かつて湯治場として栄えたピークディストリクトの町、バクストン Buxton の番外編。

今日の話題はイヌ。
ハイドロ・カフェ The Hydro Cafe and Restaurant という、私が30年前に最初に来た時にもすでにあったおなじみのカフェです。

ひさしぶりに行ってみたらテーブルの間隔をゆったりとった余裕のあるアレンジに変わっていました。(コロナ対策でしょう)

(上の写真は、帰る間際に私たちが通された離れのような別部屋から撮ったメイン・エリアです)
それと、イヌが2匹もメイン・エリアの床に寝そべっていました。
私たちが通された、奥の離れのようなエリアには英国でも大人気のフレンチ・ブルドッグのネリーがいました。

このカフェはいつの間にか「イヌ連れ歓迎」ポリシーを掲げ始めたようです。
イヌ用のメニューがありました!
イヌ用ソーセージとビスケットがどちらも60ペンス。
ネリーも1匹前、「ソーセージ」を注文してもらったようですが全く手をつけていません。
飼い主が「どうしたの、食べないの?」としきりに犬なで声で話しかけていました。

鈍いピンクの日本特有の魚肉ソーセージセージのような棒状の物体が輪切りにされてインド料理屋でカレーソースを出すのに使うステンレスのボウルに入っています。
(まずそう)
イヌ連れが他の町と同じですごーく多いバクストンです。
イヌ連れ歓迎の飲食店はたいへん重宝なはずです。
フレンチブルドッグのような小さくて人気のイヌは外につないでおけば盗まれる可能性が高いようですし。
もちろんしつけの良い清潔なイヌに限られるはずですが、イヌの匂いのするところで食事をするのがイヤな、あるいはイヌが嫌いな客も一定数いるはずですから客寄せ効果としてはちょっと賭けでもありますね。

最初、ネリーは飼い主のカップルのテーブルの下におさまるようにひき紐を短くたぐってつながれていました。
斜め後ろに座った私がイヌをかまいたがるたちの客だったので、名前を聞いて撫でて写真を撮る許可をもらった時に私たちのテーブルのそばに来られるようにひき紐を緩めてもらっていました。

イヌ歓迎のカフェでも、自分の飼いイヌが人の迷惑にならないよう心配りができる思慮深い飼い主です。
ちなみに、「イヌ歓迎」ポリシーの他にもこのハイドロ(ギリシャ語で水の意;鉱水療法のことを英語でハイドロセラピーといいます)・カフェに劇的な変化がありました。
2年前に最後に来た時にはテーブルと椅子がぎゅうぎゅうにたて込んだ庶民派カフェでした。
その時は選手のサインがあるプロのサッカーチームのユニフォームと、歌手のサインがあるLPレコードが額装されてかかっていました。
故ダイアナ妃の写真が焼き付けられた絵皿がかかっていたような気がしないでもないのですが、どこかよその庶民派カフェの装飾と記憶がごっちゃになっているかもしれません。
今回、街のランドマーク的重要建築物の「クレセント Crescent 」の大改修工事が完了し、5つ星☆スパー・リゾート・ホテルとしてオープンしたのを機にハイクラスの客を目当てに経営方針のグレードアップを図ったようです。
経営者の個人的趣味を物語るダッサい装飾品はすべて取り下ろされて、壁中なぜか鏡がいっぱいかかっていました。
がんばってニュートラルなテイストにしたんでしょうね。
時期的な約束事のようなハロウィーン装飾も加えられ、テイスト上の混乱ははなはだしかったのです。
とつぜんの大雨、屋内にいた私たちはものすごくラッキーでした。
(ドカンと置かれた細工なしの生のカボチャに注目)

以前あった真鍮細工の飾りや、ギリシャ観光みやげの壺のコレクションもしまい込まれてなんだか面白みがすっかり失せたのですが、それでも今時の「おっしゃれー」なカフェにはどうしても見えません。
メニューも様変わり、お値段も上がりました。

かつてはサンドウィッチをたのむと小さめのお皿にレタスと輪切りにしたトマトをひと切れ添えて、ポンと出てきたものでした。
お酢か小袋に入った「サラダクリーム」がついてきたように記憶しています。
今では、大き目のお皿に彩りよく広げるように盛り付けてドレッシングも選べるようになっています。
(見た目が華やかになっただけではなく、実際とてもおいしかったですよ)
私はよく行く場所では値段が手頃で気の置けない雰囲気のいわゆるオアシスのような行きつけのカフェを目当てにするのが好きなのです。
意図しない「レトロ」や「キッチュ」で雑多な装飾であれば言うことなしなのですが、この頃そういう楽しいカフェやパブは減ってきているような気がします。
どこもかしこも「オシャレ」にすれば客が増えて値段もあげられるのを当て込んでいるような...英国全体のあまり楽しくない風潮です。
このハイドロは今も以前もコーヒーがおいしいことに変わりのない「良質カフェ」なので、中途半端なオシャレ志向をとやかく言うのはやめましょう。
また行くつもりです。
話を戻して...

フレンチブルドッグのネリーは「DIVA (歌姫、美の権化)」とシークエン(ラメ)で刺繍された筒状のセーターを着ています。
イヌのセーターって機能がナゾです。
たしかに寒さに弱いイヌもいるそうですし、暑い国が原産の犬種などは冬の長い英国で無防備に寒さにさらされると体調を崩したりするのでしょうね...防寒の意味ももちろんありそうですが、ネリーの場合は絶対にファッションですよね。

うーん、背中とおなかをしっかり覆ってお尻とハズカシい部分がしっかり丸見えって...裸のままのイヌよりもずうっとあけすけな気がしませんか。
恥ずかしそうな上目遣いの憂い顔は、フレンチ・ブルドッグの特徴ですね。

今日の話題はイヌ。
ハイドロ・カフェ The Hydro Cafe and Restaurant という、私が30年前に最初に来た時にもすでにあったおなじみのカフェです。

ひさしぶりに行ってみたらテーブルの間隔をゆったりとった余裕のあるアレンジに変わっていました。(コロナ対策でしょう)

(上の写真は、帰る間際に私たちが通された離れのような別部屋から撮ったメイン・エリアです)
それと、イヌが2匹もメイン・エリアの床に寝そべっていました。
私たちが通された、奥の離れのようなエリアには英国でも大人気のフレンチ・ブルドッグのネリーがいました。

このカフェはいつの間にか「イヌ連れ歓迎」ポリシーを掲げ始めたようです。
イヌ用のメニューがありました!
イヌ用ソーセージとビスケットがどちらも60ペンス。
ネリーも1匹前、「ソーセージ」を注文してもらったようですが全く手をつけていません。
飼い主が「どうしたの、食べないの?」としきりに犬なで声で話しかけていました。

鈍いピンクの日本特有の魚肉ソーセージセージのような棒状の物体が輪切りにされてインド料理屋でカレーソースを出すのに使うステンレスのボウルに入っています。
(まずそう)
イヌ連れが他の町と同じですごーく多いバクストンです。
イヌ連れ歓迎の飲食店はたいへん重宝なはずです。
フレンチブルドッグのような小さくて人気のイヌは外につないでおけば盗まれる可能性が高いようですし。
もちろんしつけの良い清潔なイヌに限られるはずですが、イヌの匂いのするところで食事をするのがイヤな、あるいはイヌが嫌いな客も一定数いるはずですから客寄せ効果としてはちょっと賭けでもありますね。

最初、ネリーは飼い主のカップルのテーブルの下におさまるようにひき紐を短くたぐってつながれていました。
斜め後ろに座った私がイヌをかまいたがるたちの客だったので、名前を聞いて撫でて写真を撮る許可をもらった時に私たちのテーブルのそばに来られるようにひき紐を緩めてもらっていました。

イヌ歓迎のカフェでも、自分の飼いイヌが人の迷惑にならないよう心配りができる思慮深い飼い主です。
ちなみに、「イヌ歓迎」ポリシーの他にもこのハイドロ(ギリシャ語で水の意;鉱水療法のことを英語でハイドロセラピーといいます)・カフェに劇的な変化がありました。
2年前に最後に来た時にはテーブルと椅子がぎゅうぎゅうにたて込んだ庶民派カフェでした。
その時は選手のサインがあるプロのサッカーチームのユニフォームと、歌手のサインがあるLPレコードが額装されてかかっていました。
故ダイアナ妃の写真が焼き付けられた絵皿がかかっていたような気がしないでもないのですが、どこかよその庶民派カフェの装飾と記憶がごっちゃになっているかもしれません。
今回、街のランドマーク的重要建築物の「クレセント Crescent 」の大改修工事が完了し、5つ星☆スパー・リゾート・ホテルとしてオープンしたのを機にハイクラスの客を目当てに経営方針のグレードアップを図ったようです。
経営者の個人的趣味を物語るダッサい装飾品はすべて取り下ろされて、壁中なぜか鏡がいっぱいかかっていました。
がんばってニュートラルなテイストにしたんでしょうね。
時期的な約束事のようなハロウィーン装飾も加えられ、テイスト上の混乱ははなはだしかったのです。
とつぜんの大雨、屋内にいた私たちはものすごくラッキーでした。
(ドカンと置かれた細工なしの生のカボチャに注目)

以前あった真鍮細工の飾りや、ギリシャ観光みやげの壺のコレクションもしまい込まれてなんだか面白みがすっかり失せたのですが、それでも今時の「おっしゃれー」なカフェにはどうしても見えません。
メニューも様変わり、お値段も上がりました。

かつてはサンドウィッチをたのむと小さめのお皿にレタスと輪切りにしたトマトをひと切れ添えて、ポンと出てきたものでした。
お酢か小袋に入った「サラダクリーム」がついてきたように記憶しています。
今では、大き目のお皿に彩りよく広げるように盛り付けてドレッシングも選べるようになっています。
(見た目が華やかになっただけではなく、実際とてもおいしかったですよ)
私はよく行く場所では値段が手頃で気の置けない雰囲気のいわゆるオアシスのような行きつけのカフェを目当てにするのが好きなのです。
意図しない「レトロ」や「キッチュ」で雑多な装飾であれば言うことなしなのですが、この頃そういう楽しいカフェやパブは減ってきているような気がします。
どこもかしこも「オシャレ」にすれば客が増えて値段もあげられるのを当て込んでいるような...英国全体のあまり楽しくない風潮です。
このハイドロは今も以前もコーヒーがおいしいことに変わりのない「良質カフェ」なので、中途半端なオシャレ志向をとやかく言うのはやめましょう。
また行くつもりです。
話を戻して...

フレンチブルドッグのネリーは「DIVA (歌姫、美の権化)」とシークエン(ラメ)で刺繍された筒状のセーターを着ています。
イヌのセーターって機能がナゾです。
たしかに寒さに弱いイヌもいるそうですし、暑い国が原産の犬種などは冬の長い英国で無防備に寒さにさらされると体調を崩したりするのでしょうね...防寒の意味ももちろんありそうですが、ネリーの場合は絶対にファッションですよね。

うーん、背中とおなかをしっかり覆ってお尻とハズカシい部分がしっかり丸見えって...裸のままのイヌよりもずうっとあけすけな気がしませんか。
恥ずかしそうな上目遣いの憂い顔は、フレンチ・ブルドッグの特徴ですね。