知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

もうすぐ2か月。

2021年10月28日 | Weblog
9月の上旬から勤務し始めて、ようやくもうすぐ2か月が経過しようとしています。


A型の就労継続支援の事業所なんですが、自宅から自家用車で、約1時間半の通勤をしています(距離にすれば、50km程なんですが、なにぶん朝の渋滞はすごくて、10km余りが30分以上かかるという、毎朝の忍耐を試されています)。

ただ、自身が高齢(65歳)ということもあり、体調やらも考えて、週3回の勤務にしてもらっています。


本来、サビ管ならば、常勤であるため、週5日は必須なのですが、現在はあくまでもヘルプ的な業務内容です。

それでも、長年の経験やサビ管としての業務、利用者対応等、職員さんからも一応頼りにされているので、働き甲斐という意味では、通勤距離や時間等の問題をのぞいて、頑張ろうという気持ちにはさせてくれます。


実質、週3日というのは、業務内容を考えると、時間は足らないのが本音です。
(事業所の管理者からは、本当は毎日来てくれると、ありがたいんだけど・・・とは言われています)

正式な「サビ管」(常勤)の方の応募もしていますが、なかなか適した人材が見つからないようです。


そのため、私は時間給でのいわゆる「サビ管」的業務ヘルプといった、中途半端な位置で、正職でもないので、利用者さんやサビ管的業務以外は、他の方(職員)に任しています。

利用者さんの数も多いため、事務業務や役所対応の仕事も多く、他の職員さんと一緒に取り組んで、なんとかこなせている感じですね。


特に、現在”コロナ禍”という今までにない状況であり、特に精神疾患を持たれた利用者さんにとっては、通勤という難関が待っています。
現在の事業所の場所も、主要な駅から徒歩7分程度の距離であり、通勤には大きな問題はないのですが、多くの他者と密状態になったり、様々な事象を気に掛ける方にとっては、なかなかの超えられない壁が存在しています。


一応、出来る限りの通勤(通所)を勧めていますが、ここは本人の健康状態・精神状態等を考慮すると、どうしても在宅が多くなっているようです。

現在、「コロナ禍」という名目での「在宅」措置が存在しています。(これも自治体によって判断が様々であり、特に電車通勤が多い都市近郊では考慮されているようです)
特に、今年度になって、自宅での在宅勤務やテレワークといった形の業務体系も出てきたこともあり、各自治体から施策実施が行われ、あくまでも一時的なものと思いますが、在宅の業務も可能という考え方が出てきました。

しかし、この月になって、「コロナ禍」についても、様々な制限が緩和されだし、徐々に名目上、そろそろ大丈夫なんじゃあ?と状況も考えられるようになってきました。


だからと言って、精神疾患のある方にとっては、この急激な「コロナ禍」の状況変化が、即対応出来るか?と言われれば、難しいと思われます。


私も、本人さんとの面談を繰り返し、通勤は可能なのか、在宅ならば仕事が継続出来るのか・・・等のお話をし、無理な状況ならば、「在宅」という選択肢を選び、各利用者さんの地元の自治体に(受給者証を受けておられる自治体)申請するという流れになります。

これも、各自治体によって、その判断が様々で、(内容にもよりますが)ある意味すぐに受けていただけるところや、多くの添付書類が必要なところ、何度も検討してから、ようやく受けていただけるところ・・・と本当に、これもいろいろです。


逆に言うと、書類申請の文書は「サビ管」の仕事であり、重要な位置を占めています。(書き方によって、本当にその方に在宅が必要なのか?の重要性が変わってきます)

今月で3件の申請を行いました(一応、ありがたいことに、すべて申請が通りました)。


※現在の統計(障害者の状況/内閣府) 参考までに
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r01hakusho/zenbun/siryo_02.html




今後、この「コロナ禍」という状況がどう変わっていくのか?は予想できません。しかし、利用者さんにとっては、通勤不可という状況での収入減は大きく、生きていく糧を失います。(多くの方が、障害年金+事業所賃金という収入での生活をされており、中には生活保護の方もおられます。)

表立って、こういう方々の生活状況が世間に出ることは少ないですが、実態は皆さん、ギリギリの生活をされています。正職でもパートでもある程度継続して働かないと、現在は生活が困難であるという実態が、どこまで世間で理解されているか、非常に悩むところです。



もうすぐ選挙投票日がありますが、政治家を選択するということは、大きな意味もありますが、逆に現在は簡単には社会の変革も難しいということも、感じます。


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今度の仕事場はやりがいがあるかも・・・

2021年10月01日 | Weblog
新しい職場に移り、なんとか1か月が経過しました。自分でも、よく続いているなあ・・・と感心。


やはり、今回の職場は、しっかりと「サビ管」の仕事が腰を据えて出来ていることですね。これは大きい。


通勤は、片道1時間半ほどかかりますが、半分は朝の渋滞のせいですね。もう慣れましたが・・・


実は、今日10月1日に、利用者の方には嬉しい「最低賃金」の更新がありました。
詳しい情報は以下のサイトを参考に・・・

厚生労働省・地域別 最低賃金の全国一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/


朝から、出勤されている利用者の方に、順番に契約を更新しました。現在勤務している事業所は大阪府なので、992円です。前回より28円上がりました。このコロナ禍の中で、業種によっては、なかなか厳しい状況かもしれませんが、この福祉業界では、利用者の嬉しい顔を見ることが出来、非常にありがたいことです。

たった28円と言っても、実際には1日4時間、週に5日間、ひと月の最高勤務が(受給者証の数字で)23日なので、最大2500円くらいがアップされることになります。これは大きい・・・。

同時に職員の給与も上げてほしいくらいですが・・・



この事業所に来て感じたことは、以前勤務していた「就労継続支援A型、B型、就労移行」等の事業所では、新規立ち上げという事情もありましたが、なかなか利用者が集まらない・・・という苦労がありましたが、今回はそういう苦労はあまりしなくてよかったこと。営業仕事や、利用者援助の仕事上の直接的対応は、支援員の方がしてくれること、こういう部分が助かります。

もちろん、利用者の方が不安定な場合や、不満や苦情に対しては、対応が必要になりますが・・・。


現在は、以前在籍されていた「サビ管」の方が、何度か入れ替わられているので、利用者の情報や資料が散らばっていて、それを今、編集中・・・というのが仕事です。

職員の方も、古手の方が少ないため、過去の状況を探し探しの状態です。


今回の最低賃金の契約更新の際も、利用者さんの住所が間違っていたり、情報が違っていたり・・・と、いろいろ苦戦中です。それをひとつずつ修正・編集しながら、毎日をこなす・・・という業務です。

また、この付近の役所関係とも、徐々によい関係作りが必要になるため、いろいろ挨拶しては、話をして、状況把握をしています。そういう意味で、毎日が充実していると言っても過言ではありません。


地元の役所はともかく、支援センターや地元の支援学校の先生、ハローワークの係官の方等、皆さん丁寧に説明してくれ、いろいろな情報を提供してくれます。非常にありがたいですね。


この業界も、年々、いろいろな変更もあり、例えばコロナ禍の影響もあり、以前だったら面倒だった「在宅」の申請も随分、簡単明瞭になってきました。

そういう意味でも、「サビ管」の業務が、以前に比べてやりやすくなった感じもあります。


おかげさまで、もう少し、この仕事が続けられそうです。




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