知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

新たな一日

2015年04月01日 | Weblog
昨日まで、随分グチの毎日だったので、今日からは気分一新、世間(福祉業界)を外から見て、いろいろ考えてみたいと思います。



今日のTVの特番で、福祉業界(特に介護現場の状況)についての話がありました。介護現場での職員側の話なんですが、福祉業界共通の人材不足の深刻さを伝えていました。


ある施設では、新規採用したのに半年後には20人以上が辞めていた・・・とか、ある施設では職員間の悩みを聞くことで、今後の意欲につながるようにしている・・・とか、雰囲気がいいので、働くことに生きがいを感じている・・とか、様々ですね。


基本的には、やはり施設長の考え方にもよると思いますが、職員がやる気を出せば、施設はよくなる・・・結果、入所や通所されている方々は、前向きのケアが受けられる・・という方向が出ます。もちろん、結果が出るまでは、時間もかかりますが・・・



逆に、職員が不満を持って仕事をしているとか、全然やる気が感じられない施設では、そのケアされる側も不幸ですね。



特に、介護現場では、最後の残りの人生を楽しく生きていくことが大切だと思います。家庭等での介護が難しくなっている現在、そうした施設での雰囲気作りは大事だと思います。



ある施設の管理職の方が、職員の問題として、世間等の給料と同レベルを目指すことも大切だと言っていました。



意欲は、ボランティア精神だけでは継続出来ません。福祉的な意識だけを持っていても、現実は個人の生活があります。職員個人の生活の安定が、福祉現場での職員の充実にもつながり、意欲にもつながります。



これはTVではないですが、ある施設長が、正直な話をしていまして、(私が直接聞いた話です)
施設職員にも、出来る人間とあまり役にたたない人間が、現実にいるそうです。つまりは、ただ働いているだけ・・の人間です。


何か役職や、大切な行事担当にも出来ず、言われたことをこなしている・・・中にはそれも出来ない職員も・・・人もいるようです。



それは施設内職員全体の20%はいるんじゃあないか・・と言われていました。



そういう方は、この業界に限らずいるようです。



ハチやアリの世界と同様に、絶対にダメな職員が出てくるようです。・・かといって、頑張っている職員にとっては、腹の立つものですね。



結局、人事異動や役割分担や配置転換等でも、どうにもならない人がいて、辞めさせる訳にもいかないので(そういうときだけ、元気に反発するらしいですが・・)、現状維持みたいな感じになる・・と聞きました。




一般の方は、福祉業界は体力や精神的にしんどい・・という印象をもたれているようです。確かにそういった面も多いですが、どの職場に行っても、同じような状況はあると思います。楽な仕事なんてないでしょう。(楽と思えることは、自分にとっていいかもしれませんが・・)



やはり、働いただけの報酬と、生活の安定が大事ですね。



福祉業界も、ボランティア精神だけの時代は、過去のものだと思います。「人を大切にする」気持ちがあれば、いいものが出来ると思いますが・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする