イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

懐かしの雄牛と再会!20数年ぶりにどえらく見栄えの変わった驚きのバーミンガムを歩く!古い建物も健在!

2019年05月11日 09時00分00秒 | イングランド中部

先週末、イギリス中部の大都市、バーミンガム Birmingham に行きました。


月曜日がバンク・ホリデー(法定休日)の3連休週末に、例によってテルフォード Telford のホテルで開催されたチェスの国際試合に出場する夫に同行しました。

今回、夫の出番は最終日の月曜日のみ。そのほかの日は「補欠」扱いだったのですが、私と観光する予定で思い切って土曜日から二泊しました。

到着した土曜日の午後は私と一緒に電車で20分のシュルーズベリー Shrewsbery を見物(私は実に4回目!でしたが)、ゆっくりできる日曜日に電車で30分以上かかるバーミンガムまで足を延ばしました。

目的は、バーミンガム美術/博物館 Birmingham Museum & Art Gallery

終点のバーミンガム・ニューストリート Birmingham New Street 駅についてびっくり。

新築のモダン建築、国際空港か何かと見間違うような立派さに。

外に出てまたびっくり。

一番上の写真は駅舎の広大なフット・ブリッジ(渡り廊下)から撮影したグランド・セントラルという広大なショッピング・モールです。
正面の画面にコマーシャルの映像とコンピューターグラフィックの黄金の雄牛のイメージが交互に映し出されていました。

これが有名なバーミンガム・ブル Birmingham Bull(雄牛)


たくさんの人が記念撮影していました。

ウシ好きの私ももちろん一緒に撮ってもらいました。
あらあら、ウシだけの正面写真がありません。

実は20年以上前、バーミンガムに来たことがあるのです。
ウェールズとの国境の町に住む友人の実家を訪ねた際、乗り換え駅のバーミンガム・ニューストリートを降りてほんのちょっと町の中を見渡したのです。(当時、駅の出入りに改札はなかったので、乗り降りは自由、違法ではなかったはずです)

日本の都市や都市近郊の大き目の駅はたいてい「駅ビル」の中にあり、改札口を出たらすぐにショッピングセンター、あるいは私鉄なら系列のデパートまで直結の連絡口があるのが当たり前ですが、イギリスではそんな例はほとんどありません。

ロンドンやマンチェスターの終着駅には駅構内にチェーン店の小さな店舗ブースがいくつか並んでいることはあったものの、駅は町のちょっとはずれにあるのが普通で、駅とショッピングセンターが直結、というのはまず考えられなかったそのころ.....

バーミンガムの主要駅のホームの外がショッピングセンターの中!というのは大変な驚きでした。

「おおおぉ!まるで日本みたい!」というのがその時の強烈な印象です。

上の写真のバーミンガム・ブルを見た記憶が確かにあります!

感激の再会です!
その時の町の、コンクリートブロックの高層駐車場やすすけた外観のバスターミナルといったショボい印象の街並みとともに記憶に残っていたバーミンガム・ブル。

それがまあ、どうでしょう!この町のおしゃれな変容ぶり!






個性的でモダンな建物のショッピング・モールがいくつも!
バーミンガムはショッピング天国です!

メインの、駅が入っているショッピング・センターはその名もずばり、ブル・リング Bull Ring といいます。
この場所に有名なブル・バイティング bull biting のリング(競技場)があったからなのだそうです。

ブル・バイティングというのは食肉用の雄牛を杭につなぎたくさんの犬に死ぬまで噛みつかせるのを見物する野蛮極まりない「スポーツ」です。
19世紀の初め頃までは雄牛を苦しませ、興奮させると肉の質が良くなると信じられていたとか。


美術館を目指して、古い建物の多く残る、古くからのショッピング街であるメインストリートを5分ほど歩きました。

おしゃれで人気のあるハイ・ストリートショップ(チェーン店、ブランド店)はほとんど駅周辺のモダンなショッピングモールに吸収されちゃってますね。

それでも古くからのメインストリートで「ムージー(Muji 無印良品)」を見つけたので入って靴下を3足買いました。

19世紀に発達した新興工業都市によくある立派なビクトリア建築に混ざって、アールデコ様式(1920~30年代)の興味深い建物がいくつかありました。

映画館と隣のビル....


私が一番気に入ったのがこれ。


ホテルのようです。


一階は貸店舗でした。とても立派なつくりなのですが表面が薄汚くすすけてもの悲しさたっぷり。

道の終わりが堂々たるビクトリア建築のバーミンガム・カウンシル Birmingham Council 評議会堂(?)。


美術館/博物館はこの同じ建物の中にあります。

横手のパルテノン神殿風は市庁舎 Birmingham Town Hall です。


周りが工事中で仮塀に囲い込まれて遠くからしか見られませんでした。



スフィンクス、ですよね?


1930年代調の彫刻の謎の神話生物が4体。



ビクトリア・スクエア Victria Square を見下ろす 晩年のビクトリア女王の堂々たる銅像。


美術館入り口。横から見たところです。


続きは次回に....

コメント (2)
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