知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

辞めたいけれど・・・

2016年04月15日 | Weblog
再就職、職場復帰とは名ばかり・・・で、結局出勤したのは3日間だけ・・・


この状況を打開しようと、施設の所長やこの仕事を勧めていただいた管理職の方と、話し合いを持ちました。自分自身が、なぜこういう状況にあるのか?その原因は何なのか?今後、どうしていくのか?・・・等々。


皆さん、法人でも重要なポストに就かれている方々なので、こういった私の件で貴重な時間を取ってもらうのは、非常にありがたいですが、逆にすぐに捨ててもらうほうが、気が楽なこともあります。



で、結局どうなったのか・・・


新しい職場での環境に慣れなくて、体調を崩した・・・とか、勤務体制の厳しさに身体が耐えられなかった・・・なんて、ありきたりの話はありました。そういうことは、仕事以前の問題です。

私もこの業界は、素人ではないので、そういった問題は関係ありません。



身体が、その施設環境・体制に合わない・・・というのは、致命的です。慣れや時間が解決してくれる問題ではありません。根本的に、拒否しているのですから・・・


そういう意味で、早めの辞退(退職ではありません、時期がまだまだ始まったばかりですから・・・)によって、周りへの影響を少なくしていきたいと考えての、決断だった訳です。




しかし・・・


結論は、もしかしたら・・・という漠然とした(管理職側の)予想の元、この1か月は在籍して様子を見ては・・・?ということになりました。
んんん・・・様子を見て・・・って、自分の中では、もう結論が出ているのに・・・とは思いましたが、やはり再就職への道を勧めていただいた方には、逆らえません。この条件をのんで、今月は自宅待機状態になりそうです。
(変に数回、出勤しても迷惑になると思いますが・・・)




いい機会なので、施設の所長さんに、現在の休憩のない職場体制は、改善出来ないのか?と尋ねてみました。

すると、返ってきた答えは、「言うことは分かるけど、無理だね」とのこと。最初から、そういうことは考えていない・・・ということです。まだ、今、一番いい方法を考えている・・・とか、何かいい案はないか?とか、そういう前向きな話は聞かれなかったです。

もうひとつ、気になったことに、毎年のように法人内の事業所での人事異動が行われています。それも、各事業所の職員(複数)に聞くと、考えられないような人事なんだそうです。


確かにこういった業界では、あまり長く居すぎると、利用者の方との馴れ合い状態が心配されます。しかし、逆に言えば、信頼関係は(保護者も含め)より強化されます。私は、後者のほうが大切だと思います。

それが10年15年となれば問題ですが、私のようにたった1年とか、ちょうど軌道に乗った状況の5,6年・・・というのは、せっかく作り上げた体制を無理に崩壊させているような気がします。



職員のやる気を削ぐ行為でもあり、次に向けての意欲なんて湧く訳はありません。



現在所属している事業所(通所施設)も、職員の欠員が多く(昨年は3人も急に退職しました)、異動に納得出来ない職員が辞めていくケースも多いようです。それなら、余計にそれを見越して、この欠員の多い、また体制が厳しい事業所に、確かな職員を配置すればいいのに、今年度の人事は無茶苦茶で、力量のある職員(経験豊富です)を2人も異動させて、経験の少ない職員ばかりで、運営させています。


保護者の方が、実際にこの内部状況を詳しく理解されれば、絶対に反対されると思いますが、そこは分からないように(また自分の子供に集中できるように)環境が設定されています。



ある程度、規模が大きくなりすぎた法人なので、将来に向けたビジョンをしっかり持った管理職が運営しないと、いずれは崩壊につながっていくと思います。
(古い職員から)聞くところによると、こういう雰囲気はもう数年前から始まっているようで、理事長(この法人を設立された方、今年で退任される予定です)が個人的に話しておられたことでは、「若い連中は、話を聞いてくれない・・・」とぼやいておられました。


おそらく自分たちの考えを曲げようとしない・・・先程の事業所の体制を全く考えていないような・・・そういった管理職が、いつまでものさばっている状況では、この法人も長くないですね。そう感じました。




私は、ただ早く立場をフリーにしてもらって、次の就職口を探したいのですが・・・
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続けられない・・・

2016年04月08日 | Weblog
今月から、職場復帰していますが、以前から書いていた通り、この業界に対する不信感と、今の施設の体制に対する違和感からか、体調を崩してしまい、十分な業務がこなせていません。


今までで、こういうことは初めてです。


じゃあ なぜ、復帰したの?と問われそうですが、同じ法人内でいろいろなうわさは聞いていましたが、これほどひどいとは思いませんでした。

以前の事業所から(私のように)異動を言われ、結局辞めた方もいます。この事業所は、ここ数年で、何人もの退職者を出しているようで、それなりに原因があるのは確実でした。(そのため、現在職員不足で、2名減状態で業務しているようです。)


私も、そこまでは・・・と考えていたので、復帰の話で、もう一度頑張ってみよう・・・と思い(新たな挑戦とも考えました)、初日を迎えました。しかし・・・


自分が甘かったようです。

身体が拒否反応を示し、頭痛・吐き気・腹痛・・・と連続して身体の不調がおそってきました。ホントに、過去30年以上働いてきて、こんな状態は初めてです。


悩みました・・・考えました。



このまま、身体が合うまで続けるべきか?それとも、さっさと辞めるべきか・・・・。

周りの職員の方は、非常に心配をしてくれ、無理のない程度でやってね・・・とか、以前の事業所で一緒だった上司の方(今年異動でまた一緒になりました)は、とりあえず1週間ほど休んで、様子を見てみては・・・?と言ってくれました。


それでも、この拒否反応はなんなのか?


根本原因は、この業界に対する不信感ではあるのですが、この事業所の悪い部分(いわゆるブラック的)である、休憩が一切取れないことですね。


例えば、通所施設は迎え~送りまでの時間帯・・・ということで、入所の頃に比べて、利用者の方と一緒に過ごす時間は短いとは思います。
(支援学校ならば、送迎時以外は実質6時間ですね。)
ただ、通所支援施設は、送迎も同じ職員で行います(コースは交代しますが)。その送迎が終わるまで、結局業務時間が続いている訳です。へたをすると、1日8時間くらい休憩なし・・・みたいな感じです。

お昼ごはんも、介助が必要で、(利用者の)お昼休み時間も、対応が必要になります。つまり、職員が気を抜く時間がないということです。


話に寄れば、福祉施設はこういうところが多いと聞きます。(特に通所施設は・・・)


労働基準局も、8時間以上ならば、必ず休憩は必要になりますが、それ以下の就業時間ではグレーゾーンなんだそうです。


つまり現在の状況は、グレーゾーンのギリギリ・・・(ブラックすれすれ)のところだということです。


これが一番身体に厳しい状況だった訳ですね。


このまま、身体が慣れていっても、1年間続けられるのか?  答えは無理・・・ですね。

まだ、若くてこれから頑張ろうという年齢なら、慣れるまでやってみよう・・・と思ったかもしれません。

しかし、高齢で(もう還暦)半分生活のため・・・という部分がある自分としては、いくら過去の経験を活かして・・・とは言っても、やはり身体が思うように動かない状態では、続けようがありません。



こういう悩みを持っておられる方は多いようです。


やはり、労働基準局が注意をしてくる以前に、自分たちで働きやすい環境を作ることが管理職の仕事だと思います。


期待を込めて、こういった業界に入ってくる若い人たちに、職場で頑張ることと同時に、(休憩等で)切り替えも大切なことを教えるのも大事なことです。そういう部分では、以前長年勤めていた職場は、しっかり1時間の休憩時間がありました(食事も含め)。また記録する時間も作りました。

私もその管理職だった訳ですが、こういう部分は大切にしてきました。(そのせいか?新しく来た職員さんで、1年以内で辞めた人はいませんでした。)



世間的には、甘いと思われるかもしれませんが、他の方(特に障害を持っておられる方)を支援・介護するには、その支援・介護側の人間も万全な体調・万全な精神状態であることが必要と思います。

大きなストレスを抱えたり、精神的に不安定な状態の職員から、支援や介護はされたくないのではないでしょうか?



業界全体で考える時期でもあると思います。
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職場復帰?

2016年04月02日 | Weblog
昨日から、一昨年退職した福祉法人に、また舞い戻りました。再就職なのか、職場復帰なのか・・・?


いろいろ考えることもありますが、とりあえず生活していくためには、何か仕事を・・・と思い、探していたところ、たまたま元職場の管理職の方に出会い、声をかけていただきました。

3月中は、正直 最後まで悩み続けていました。例の裁判の件やはたして、また復帰してやっていけるのだろうか・・・等々。



今回の勤務先は、以前とは違う作業所で、どちらかというと、重度の方中心の通所施設です。
(前回は、基本就労継続支援B型の方が多く、様々な場所で勤務されている方の支援が中心でした。)


それでも、一応生産型の生活介護ということで、主に空き缶やペットボトル等の回収・プレスの仕事をされている方々の支援になります。



元、入所支援施設出身ということで、過度な期待もされますが、実際に現場で行うのは、個々に障害の種類も違い、また個性も違った方が多く、一概に同じようにいくとは限りません。

ただ、初めてこういった業界に来られた方は、雰囲気や行動・言動、対応等に驚かれ、相当カルチャーショックを受けられるようです。


そういった意味で、入れ替わりの激しい職場であることは、しかたないのかもしれません。馴染めずに数か月で辞められる方もいます。また逆にその時期を超えると、長続きするようですが・・・。



その部分では、特に驚きや違和感は(多少は感じますが)、業界に長くいるためか、馴染むのは早いかもしれません。


また、(悪い意味で)それぞれの施設の方針や、やり方、考え方等に、意見を持ち(あえて口は出さないですが)、少し違うな・・・と思うこともあります。


特に通所施設は、保護者の方の意向も大きく影響し、どれだけ重度の方でも、生産活動をさせてほしい・・・という(少々わがままな)意見を持っておられるようです。もちろん、保護者の意向や気持ちは大切にしなければなりません。

そのためには、最低限の生産活動が出来るような方法、道具の改良、機械の導入、そして職員の支援・・・と、いろいろ工夫が必要になります。



ただ、保護者の方にも分かっていただきたいのは、世間はそれほど甘くない・・・ということです。


将来、どれだけ重度の方でも、いずれは保護者からの自立が必然になります。

その形が、入所支援施設への移行なのか、ある程度の自立を目指してグループホームへ入るのか、それは分かりません。


それぞれの個性を大切にして・・・と言いますが(大切なことですが)、甘やかしてはいけないということです。


嫌だから暴力を振る、嫌いだから暴言を吐く、その行為は施設では受容されても、一歩世間へ出れば、認められません。


仕事に集中する、正しいコミュニケーション方法を身に付ける、他者と仲良く過ごす等、身に付けることは多いですね。



特に支援学校出身の方は、その部分では(20年前から言っていますが)全く身についていないと思います。知的障害者の方であろうと、産まれてから支援学校時代までの18年間は、まだまだ自分の人生の初期です。今後の人生の方が長いのです。

早く、そういった力を身に付けていくことが、今後の人生で、勝ち組になれると考えます。



私は、入所支援施設時代は、常にそういう考え方で支援してきました。


その部分の考え方が土台にあるため、今回の通所施設では、多少考え方に違和感があるのは、正直なところです。
(就労継続支援だと、目標が明らかにあるため、特に悩みませんでしたが・・・)



以前の入所施設では、どれだけ重度の方がおられても、初めてこの業界に来られた方に、違和感なく接することが出来るように、徐々に慣れて行く方向で行いました。その意味では、今回の施設のように、いきなり重度の方の対応を・・・と持っていくやり方は、早期退職者をあえて作っているような気もします。


今回、声をかけて下さった管理職の方の期待に応えたい・・・という気持ちも大きいですが、それ以上にこの方針に対する考え方・方法論について、まだまだこの業界でやっていくのかどうか、正直悩んでいます。
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