商店街で、8月の中ごろから「かかし祭り Scarecrow festival 2025」が開催され(...すでに終了し...)ました。
地元のロータリー・クラブが主催する、かかし造りの腕と言うかセンスを競い合う地元振興の慈善イベントです。参加費用は20ポンド、全額、慈善事業に寄付されます。
9月14日(土曜日)にストックポート市長(!)による審査の結果、5部門の優勝作品が発表されイベント終了。
審査結果の発表後、ほとんどの参加者は参加作品をかたづけています。が...
イベント終了後、5日もたつ木曜日になっても敷地内で存在感を主張し続ける、かなりクセのある参加作品(上の写真)が気になりました。
「バイオハザード(生体への危険)警告マーク」付きの「うさちゃんの実験室/人体実験のみ」札がつけられた檻(鳥かご)に収監されたバービー2体...手前のー体には「実験材料#8925」と書かれた札がつけられています。不穏です...!
ウサギの耳のついた帽子をかぶり白衣を着た、「バニー(うさちゃん)の科学者」の...かかしです。
The Humane Research Trust (人道的な研究財団)というチャリティ団体らしい、機関の活動内容が気になりました
帰宅してから調べてみると...(看板の下にも簡単な事業内容の説明があります)
住宅を拠点にしたこのオフィスが全国規模で活動している「動物の生体実験廃止」を目標に活動するチャリティ団体の総本部らしいです。
人間の病気や人間が使う製品の安全性などに関する研究、実験に動物を使う必然はない、①「細胞学」技術の応用で...(私には理解不能の科学用語満載の説明でした...)生体実験と同じ正確さで検証できる、②コンピューターのアルゴリズムで解明できる、③最後の段階には人間で臨床実験できる... 以上の3手段を生体実験の代替として提案、研究機関にアドバイスや手助けをしているようです。運営者は生物学者や医学者です。
私にはわかりませんが本当なのでしょう。応援したいです。
ヒューメイン・リサーチの道路をはさんで向かいの歯科診療所の...
手の込んだ歯科医師と患者の2体コンビのかかしです。(イベント開催中の、2週間前に撮りました。私の一番のお気に入り)
他にも、50体は見かけました。いちばん上の写真は私がボランティアでお手伝いをしているチャリティショップ、オックスファムの斜め向かいの弁護士事務所の参加作品です。「バニーの科学者」と同様に木曜日になってもまだ展示されていました。弁護士事務所の作品は絵本などに登場する牧歌的で伝統的なかかしをていねいに再現しています。イベント終了後も、秋らしいオフィスの飾りとして10月の終わりごろまで客寄せに展示し続けるつもりかもしれません。
英国では夏の終わりから秋にかけて「創作かかし造り」がなぜかものすごーく人気です。病院などにも地元の小学校の子供たちが作ったかかしが飾られていて見る人をギョッとさせることがあります。
うちの供たちが小さかったころ、立ち寄ったカントリー・パークのカフェで「参加者が少なくて盛り上がらないので飛び入りで参加してほしい」と声掛けされて了承、麦わらがいっぱいの倉庫に案内され家族で1体作ったことがあります。用意されていた材料(大量の古着やぼろ布)を使ったので大して創意工夫は発揮できませんでしたが...優勝しました!
賞品はオープンしたばかりの歴史遺産アトラクション、Staircase House の家族入場券でした。(Staircase House はストックポート日報で取り上げるにふさわしい、ストックポートの重要な観光資源なのですがまだ投稿が実現していません)
クリーニング屋のペンギンは「野生部門」の優勝作品です。制作した店員さんが顔見知りなので写真を撮りました。
かかしと言えば、藁を詰めた布(あるいは枕カバー)をテルテル坊主のようにしばった頭部をモップの柄に取り付けて、十文字に渡した横木に袖を通して着付けをするのが定番ですが...ペンギンとは意表をついていますね。
市の指定ゴミ箱に半身を隠した探検家のかかしは「オリジナル」部門の優勝作です。美容院の参加作品です。
これらの優勝作品はイベント終了後も火曜日あたりまで、優勝の証の黄色いロゼットを得意そうにつけて展示され続けていました。(木曜日に行った時は、どちらも片付けられていました)
人体実験実施者のバニーの科学者は、いつまで居座るつもりなのでしょうね。(がんばれ)
市民参加型の 飾り付けが
上品で 自分の出来る範囲で
街中を 盛り上げてる
その地域が 好きなんでしょうね
イギリスに 住んでることを
誇りに思って居るのでしょうね
「イギリスに住んでいることに誇り」とまではいかないと思います。
日本の商店街が七夕の飾りつけをやるぐらいの感覚だと思います。年末には来年の干支飾り...
町の商店街は私の子供の頃のような活気を失っていますね。
英国の昔ながらの商店街も今では空き家が多くさびれている地域が多いのですが、この場所はおしゃれな飲食店、美容院などインターネットでは提供できないサービスのビジネスが多く、健闘しています。
>浅井さんへ... への返信
日本の商店街は 右へならえで
自分で 考えませんよ
商店街の 自治会で 決めたものを
決めたように 飾って
飾りつけも 撤去も業者ですよ