知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

やる気をだそう!?

2013年06月18日 | Weblog
久しぶりの・・・(というパターンが、ここ数か月続いてます)


新年度の仕事の量と、体調不良が重なり、もう身体がボロボロ・・・


なんとか、気合を入れたり、意識を高く持って・・・と思いましたが、なかなか・・・・


そんな自分にもやる気を出す取り組みを・・・と思い、自分の属する作業班で「朝顔」を栽培することにしました。


利用者の対象者の関係で、栽培的な方面はあまり向いていないかな?と考えていましたので、今まではあまり取り組みはしませんでした。

定期的な水遣りや、花に対する意識、自分たちのもの・・・という気持ちが持てない・・等の理由でしたが、


基本的には変わらないものの、実際は支援する側の意識の問題でもあり、支援者側がやる気をだそう!と相談し、


今年は「朝顔」に挑戦です。



少し遅めの種まきに始まり、あまり経験のない栽培・・・。


経験のある職員や、専門店の方に教えてもらい、またネット等からの情報も手に入れて、試行錯誤しながら始めました。



約1か月たち、なんとかツルも伸び、育っています。


利用者の方にも意識してもらおうと、各自に鉢を用意し、それぞれの名前を入れて育てています。


メンバーの中には、過去に農耕の仕事をしていた人もいて、熱心に水遣りをしてくれる方もいます。(やっぱり、後のメンバーは無意識・・・んんん・・・難しい)


もう一つの作業班(重度者対象の)でも、今年は地元の自治体からいただいた「ゴーヤ」を栽培しています。それぞれ協力しながら取り組んでします。



施設での花等の栽培で難しいのは、植える場所です。


一応、レベルの高い利用者は、農耕等の作業を専門の場所(大きな畑)で行っていますが、そういった場所は確保出来ていないので、(特に見えることを意識して)庭に植えることにしました。


ところが、見える部分というのは、違った弊害が生まれます。


皆さんが、うまく育っているなあ・・・とか、綺麗に咲いているなあ・・・と思っていただければいいのですが、中にはプランターや鉢の二葉が気になり、抜いてしまう人がいます。


これは以前も他班が取り組まれたときに起こったことで、花が全部切り取られたこともありました。



今回も一応気は付けていましたが、(予想通り)ひとつのプランターの朝顔の二葉が毎日、順番に1本ずつ抜かれて(根元から切られて)いました。最初は根切り虫かな?と思いましたが、切る順番が1ぽんずつで、それも意識した形で切ってあったので、おそらく・・・


結局、そのプランターに植えてあった朝顔は(5本ありましたが)全部切られてしまいました。


犯人?はある程度予想出来ていたので、それを公表せず、本人に同じ種類のプランター(5本植え済)を渡し、自分で育てるように促すと、それ以降は切られる事件が(ピタッと)なくなりました。もちろん、その方が・・・とは確信出来ませんが、叱ったりするのではなく、よい方向にいければ・・・と思います。


実際に朝顔の花が咲くのは8月下旬から9月になりますが(少し遅かったので)、楽しみです。


もちろん、自分のやる気のためでもあり、利用者の新たな意識の持ち方への期待感でもあるのですが、栽培を取り組むことで、少しでも仕事の面白さが出てくれば・・・と。



コメント
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