先週、英国各地(イングランドと北アイルランド)で起こった大規模な「極右/移民排斥主義者(=白人至上主義者/人種差別主義者)の暴動」について。
写真はうちのネコ。それと大木を伐採する前後のうちの庭です。
日本でも詳しく報道されたようですね。
「日本人にもうちょっと説明しておきたい」と私が勝手に思う点を書き出します。
昨日(月曜日)の時点ですでに200人以上の逮捕者を出している暴動の発端は、長ーいピア(観光桟橋)で知られる北西部の海辺の観光地、サウスポートの郊外で起きた無差別殺傷事件 2024 Southport Stabbing です。
7月29日、子供のダンス教室に押し入った17歳の少年が多数の子供と大人をめった刺しにして現行犯逮捕されました。3人の少女が死亡、重傷者10人が地元やグレーター・マンチェスターを含む近隣各地の病院に搬送されたいたましい事件です。
地元警察の高官が記者会見で「(未成年者なので人物特定が禁止されている)犯人の身元を特定する情報をめぐるSNSの投稿はやめてください。関係ない人を陥れる可能性があります」というようなことを言いました。
その実、「犯人はカーディフ(ウエールズの首都)出身の17歳無職、現在家族とバンクスという町に10年ちょっと前から住んでいる」とまで全てのニュースで報道されたので、「特定はたやすく、無実の人に迷惑がかかる可能性はなさそう」と思いました。
翌日30日に地元サウスポートで反イスラム主義者たちが「自分たちの子供をイスラム過激派から守ろう」というスローガンのもとに「移民排斥」を訴える「抗議活動」をはじめたのですが、私たちがニュースを見た時にはすでにパトカーに火をつけ、警察官に暴行する「暴動」に発展していました。そこで、反イスラム、移民排斥主義者を焚きつける目的で故意にウソの人物特定情報がSNSで拡散されていたことも知りました。
最初に「抗議活動」を始めた集団の多くは地元住民ではなく、潜在的な反移民感情と地元住民の憤りにうったえかけて騒動をおこそうとよそから集まってきた札付きの「極右集団」だったことがわかっています。
「犯人の17歳少年はゴムボートでやってきたルワンダ出身の不法移民でイスラム過激派」というウソ情報だったそうですが、じっさいは両親がルワンダからの移民で、彼自身は英国籍(移民二世)。ー部の報道によるとキリスト教徒だそうです。犯行の動機は現在不明ですが、自閉症で引きこもりだということです。
(現在は、犯行時に18歳未満であれば人物特定はされない法律の例外として来週18歳の誕生日を迎える彼の氏名と写真が公表されています)
凶悪性の高い事件の犯人が黒人少年だったことから人種がらみのヘイト感情が高まるのを抑える目的の警察からの勧告だったのですね。
「不法移民」と「イスラム過激派」のキーワードに刺激された日ごろからうっぷんをため込んで刺激を求めていた教育のない白人のならず者たちが「ウザいイスラム教徒や非白人を懲らしめてたたき出すチャンス!!」とばかりに呼応して各地で「抗議活動」、その実、破壊活動、放火、暴行、略奪などの暴動を起こし始めたというわけです。
はじめの頃の日本語の報道では「不法移民に反対」する人々...みたいに書かれていましたがそれ、違います。
「不法移民」に反対するのってそんなにいけないかな?って思いますよね?
あのバカ者どもがヘイトの対象にしていたのは「不法移民」だけではなく「移民」すべて、もしくは「移民」の子供や孫である「移民二世、三世」の英国籍保有者のズバリ「非白人」すべてなのです。要するにあの人たちは「白人至上主義者」=極右なのです。
「え、移民排斥=極右!?そんなバカな!」と思っている日本人は多いのではないでしょうか。アメリカ合衆国や欧州では「移民(非白人)排斥」を組織だって主張する人々は極右認定されることが多いのです。
「中国人に国を乗っ取られる」とか言っている日本国民の多くは、「白人」対「非白人」のようなわかりやすい目に見える肌の色や信仰の違いを対象にしていないので、差別している意識はあまりないのではないでしょうか。
現在「移民」申請して法的にー時滞在を許されている「不法入国者」が20人前後ずつに分かれて滞在している各地のホテルを襲撃した暴徒と、警護する警官の争いは報道機関の撮影でニュース映像になっていました。ロザラムとタムワースの「移民申請者」が滞在するホリデーイン・ホテルの襲撃事件はどちらも日本のニュース報道で動画が公開されているはずです。
暴徒本人たちがうれしそうに自分たちの「抗議活動」というか「暴行」を動画に撮りまくって親指を立てたり英国旗をかざしたりしてポーズをキメたりしているのには...呆れます。ヒーロー気取りなんですよね。「英国を我らの手に取り戻す」って...誰から?
その他、週末にロンドン、リバプール、マンチェスター、ベルファーストなどの大都市ほかでの、「殺害された少女たち」とは全く関係のない略奪、破壊行為に興じるバカ者たちのようすが、何万といわれる数の動画のSNSへの投稿で拡散しています。ー部はテレビの全国放送ニュースでも放送されました。
この人たち、月曜日に職場にいけるのかなぁ、顔が完全にうつっちゃってるし…解雇されるでしょうね...若い女の人まで警官に連行されてる!…子供のいる人だっているでしょうに、恥ずかしくないのかなぁ、と思って見ていましたが...恥という言葉はこの人たちの辞書にはないみたいですね!
略奪したパン屋で分捕ったパイを食べているマヌケな暴徒の画像が「われらのヒーロー」と皮肉たっぷりのキャプション付きでSNSで拡散されていたり...
なんて頭の悪い人たちなんでしょう。自分たちの悪行をビデオに撮ったり撮らせたりして世界中に拡散させるなんて!
日曜日の日暮れまでにほぼすべての暴動は治まっています。
警官への暴行や放火の現行犯は逮捕されて間違いなく実刑をくらいます。逮捕、起訴されるほどのことをしていない人たちも暴動に参加しただけで顔認証システムに登録されてー定期間、国外への移動が禁止されたり所持品検査をされたり、民主主義国家では異例の厳しい監視の対象になる法令が適応されるそうです。いい気味です。
首相、サー・キア・スターマーの怒りの記者会見で「抗議者」ではなく「暴徒」認定されたこの人たちの行動があまりにも非常識でバカくさくてホッとしています。常識ある大多数の英国人の認識とはあまりにかけ離れた大バカ者であることが証明されたわけですから。
それでも...非白人で「移民(国籍保有者)」ですらない外国人永住者の私と、英国籍はあるものの白人ではない、私の子供たちの不安を十分にかきたてるー連の暴動事件でした。
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それに しても
ひまで「捕まってもいいや」と
出てくる アホ兄ちゃんの 多さと
目立ちたがり が 大勢いますね
アホ兄ちゃんが一番多いですが、アホ姉ちゃん、アホおじちゃん、アホおばちゃんもいました。暴行や略奪をするわけではなく、暴徒のサイドで突っ立てるだけみたいなアホじいちゃんもいました。ボケちゃったのかな。週開けてもまだベルファストでやってます、暴動。
だから スペインや フランスを 追い越して
インドも アメリカも オーストラリアも
手に 入れる事が 出来なのでしょうね
今 その 力が 有り余って
行くところが 無くなって
代わりに 「ハエや ゴキブリみたい に
色の 黒い 人達が 」たかりに来てる
許せん と 成ってるのでは
言い過ぎたら ごめんなさい