


施設によっては、様々な受け入れ方をされていると思いますが、施設の環境整備が整っているならば、もっと多くの方を受け入れられるのでしょうが、現在の状況では、これが限界ですね。

世間に開かれた施設になるためにも、そういった環境整備も必要でしょうが、古い施設になるほど、難しいでしょうね。(大幅なリフォームが必要になります)


現在は2組のショートステイを受け入れています(男女それぞれ1組ずつ)。男子の方は、施設に慣れてきたのか、周りの利用者の方とも仲良く出来ていますね。

先日、本人の方に「早く家に帰りたい?」と尋ねたら、首を振って「いや」と言われました(結構重度の方ですが・・) 今は、家よりここにいる方が、居心地がいいようで・・・?(いいのか悪いのか分かりませんね)
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ボランティアの方が来ました。

2009年05月18日 | Weblog
先日の土曜日の午後、利用者の方の余暇活動の時間に、地元からボランティアの方が来られ、楽しい歌を歌っていただきました。


2ヶ月に1度ほどの回数で、様々な方がボランティアで、主に余暇活動を中心に利用者対象で取り組みをされています。今回もその一部で、今年度初めての取り組みでした。

今回は、女性の2人組で、楽しい歌(みんなが知っている歌)を一緒に歌っていただきました。結構、いろいろな施設や団体を回っておられるようで、話も面白かったし、うまくみんなをのせていたようです。



なかなか、施設の職員だけでは、限界があります。それに、利用者の方もマンネリ化してしまい、新鮮さが必要になります。また、利用者の方々も施設外から来られるほうが喜んでくれますね。


やはり音楽関係が多いですが、中には人形劇や演劇的なものもあり、どんどんいろんなものを取り入れていきたいですね。


施設では、隔週での週休2日制度を取り入れており、土曜日も隔週でしか機会がありません。つまり2ヶ月に4,5回程度・・・その中の1回がボランティア・・って感じになります。


夏に近づき、外での取り組みも可能になれば、スポーツ的なものもあってもいいかもしれません。

これからも、様々な取り組みを考えて、ボランティアの方も募集していきたいと思います。

面白い取り組みがあれば、教えて下さい。


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今日みたいな暑い日は寝苦しい・・・?

2009年05月11日 | Weblog
今日は、全国的に夏日のように暑かったですね。


施設のある地域も、日中の温度が30度くらいまで上がり、まるで夏の到来みたいな感じでした。(夕方になると、徐々にひんやりとして、元に戻ってきましたが・・・)

それでも、昼間の暑さが残っていて、利用者の方の居室は暑い空気がそのままで、布団もまだ冬布団から夏布団への移行中で、少々分厚い状態・・・。皆が寝静まった頃に、各居室の様子を見に行くと、皆暑くて布団がはだけていました。もちろん、パジャマも中途半端に厚い生地の方もいて、汗をかきながら・・・みたいな寝姿でした。


私自身も、昼間に宿直業務を行っているときも、ほとんど半袖状態。夜も同じように半袖のまま・・・。やっぱ、季節に合わせて・・というより、その日の気温に合わせて衣類も調整出来ればいいのですが、利用者の方はなかなか、すぐには出来ません。
援助する側の職員も、このままこんな暑い日が続くとは思えずに、薄着をさせていいものか?または、このままの厚着でいいものか?迷ってしまいます。まあ、結局そのままで、寝てしまうんですがね・・。


あっ!誰か起きてきましたよ。暑くて寝られなかったのでしょうか?

でも、また自分の布団へ戻りました。おやすみなさい。



こういう季節は、日々の温度が変化して、温度差が激しく変わると、体調を崩す人もいます。世間では、新型インフルエンザが・・と騒がしくなってきましたが、基本的に体調が悪いときは、何につけても危ないですね。

こんな暑い日ほど、体調管理は十分に! 気をつけましょう。


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帰宅期間が終わりました。皆さんお帰りなさい!

2009年05月06日 | Weblog
今日でGWも終わり・・・。皆さん、帰宅期間を終えて、無事帰ってきました。


順々に保護者の方と一緒に帰寮されるため、今日の出勤している職員で対応します。帰宅期間中の各利用者の方の様子を伺ったり、変わった様子がなかったかなど・・。また持ち帰られた帰宅中の記録等も預かり、後日 担当者の職員に連絡します。


よく話されるのは、帰ったら全然寝ないことがある・・とか、朝早く起きて困る・・とか、お茶やジュースをやたらと飲む・・とか。

利用者の方は、考えてみると、1年の間で施設内で生活している期間の方が長くなっています。帰宅期間といっても、せいぜい1週間、これが年間3回ほど・・・数えてみると、ほとんどが施設内にいることになります。


それぞれ利用者の方も、自分が一番生活の中心である施設の、自分の居場所で、いかに過ごすかを考えていると思います。「適応」という意味では、いいのかもしれませんが、自分の家が、逆に外出先のように環境が違った場面になることは、少し寂しい気もします。

それでも、やはり保護者の元に帰ることは、一番の楽しみのようで、帰宅期間は待ち遠しい「行事」でもあります。


面白いのは、(保護者の方の話から)1週間近くたつと、そろそろ施設に戻る時期だということが分かるようで、そわそわしたり、落ち着きがなくなったり、また勝手に荷物を準備する方もいるようです。



本末転倒のようで、どちらが自分の住みかなのか、分からなくなりますね。


利用者の方が、帰宅されて一番なのは、はやり「甘えられる」ことなのでしょう。
施設内では、どうしても制限されたり、自分のしたいことも制止されたり、自由に飲んだり食べたり出来ません。これが、家に帰ると比較的自由になるので、そういう意味では、楽しい時間ではないでしょうか?


明日からは(今日から?)、また元の施設の生活が待っています。


もちろん、利用者本人のためにも、いろいろな制限も必要ですが、出来るだけ本人が楽しいと思えるような時間を過ごせる努力もしなくてはなりません。


集団生活の中で、許せる範囲の楽しみ方を見つけるのも、私たち施設職員の仕事なんだなあ・・・と考えます。


また、明日から皆さん よろしくね。
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