先週スーパーマーケットのアスダ Asda で購入した、フリー・レンジ・エッグ free range eggs (放し飼いにされたニワトリが産んだタマゴ)、1ダース入りのパックです。
タマゴの箱が日本のように透明のプラスチックではないここイギリスでは、必ずふたを開けて、割れた卵がないか売り場で確認します。
イギリスで市場に出回っているタマゴは濃淡はあってもすべてベージュ/キャラメル色です。。
売り場にあった箱を次々と開けてみましたがこの日は殻の色の濃い、形の不揃いな卵が詰まった箱がなぜか多かったのです!
イギリスでは「フリー・レンジ」の市場でのシェアは現在50パーセント強もあるそうです。
多少割高でもニワトリの住環境と厚生を考えて選ぶ人が増えているようです!
と思っていたら.....
フリー・レンジの定義はけっこうあいまいでした!
「放し飼い」といえば広い草地でミミズを掘ったり木陰で休んだり砂浴びをしたり....ニワトリの天国を思い浮かべますよね。
今 調べてみたら、フリー・レンジは 必ずしも そういう意味ではないのだそうな。
そんな牧歌的な飼い方を保証しているのは市場5%以下を占めるオーガニック・エッグ organic eggs のラベルがつけられたとりわけ高価な卵のみだとか。
屋外に出られるように日中解放された扉が設けられている、大きな鶏舎で飼育されているニワトリが「フリー・レンジ・チキン(放し飼いにニワトリ)」の定義だそうです!
イギリス人でも知らない人は多いと思います。
バーン・エッグ barn eggs という、フリー・レンジより少し安い比較的自由に動き回れるスペースを確保した鶏舎(バーン)で飼われている、一生涯 屋外に出ることを許されないニワトリの産んだタマゴも売られています。
一番安いのはもちろん評判の悪いケージド・エッグ caged eggs です 。
檻(ケージ)で飼われているニワトリの産んだタマゴです。
EU加盟国は2012年に 身動きできないほど狭い檻(バテリー・ケージ babttery cage )で鶏卵用ニワトリを飼うのを禁止しました。
現在は、「コロニー・ケージ colony cage」(等)と呼ばれている、ある程度広さに余裕のある檻で飼われているニワトリの産んだタマゴがケージド・エッグと呼ばれています。
動物が幸福に生きる権利をもつことを主張する人たちは「広くなっても檻は檻だ」と強く非難していますし、彼らのキャンペーンが功を奏して、激安のケージド・エッグを買うのがひどく後ろめたい風潮です。
が....やはり、需要はあるんですね。庶民的スーパー、アスダでは4分の1ほどスペースが割かれています。
イギリスではケージ飼いそのものを禁止する方向に動いています。
先がとんがっていないずん胴タマゴが混ざっていました。
産むときに痛そう。
昨日、アスダに行って買ってきたフリーレンジ・エッグ1ダースはごく普通の、濃淡にもあまり変わりのないベージュのタマゴばかりが入っていました。