月曜日に、ピークディストリクトの古いマーケット・タウン、ベーカウェル Bakewell に行きました。

ベーカウェル....聞いたことがあると思われた方もいるでしょう。ストックポート日報に何回か出てきた名前です。(後述します)
そういえば、町の写真を撮りませんでした。
黄色っぽい古い建物が坂だらけの町にぎちぎちと並ぶピークディストリクトらしい町。
行ったことがなかったので、思い切って車で出かけてみたのです。
天気がよかったので、人でいっぱい。
町の裏側の広い駐車場に車をとめてみたら、様子がヘン....

家畜運搬用のカートがいっぱいとめられています。
夫が街の散策前にトイレを借りるために寄ったこの建物が....

ダービシャーの農業振興センター本部 Bakewell Agricultural Business Centre だったのです!
そしてこの日は何百年もこの地で開催されているという、家畜(ライブ・ストック live stock)の週ごとの競売が開催されているとのこと!!
建物の裏側にいくつもある、家畜の競売リングのひとつを勝手に見学することにしました。
私が見逃すわけがないでしょう!?
ウシ!の競売をやっていました!

感激で目が潤みました!
実は一般人が入っていいのかどうかもよくわからなかったのですが「畜産農家の身分証明書を提示せよ」とも言われず、勝手に出入りできました。
私は家畜の日向くさいにおい、ケモノくさいにおいが大好きなのですが.....
競売リング内のにおいは特殊でした。
敷き藁にしみ込んだ家畜のおしっこのにおいは鼻だけではなく目にもつんと来る強烈さ。
しばらくいると慣れてきましたが。

オークショニアー(競りを仕切る人達)が座る中央ボックスのむかって左側の通路から売り物のウシ(一頭だったり数頭一緒だったり)が駆り出されて真ん中のリングに出ると、金属の扉がガキーンと耳障りな音を立てて閉まります。
怯えたウシがオロオロするのをスタッフが棒でちょんちょんつついて右側の出口に追い立てます。
2~30秒のうちにあわただしく入退場するウシ、ファッションショーのモデルみたい。
ちゃんと競りが進行しているからびっくりです。ほんの数秒のうちに競り値が決定。
あんまり素早くて誰が反応しているのか誰の手に落ちたのかさっぱりついていけません。
時間を無駄にできないのと、おそらくは慣れない場所で怯えるライブストックたちをできるだけ興奮させない配慮もあってのあわただしさだと思います。
リングの周りにぐるっと陣取った年配ファーマーたちが主な買い手のようです。

バーのような台に広げた目録のコピーみたいなのにチェックを入れながら真剣に競っています。
見るべきところや売り物の価値をよくわかっているようで、決断の速さは特筆もの。
3連ハゲ頭はもちろん意図して撮りました。
立派な雄ウシ一頭が800ポンドぐらい。安い中古車ぐらいの値段でしょうか。
欲しい!
競りに参加したくてうずうずしました。
(競るにはおそらく事前の登録が必要でしょう)
連れて帰っても飼う場所がありませんが。自家用車にのせて帰るのも無理そうですし。

夫は、立つな!目立つな!手を伸ばして写真を撮るな!興奮するな!とすごく気を使っていました。
真剣に仕事をしている場で物見遊山に入り込んでいる引け目があったのです。
でも、ほんとうに誰が見物してもかまわないようです(ジャマしなければ)。
上の方の席に座っている人たちの多くは、競る気もなく気楽に見物しているように見えました。目録みたいなのを持っていません。
まあ、私たちとは違って出品者か競売参加者の家族か少なくとも農業関係者みたいには見えましたが。
上階のトップ・ギャラリーにあがって見下ろします。

左側がウシの退場門です。
オークショニアーと関係者が飲んでいる紅茶の量に驚く。
そもそも、慣れたとはいえ動物のおしっこくさい場所でよく紅茶がのめるものだと驚く。
リングの反対側には窓が並んでいて、下のだだっ広い空間には売り物のウシがいっぱい待機しているのが見下ろせます。

緑のツナギを着たスタッフに追い立てられて真ん中の通路に出ているのは次にリングに出るウシです。

左側の大柄ブチウシはこれから競りに出るために入場待機準備中、左側の通路でこちらにお尻を向けているのは買い手がついて退場してきたウシです。

買い手がついたウシたちは左側に集められてかたまっています。

仲間と一緒で落ち着いているようでホッとしました。
この日私たちが一時間も見物した競売パートは若い子ウシも含めて雄ウシばかりでした。
買い取られた農場で(されることもなく)タネウシとして子孫を増やす業務に励んで安楽な生涯を送るでしょう。
とにかく、そうあってほしいものです。
車をとめたのがそんなものがあるとは予想もしていなかった農業振興センターの駐車場で、おまけにウシの競売日だったラッキ―な偶然に大感謝です!!
ヒツジやブタの競売もぜひのぞいてみたいものです!
ウェッブサイトで日程を調べました
会場外にファーマー向けのファッションやアクセサリー・グッズを売っている露店が並んでいました!

ゴム長やツナギなど作業着の出店もありましたが、この店は、田舎紳士好みのシックなチェックのシャツ、農業品評会などの礼服(らしい)ツイードのチョッキやブレイシーズ(ズボン吊り)、孫に着せたい(?)トラクターのアップリケつき子供用トレイナーなど、いかにも!な まるでイギリスの田舎を舞台にしたドラマの衣装のようなセンスの品ぞろえで笑えました。
ベーカウェルの街中の話題は次回に.....
ベーカウェルの名前についてもその時に。

ベーカウェル....聞いたことがあると思われた方もいるでしょう。ストックポート日報に何回か出てきた名前です。(後述します)
そういえば、町の写真を撮りませんでした。
黄色っぽい古い建物が坂だらけの町にぎちぎちと並ぶピークディストリクトらしい町。
行ったことがなかったので、思い切って車で出かけてみたのです。
天気がよかったので、人でいっぱい。
町の裏側の広い駐車場に車をとめてみたら、様子がヘン....

家畜運搬用のカートがいっぱいとめられています。
夫が街の散策前にトイレを借りるために寄ったこの建物が....

ダービシャーの農業振興センター本部 Bakewell Agricultural Business Centre だったのです!
そしてこの日は何百年もこの地で開催されているという、家畜(ライブ・ストック live stock)の週ごとの競売が開催されているとのこと!!
建物の裏側にいくつもある、家畜の競売リングのひとつを勝手に見学することにしました。
私が見逃すわけがないでしょう!?
ウシ!の競売をやっていました!

感激で目が潤みました!
実は一般人が入っていいのかどうかもよくわからなかったのですが「畜産農家の身分証明書を提示せよ」とも言われず、勝手に出入りできました。
私は家畜の日向くさいにおい、ケモノくさいにおいが大好きなのですが.....
競売リング内のにおいは特殊でした。
敷き藁にしみ込んだ家畜のおしっこのにおいは鼻だけではなく目にもつんと来る強烈さ。
しばらくいると慣れてきましたが。

オークショニアー(競りを仕切る人達)が座る中央ボックスのむかって左側の通路から売り物のウシ(一頭だったり数頭一緒だったり)が駆り出されて真ん中のリングに出ると、金属の扉がガキーンと耳障りな音を立てて閉まります。
怯えたウシがオロオロするのをスタッフが棒でちょんちょんつついて右側の出口に追い立てます。
2~30秒のうちにあわただしく入退場するウシ、ファッションショーのモデルみたい。
ちゃんと競りが進行しているからびっくりです。ほんの数秒のうちに競り値が決定。
あんまり素早くて誰が反応しているのか誰の手に落ちたのかさっぱりついていけません。
時間を無駄にできないのと、おそらくは慣れない場所で怯えるライブストックたちをできるだけ興奮させない配慮もあってのあわただしさだと思います。
リングの周りにぐるっと陣取った年配ファーマーたちが主な買い手のようです。

バーのような台に広げた目録のコピーみたいなのにチェックを入れながら真剣に競っています。
見るべきところや売り物の価値をよくわかっているようで、決断の速さは特筆もの。
3連ハゲ頭はもちろん意図して撮りました。
立派な雄ウシ一頭が800ポンドぐらい。安い中古車ぐらいの値段でしょうか。
欲しい!
競りに参加したくてうずうずしました。
(競るにはおそらく事前の登録が必要でしょう)
連れて帰っても飼う場所がありませんが。自家用車にのせて帰るのも無理そうですし。

夫は、立つな!目立つな!手を伸ばして写真を撮るな!興奮するな!とすごく気を使っていました。
真剣に仕事をしている場で物見遊山に入り込んでいる引け目があったのです。
でも、ほんとうに誰が見物してもかまわないようです(ジャマしなければ)。
上の方の席に座っている人たちの多くは、競る気もなく気楽に見物しているように見えました。目録みたいなのを持っていません。
まあ、私たちとは違って出品者か競売参加者の家族か少なくとも農業関係者みたいには見えましたが。
上階のトップ・ギャラリーにあがって見下ろします。

左側がウシの退場門です。
オークショニアーと関係者が飲んでいる紅茶の量に驚く。
そもそも、慣れたとはいえ動物のおしっこくさい場所でよく紅茶がのめるものだと驚く。
リングの反対側には窓が並んでいて、下のだだっ広い空間には売り物のウシがいっぱい待機しているのが見下ろせます。

緑のツナギを着たスタッフに追い立てられて真ん中の通路に出ているのは次にリングに出るウシです。

左側の大柄ブチウシはこれから競りに出るために入場待機準備中、左側の通路でこちらにお尻を向けているのは買い手がついて退場してきたウシです。

買い手がついたウシたちは左側に集められてかたまっています。

仲間と一緒で落ち着いているようでホッとしました。
この日私たちが一時間も見物した競売パートは若い子ウシも含めて雄ウシばかりでした。
買い取られた農場で(されることもなく)タネウシとして子孫を増やす業務に励んで安楽な生涯を送るでしょう。
とにかく、そうあってほしいものです。
車をとめたのがそんなものがあるとは予想もしていなかった農業振興センターの駐車場で、おまけにウシの競売日だったラッキ―な偶然に大感謝です!!
ヒツジやブタの競売もぜひのぞいてみたいものです!
ウェッブサイトで日程を調べました
会場外にファーマー向けのファッションやアクセサリー・グッズを売っている露店が並んでいました!

ゴム長やツナギなど作業着の出店もありましたが、この店は、田舎紳士好みのシックなチェックのシャツ、農業品評会などの礼服(らしい)ツイードのチョッキやブレイシーズ(ズボン吊り)、孫に着せたい(?)トラクターのアップリケつき子供用トレイナーなど、いかにも!な まるでイギリスの田舎を舞台にしたドラマの衣装のようなセンスの品ぞろえで笑えました。
ベーカウェルの街中の話題は次回に.....
ベーカウェルの名前についてもその時に。